選考会内容を可能なかぎり正確に文字起こししたものです(相槌や復唱etc.は省略している箇所があります)
運営(みよし)が諸事情によりZoom参加のため、会話ラグが生じています。ご承知おきください。
- ネタバレ警報
- 東野圭吾『魔球』
- 東野圭吾『魔球』
- ネタバレ注意報
- エラリー・クイーン『神の灯火』
- 早坂吝”探偵AIのリアル・ディープラーニング”シリーズ『四次元館の殺人』
- 井上真偽『恋と禁忌の述語論理』
- 島田荘司『占星術殺人事件』
- 横溝正史『本陣殺人事件』
- 桜庭一樹『GOSICK』
はじめに
運営(みよし)MysteryExhibition1_名探偵創造部門の選考会をはじめます。よろしくお願いいたします!
よろしくお願いします



はい
えー、シーラカンス……笑(まちがえた笑)



自分の発言に自分でツボってます?笑



わかんないです笑



すみません笑
えー……ミステリ界のシーラカンスに会いたい運営です!
自己紹介お願いします



ああ、そうか
前回、何言ったんだっけな
ではですね、新生ミステリ研究会会長・マーダーマシン庵字です



え、今、メモ見ながらしゃべってました?
笑



えー、新生ミステリ研究会副会長の、ダイヤモンドリバー・菱川です
そのままですね、そのまま、英訳しただけ



そうですね
なるほど



英訳なんですね



はい、英訳しました
あれ、ダイヤモンド違う? まあ、いいや



それでは、今回もよろしくお願いします!



ダイヤモンド違う気がしてきたな
菱、この形だもんな



笑



まあまあまあまあ笑



はい
よろしくお願いします
提出された作品群
全体について



お願いします
ということで、今回やっていく順番としましては、第1部門、第2部門と同様、第3部門の名探偵創造に提出していただいた6作品を総括として触れて、その後、それぞれの作品を確認していきまして、大賞作品について考えていく形になります
よろしいでしょうか?
はい



今回あれですねぇ
前回が5作で、今回6作で
増えましたね



増えましたね



ひとり増えたのか、ひとり2作品送ったのか、ですね



それか、ひとり3作品送ったり何なりしている可能性もあります



完全に私物化されてるじゃないですか笑
笑



いやでもね、最初の、僕の感想だと、今回の子の3つ目、名探偵創造部門は1番ハードルが高いと思ってたので



そうですよね



1番作品、集まりづらいかなと思ってたので
そこは、さすが書き手の方々の、適応能力の高さ、というところですかね
6作品も出ました



本当に、完全同意です
えっと、今回も文字数の制限は掛けていないのですが、残念な名探偵を作中に登場させてください、ということでございます
それで、この残念な人というのは、3月くらい……去年の3月くらい笑 Xで投票を実施したんですね
人間以外の生物、かっこいい人、かわいい人、残念な人
この4つの選択肢の中からどのような探偵役がお好みですかー? という投票を実施した結果、みごと残念な人が選ばれました



みんな好きなんですかね、残念な人がね



みたいですね



笑



そうですね、幸せになれないんだけどね
残念な人をね、選んじゃうとね



この残念な人ってね、ここ数年で広まった言葉なんじゃないですか
残念な人、残念なイケメンとか



残念な生き物だったらわかります



ああ、たしかに



そんな残念な名探偵が6名、あるいはそれ以上集まってくださいました



これ、運営さんが書いてくれたあのイラスト、あれはあくまで例であって残念な名探偵という、その漠然としたカテゴリを備えていればあのキャラクターを明確に使う必要はないということですよね?



そーう、です
残念とは何だろう、となってしまいまして笑



結構あのイラストのまま登場させた作品もありましたけど



ありましたね笑
本当、すごいですよね笑
うん、明らかに残念ですもん、あの絵の人



それで、今、あれなんだよね
ここにその絵が貼られてるんだよね?
たぶんね



あー、でしたら、貼っておきます





テキストでしか公開しないからもう如何様にもできますからね



笑
それでは、一旦、文字数と名探偵たちを確認していこうと思います



これ、今回もまた先着順ですよね?



あ、はい
そうです、先着順です



これは、最初と最後、どれくらいの幅がありました?



