世界初の名探偵
住所 フランス王国（現在のフランス共和国）
パリ市フォーブル サンジェルマン・デュノ街３３番地の老館
パイプ煙草が大好きな五等勲爵士。
フランス貴族家出身の騎士だったが、複数の事件に見舞われて財産を失う。
図書館で知り合った“わたし”に、能力を評価・陰鬱とした幻想的な雰囲気に共感してもらった縁で同居することになった。
普段から閉め切ったろうそくの明かりのみの薄暗い館内で読書をして過ごしている。
趣味は夜の瞑想、深夜の散歩、読書。
短編作品
『モルグ街の殺人』
『マリー・ロジェの謎』
『盗まれた手紙』
『モルグ街の殺人』
短編作品
原題：『The Murder in the Rue Morgue』
発表：グレアムズ・マガジン（アメリカ）
１８４１年４月
パリに滞在中の“わたし”は、同居するC.オーギュスト・デュパンが興味を抱いた事件の調査に同行する。
出入り不能な部屋で惨殺された母娘。荒らされていたものの、手を付けられていなかった金銭。かみ合わない５人分の証言。
はたして、史上初の名探偵C.オーギュスト・デュパンが導き出す真相とは？
『マリー・ロジェの謎』
短編作品
原題：『The Mystery of Marie Roget』
発表：スノウデンス・レディース・カンパニオン
１８４２年１１月ー１２月、１８４３年２月
前作の活躍以降、パリ警察から一目置かれる存在になったデュパン。モルグ街の殺人から２年後、美しい女性マリー・ロジェが遺体で発見された。
俗世から隔絶した暮らしを続けていたデュパンと“わたし”は警視総監Ｇからの依頼を受けて、彼女の事件の解決を目指す。
新聞の報道記事を集めたデュパンは、報道内容の食い違いから矛盾を指摘し、冷静に推理していく。
『盗まれた手紙』
短編作品
原題：『The Purloined Letter』
発表：『ザ・ギフト』
１８４４年１２月
やんごとなき身分の貴婦人が私的な手紙をある大臣に持ち去られ、宮廷内のバランスが崩れてしまった。事態を危惧した貴婦人は秘密裏の解決を警察へ相談した。
警察は大臣邸に手紙があると予測して徹底的に捜索するが、発見には至らない。警視総監Ｇは協力を求めてデュパンらの住む老館を訪れ、事件の大筋を話した。
しかし、デュパンは官邸を徹底的に調べるように助言だけして警視総監Ｇを帰してしまい……
大臣は手紙をどこに隠したのか？
デュパンはどのようにして見つけ出すのか？
少数精鋭な作品たち、ぜひともご一読を！