えっと……ひとつ目の『首吊り死体の哀歌』が1月5日に提出されていて
早っ



お正月休み返上で書いてますね、たぶん



おそらくそうですかね



そもそも締切りが11月だったんじゃ



あ笑



そこを守った人がひとりもいなかったから延ばされて



そうです、ひとりもいらっしゃらなかったんです
焦りましたね、あれは
「あれ? 作品来ない」って、なって笑



虚無の選考会になるところでしたね



わたしが責任をもって書いて推敲会にしようかと、覚悟はしてました



そうか
それもいいな



それもありだな



おもしろそうですよね



ぅあー、やめてください
笑



えっと、最後は『GOSSIP/ゴシップ』?



はい
『GOSSIP/ゴシップ』は締切最終日2月28日に提出されました



また最終日だ



でも



19時ピッタリではなかった?



えー、18時37分でした



おー



まあ、ギリギリはギリギリなんですけれど、ぴったり19時よりは良心的だったと思います



笑 まあ、結果として、使っているアルファベットがVで止まってしまった、と



止まってしまいましたね



あー、確かに



残りのWXYZって一番おいしいアルファベットがね、残っちゃって



みなさん遠慮されてしまわれたようで



ちょっと残念でしたね
んー



何かの機会で、名誉回復、名誉回復?
あの、使いたいですよね、WXYZ



アディショナルタイムみたいな
MysteryExhibitionアディショナルタイム
笑



いいですね、4作品なら……
えっと



ああ、すみません
なんでしたっけ? 名探偵の、紹介



名探偵紹介です、はい
えー、6作品集まっておりまして
q.『首吊り死体の哀歌』こちらの探偵役が久間野杜夫くん、高校生ですね
彼が登場するこちらの作品は16808文字――16800文字くらいとなっております



おー、結構コンパクトですね
実際作品を読んだ感じよりも、文字数が少ない感じしますね



そうですよね
情報が、なんだかうまい具合に配置されていて読みやすかったと思います



短編くらいの長さですよね、16000って



そうですね



それではお次、r.『名探偵創造 ―天童アキラ最初の事件―』あの、まあ、こちらは天童アキラたち、と言いましょうか
彼らが活躍するこちらの作品、えー笑、75603文字――75600文字です



そんなありました?笑



笑



はい笑



もう中編ですね、これは



短編を書く気が無かったのでしょうね、この作者さまは



まあ、別に短編に絞っているわけじゃないですもんね?



ええ、絞っていませんけど、この熱量はすごいですよね
すばらしいです



それでは、s.『ストックルームメイト』こちらは語り手の僕が探偵役でして、9352文字――およそ9400文字です



それくらいかなっていう感じですよね、1万文字はないくらい



うん、コンパクトですね



ですねー



そして、t.『爺川若久のワンオブゼム推論』こちら爺川くんはもう少し多くて、14860文字――およそ14900文字ですね



あ、こちらのほうがqよりも少ないんですね



そうですね



意外



たしかに、言われてみると……そうですね



それで、u.『生徒会長は残念ゴリラ』こちら探偵役、んー、題名からすると生徒会長のほうが探偵役というような雰囲気がありますけれど実際に謎を解いているのは副会長の星影つきのちゃんのほうかなーというのは、ちょっと迷いました笑



そうですね
これは、まさかのカテゴリエラーですかね



まあ、これはあれですよね
『ドラえもん』っていうタイトルがついていても主人公はのび太君じゃないですか
そういう感じじゃないですかね



そういうことですかね



『機動戦士ガンダム』っていう作品でもアムロレイですから



なるほどです



タイトルと主人公が一致するわけじゃないってことで



では、今回はつきのちゃんのほうということで



ですね



では、v.こちらは本人は邪推師を



ん、待って待って



題名と文字数とか、色々



あっ、すみません!
えっと、u.『生徒会長は残念ゴリラ』文字数は6975文字――およそ7000文字です



おっ
そうですねー、これだったらね、あのー、短編部門でもいけましたね



ね
7999文字までいけますからね



はい、あの、失礼しました
えー、v.『GOSSIP/ゴシップ』こちら本人は邪推師を名乗っていますが謎を解いているのは卜部推何さんです
卜部さんが活躍するこちらの作品は、35122文字――およそ35000文字くらいになります



あー、これそんなありましたか



はい、結構多めです
おそらくr.が多すぎて、あまり多くないと錯覚されたのかもしれません



たしかに
文字数は天童アキラ最初の事件が圧倒的ですね



圧倒的です



ゴリラの10倍ありますからね



そうですね、ゴリラがおよそ7000文字、ほんとだ!



10倍以上ですよ、5匹分ですね



だいぶ差がつきましたねー



いやぁ、これメリハリついて良いと思いますよ



そうですね



あの、今の5匹分ってどういうことですか?笑



ゴリラ5匹、いや、10匹分か笑



いや、何か意味があるのかなって
しばらく考えてしまいました



ゴリラ10匹、ほぼ11匹いますね
動物園みたい



えーっと、一応、私の中では、といいますか、このサイトでは、ミステリの定義は〝提示された謎に対して論理的かつフェアな解答を行う作品群の総称〟としておりまして、それに伴い名探偵または探偵役は〝責任をもって謎の解決をする登場キャラクター〟というふうに考えております
本サイトのURLのCMSEはそのイニシャルを取っているので
大切にしている概念のひとつなので、今回6作品集まってとても嬉しいです



そうなの



なるほど
はい



はい!
では、さっそく個別に作品を確認していきましょう



行きますか



はい



はいっ、よろしくお願いします!
よろしくお願いします
各作品について
q.首吊り死体の哀歌
概要


・シンプルかつオーソドックス
・「名探偵」5回、「探偵」3回(みよし)
・終わりかたがアメリカのドラマみたい(あんじ)
・ある条件下なら人間は非合理な行動をとるよね(ひしかわ)



では、q.『首吊り死体の哀歌』……エレジーでよろしいのでしょうかね、勝手にエレジーと読んでいるのですが
振り仮名が指定されてなくて



アイカでも良いんじゃないですかね



たしかに振り仮名ないとね笑
まあ、僕もアイカって読んでましたね



アイカのほうがいいですかね、語感



エレジーでも、まあ



まあ、そこはみなさんがね
読み手に委ねる形



承知しました
えー、この作品で提示されている謎としましては、
畠中先生の自殺の真相、井浦園子さんが犯人なのか、違うのであれば誰が犯人なのか
これらだと認識しております
いかがでしょう?



これは、まあシンプルですよね
そういう意味では



そうですね
事件があって、それを調べて、解決する流れです



一発目にこれが来たというのは、わかりやすいという意味も込めて良かったんじゃないですかね
今回は結構、変化球的なものが多かったので
これが一番オーソドックスっていうか、万人が想像するミステリっていうものだったかなぁ、という気はしますね



そうですね



登場人物も少ないですしね



クマオくん、美香ちゃん、拓馬さん、園子ちゃん、あとは畠中先生
メインは5名ですかね



実際に出てくるのは3人だけしかいないですからね
探偵役とワトソンと刑事っていう
井浦さんは会話の中だけでしか出てこない



たしかに



コンパクトというか、少ない登場人物でまとめてて
まあ、フーダニットとしては致命的なんですけど、フーダニットを焦点にしてないから成り立つという、フーダニットが無いから初心者も読みやすいみたいな
そういう感じがあったんじゃないかと思いますね、この作品は



そうですね
まあ、あの、作品の冒頭から、まあ、こういう事件だよ、と
あのー、まあ、事件と謎が明確に示されて、それが、まあ、あの、ちゃんとー、ちょっとずつ解きほぐされていって最終的に解決する、という意味で、ものすごい読みやすいし、まあ、ミステリを求めているものからするとキタコレ、と



キタコレとなる笑



キタコレです



……



あれ? 切れてます*?
*Zoomミーティング



いえ、すみません、切れてないです
なんか、わたしが言いたいことをおふたりがおっしゃってくださって……笑



笑
あと、これはさっき話にも挙がった、運営さんから提示された例題キャラクター、あれをほぼ忠実に出しているっていう



そうですね
本当に、事細かに服装の指定までしてくれていますよね



ね
これもしかしたらね、作者があのキャラクターを出さないといけないんだって勘違いした可能性もありますよね



あー、ありますかね
それは、あの、失礼しました



本当に、あのキャラクターがそのまま出てきて、ヴィジュアルもね
想像しやすかったですね



でも、やっぱりね、運営さんが書いてくださった絵をそのまま使うっていうほうが僕は結構、今回、このコンテストでは芸術点はそちらのほうが高いものとして評価したいなというところではありますね



あー
芸術点ということであれば、この作品は「名探偵」という言葉が4回出てきているんですね
「探偵」は3回



数えたんですか笑



ました
それに、シャーロック・ホームズ、ワトソン、ポワロって実際に名前を出している名探偵もいれば ~葉っぱを隠すなら森の中~ これはブラウン神父の言葉じゃあないですか



ですね
これ、有名な



ですですです
あと ~クマヲは、ぼさぼさの頭髪に突っこんだ手を、わしゃわしゃと掻いた。いっそのこと、これで盛大に〝フケ〟でも飛び散らせたら~



金田一ですね



そう、金田一耕助なんですよ!
こういう名探偵のちりばめ方がオシャレだなぁと思いました



わかる人にはわかるっていうね



はい
この作者さん、たくさんミステリ読んでいらっしゃいますよね、きっと



造詣がありますよね、ミステリ的な



造詣ありますね



ですです



それから、なんか色々小ネタがあったじゃないですか
ヒテイケイイシがどうだとか
こういう、なんだろう、こういうギャグがいるのかと、私はちょっと思ってしまって



作者様の遊び心といいますか



まあ、ずっと、こう、真面目にね
書いてても、そこはね、集中力を削ぐので
小ネタ、ギャグみたいのは、むしろバランス良く配置されてたかなって



索条痕も吉川線も、ミステリ用語? 用語と言っていいのかわかりませんけど、ミステリ作品を読んだり観たりしていないと知りようが無い言葉じゃあないですか
なので



うん、まあ、だから、そういう、ちょっと勉強になるというか
そういう意味で、こういう砕けている部分、まあ、要は知識として、えっと、読者に提供している部分
それと、まあ、本筋の推理を、まあ、そういうところのバランスは非常に良くて
飽きずに、まあ、だいたい同じ展開が続いたりすると飽きるんですけど、そういう、なんか、飽きない工夫というか、されていて
最後までスッと読ませると、いう、工夫はかなり感じられる作品かなと、思います



ですね
あとは、この終わりかたも……題名が、この、哀歌(アイカ/エレジー)ということで
題名と終わりかたがリンクしている感じがして居心地が良かったです



なんか、バッツリ終わるんですよね、最後
トーン、と
アメリカのドラマみたいな
「あ、ここで終わるんだ」みたいな感じですよね



はい
一応、真相は解けている状態で終わるので



ね
皆までは言ってないんですけど、皆さん大体わかったわけでしょう?
おそらくこれはね



ですね



これ僕、あのー、むしろ、たぶん最後は、なんだろう、明確な答えが、僕は無いのかなって思ってますけど……明確な答えが無い中で、えー、皆さん読者はそれぞれで思う文学的な解釈をしてくださいっていうラストなのかなって、僕は思って、読んでました



確かに、状況証拠でしか無いんですよね
物証ってのは出てきてなかったんじゃないかな



推理の中ではちゃんと論理的に説明されていても、実際には、ん? これ、最後に、美香さんからもらった手編みのマフラーをクマヲくん着けていないじゃあないですか



ああ、そっかそっか



おそらくこのマフラーが物証になる可能性があるんじゃあないですか?



ここはクマヲのブラフだった可能性もありますけど、それによって犯人、まあ犯人と言って良いのかな? ワトソン役の坂崎さんが最後どういうふうな道を選んだのか、っていうふうに、ね
そこはもう完全に読者の想像に委ねる感じで



そうですね
まあ、えっと、今ふたつの話が混線していたと思うので



すみません



まあ、あの、僕の喋りかたが悪いんだけど
あの、一応整理すると、まあ、はっきり書かれていないことはふたつ、大きく分けてあって
ひとつは、犯人が誰なのかってこと。実は誰かっていうのははっきり書かれていない
だけど、ここに関しては、まあ、なんというか、察することが可能かもしれない
で、もうひとつ書かれていないのは、まあ、なぜ美香がクマヲにマフラーをあげたのか、っていう理由が書かれていない
この理由に関しては僕が先ほど言った文学的に解釈する余地があるんじゃないかなーと思います



あー、そうですよね
これ別にあげないで焼失させちゃえばよかっただけだから、そうすれば、まあ、殺人犯では無いんだけど、一種の完全犯罪が成立した可能性もあったのに、あえてマフラーを残しておいて、あげてしまったと、探偵役に
そこのところの感情の機微というのが、読者の想像に委ねているってことですよね?



そうですね
まあ、今の話は、まず犯人が、このー……美香
このー、いるっていう、あのー解釈が前提での話で
まあ、でも、あの、そうなると思うんですけど、まあ、一応もうちょっと想像を膨らませると、犯人は美香さんじゃないってこともありえるのかな、と思っていて



ほう



まあ、その場合は、そのー、犯人は、犯人というのはこの作品では不適切なんですけど、まあ、要は、えっとー、非定型縊死の状態を作った、まあ犯人ですね
が、マフラーを例えば美香に渡して、美香からクマヲに渡したっていう可能性も、まあ理論的には無くは無いのかなと思っていて
まあ、そうだとしても違うな、まあ、自然に考えると美香が犯人だったということになるとは思うん、ですがぁ、まあ、そこに関しては、だとしたら、なぜ園子が疑われているのかっていう若干の問題があるような、個人的にはなるような気がするんですけれど笑



それは、目撃情報があったのが、高校の女学生で
その園子ちゃんにだけ唯一アリバイが無い、みたいな話でしたよね
まあ、そこをとっかかりにして、刑事がこれから詰めていこうってしているんじゃないかっていうことになっていて
それを危惧した美香ちゃんが、あれは本当に先生の自殺なんだからそれを暴いてくれ、と
そういう話なんじゃないですかね



わたし、は……はい
美香さんが自分ひとりでは抱えきれない真実だから、誰かに暴いてもらおうとした、のかなぁという読みかたをしました



これはつまり、そのー、まあ、犯人=この高校教師である畠中と、まあ、交際関係にあるもの



そういうことですよね



そういうことですよね?



はい



で、えっと、このー、警察は、この園子が畠中と交際関係にある者と見て捜査してたってこと? ではないんですか?



それをこれから捜査していくって話だったんじゃないですか?



それで、園子ちゃんを守るために美香さんが本当のことをどうにかして誰かに伝えようとした結果、クマヲくんに真相を解き明かしてもらうという形を選んだのかなあ、と



そうすると、今の、その、運営さんの解釈だと、犯人は園子だという解釈ですよね?



では無いです



……じゃない?笑
笑



なんかこんがらがってきた笑



えっと……現状、園子さんが疑われていることをお兄さん、拓馬さんからその情報をキャッチした美香さんが、園子さんを守りたい、彼女が疑われている状況を変えようとして、自分から自白を、真実を言えない代わりに、クマヲくん、名探偵にどうにかしてください、ほら、どうにかして! という感覚、です



そう、警察も初動では、これは自殺ではなく他殺なんじゃないかって疑っていたんだけれど先生は自殺なんだよっていうことさえ証明してくれればよかったのに、それ以上、自殺を偽装した犯人までクマヲくんが暴いちゃった、みたいな
計算外だったみたいなところなんですかね



そーうなんですかね



あー、なるほどー
僕はちょっと違う解釈をしていて、この作品に関してはしていて



お
その心は?



というのも、あのー、美香が犯人だとすれば、やっぱ、それを、そのー、あの、探偵役に推理させたら、やっぱ、自分が犯人だって結論になる可能性が高い、と
そういうふうに思うと思うんですよ
なので、これ、えっとー、これ、具体的な作品名になっちゃうからあげられないんだけれど



いえ、どうぞどうぞ
ネタバレ警報出します



テキストで伏せれば大丈夫



そうですね、テキストでは伏せてください
えっとー、井上真偽のメフィスト賞を獲ったやつ、えっとー……
*井上真偽『恋と禁忌の述語論理』



恋となんとか



そうそうそうそう、恋と何かの述語論理
あれと同じかなと思っていて



あれどんな話でしたっけ?



あれは最終的に、要は、自分が犯人、自分がやろうとしている犯行計画について探偵に聞いてみて解き明かせるかどうか、というのを確認して
解き明かされちゃうんだったら、ちょっとやりかた変えようっていう
まあ、一種の予行練習みたいな感じで取り扱われているんですよ、あの作品に関して



ほぁえー、はい



まあ、この作品も、まあ、まず探偵役に聞いてみて、「ああ、そっか。これはバレちゃうのか」ってわかって、じゃあ別の手を打とう、じゃないけれど
そういう、要は、警察に自分が捕まらないよう練習として探偵に聞いてみたという解釈なのかなと、思っていて
で、そう……まあ、まずそこはそうっていうのがあって
加えて、じゃあそこは、その、次の問題で、その、マフラーを何故わざわざ探偵役に渡したのか、っていうことになるんですけど



そこはこの作品の一番の謎というか、人によっては説き伏せないとこなんですよね、明かされないというか



あー、うぇー、そーうなりますか? わたしは、美香さん自身はもう自分が犯人だと特定されても構わないという読みかたをしたんですけど……



あー、園子ちゃんが犯人として誤認逮捕されるくらいだったら、って?



そうです
その可能性があるなら



直接殺したわけじゃないし、首吊り死体を下ろして細工しただけだから



それに、畠中先生の遺書も、存在していると仮定して、読んでいるなら唯一美香さんだけじゃあないですか
そこでしったことをひとりで抱えることができないなっていうことで、それなら真相を探偵に暴いてもらってしまおうっていう解釈です



あー、なるほど
遺書は誰も見つけ射ていないんだけど、警察もね
美香ちゃんだけは絶対に遺書はあったって言ってますし



ええ、冒頭で言ってますよね



あの先生が遺書を書かないはずが無い、みたいな



はい、q-2で
力説してますよね



えっと、そう。この、やっぱりこのクマヲくんにマフラーをあげた理由というのは、僕はそのー、合理的に説明はできないと思っていて
まあ、非合理の世界なんですよ



論理的に説明する必要はないということですか?



いや、逆に、これは非合理であることに意味があると思っていて
じゃあ、なぜ人間が非合理な行動に出るのかという……それは、恋なんですよ



お……?



一気に、そういうことですか笑



そういうことなんですよ
そういう解釈かなーと、文学的に
まあ、つまり、本来であれば自分に不利益なことではあるんだけれども美香はこのクマヲのことが好きなので、なので好きだった先生からクマヲに乗り換えた
その象徴としてマフラーをプレゼントしてるという、僕はこの解釈に落ち着いたんですけど



いや、その見方は



してませんでしたね
けれど、その読みかたもできるのでしょうね



なんか、ミステとして美しいですよね、ちょっと



はい
なので僕はこの作品、すごい綺麗だなって、終わりかた……と、読みましたね



終わりかたはわたしも好きです
それに……そういう解釈もあるんですね



わたしひとつ気になったというか引っかかった部分があって
現場検証しているときに光、クマヲくんのスパンコールに反射して「うおっ、眩しっ!」ってところあるじゃないですか
そこ、なんで、なんだろうなって思ってたんですよ
太陽の向きがこの時間ならこっちから立つのに実際に自殺した時間ならもっと違う方向から太陽の光が射してきた、みたいな。
そういうふうな、これを伏せてほしいんですけど、エラリー・クイーンの『神の灯火』みたいな
そこから犯行の謎を解くみたいなフリなのかなと思ったら全然違う、と



笑



「うおっ、まぶしっ」っていうネットミームを言わせたかっただけだなって



これ、ネットミームなんですね?



そうなんですよ、10年くらい前に流行ったんですけど
早坂吝だったかな、『四次元館の殺人』で使ってますよ
気になる方、読んでみてください
*早坂吝”探偵AIのリアル・ディープラーニング”シリーズ『四次元館の殺人』



読んでみまーす!



……どうですかね、30分経ちましたけど
こんなところですか



あ、えっと、でしたら



一応、僕は喋りたいこと喋ったかな



ですね、私も大体は
いっぱい喋りましたね



でも



あ、どうぞ



そう、でも、そういう意味でちょっと、ごめんなさい
さっきの話にもあったんだけど



はい



そういう意味で、この作品は美しいし無駄がないと思うんだけども、僕がちょっとこの作品で引っかかっているのは、先ほども言ってたんだけど、これ、なんで警察が園子を疑っているのかということは、僕はちょっと分からなくて
ええと、とりわけ、警察が、畠中先生と園子が、その、教師と生徒以上の関係になっていたというのが警察の見解だって一応、地の文では無いけど書かれていて
あのー、それは、実は、えっと、畠中先生と園子ではなくて畠中先生と、この、美香だった、っていうことなんだと思うんだけど
そこが、どうして警察が園子だって勘違いするのかなっていうのが
僕はちょっと、それが、分からなかった



おそらく、園子さんだと特定しているわけでは無くて、関係者としてその女性の身元を確かめよう、くらいの感覚ではないかと
畠中先生が高校生くらいの女性と歩いている姿、仲良く腕を組んでいるところを見たっていう目撃証言
それに加えて、畠中先生、高校の先生なので、その高校に通っていう女子高生でアリバイが無いのが園子さんだったから、可能性のひとつとして園子さんの名前が挙がった、っていう認識です



そうでしたね、犯人に絞ったっていう話ではなかったんですよね
まだ、この時点では



まあ、でも、まあ、そーうなん、そうなのかもしれないんですけれど笑
そうだとすると、なんで、アリバイのない女子高生なんて他にもたくさんいると思うので……という気は、個人的にはするんですけど



確かに、言われてみればそうですね



まあ、ね
そこはちょっとした記述を足して
何か、ね
日頃、園子と仲睦まじげにしていたというのは事実、でも実は本当の本命で付き合ってたのは美香なんだよ、みたいな書きかたをしてれば、僕としてはそこの疑問は無かったかな、と感じますね



16000文字ならね、その分を足して20000文字くらいにしても良かったんじゃないですかね



そう、ですね
提出締切りまで時間はあったと思うので



ね、1月ですもんね



はい
1月です、1月5日



2か月近くもあったんだからね
もうちょっと、そこんとこ詰めたらもっと良い作品になったんじゃないかっていう気がしますね
今振り返ると
名探偵創造ー天童アキラ最初の事件ー
概要


・難しいことをしているからこそ「もう少し」と、欲が出てくる
・「名探偵」24回、「探偵」105回(みよし)
・窓ガラスに関するところはもう少し詰めてほしかった(あんじ)
・自分で設定したハードルを越えてくれたら嬉しかった(ひしかわ)



はーい、お次はr.『名探偵創造 ―天童アキラ最初の事件―』でございます
こちらの作品で提示されている謎としましては、未解決事件V山荘殺人事件の真相、天童アキラたちが解決できない理由と解決できるのか
このあたりだと認識しております
ちなみにこちらの75600文字の中に、本文、タイトル、サブタイトルの中に、「探偵」という言葉が105回、「名探偵」が24回、でております!



おー



え、それ、待って、それ自力で数えたわけじゃないよね?



笑



え、お疲れさまでした



本当、大作でございました



〝探偵役と謎〟としては、探偵ってのがこれだけたくさん出てくるのはね
これ以上ない喜びで



ええ
さすがにこれは、ここまでやってくださるのは想定外でした



まずはこれ素晴らしいのは、MysteryExhibitionの名探偵創造っていうテーマを真っ向からダイレクトに扱ってるっていう
まさしく名探偵を創造してしまおうって、1から作り上げてしまおうって
もうバカ正直なくらいに正直に解釈して書かれているのが素晴らしいですよねこの、今回でなければ生まれなかった作品なんで、そういうことも含めて、作者にはありがとうございますと伝えたいですね



ですね
それに、そのお言葉について、r-94に ~名探偵のキャラクターではなく名探偵創造自体をテーマにしている~ と、作者が自白しています



おおっ



ただ、この作品はちゃんと最後の、まあ、試行51なんだけども、最後でちゃんと残念探偵の、あの、運営さんが絵で描いた探偵を、最後のラスボスっていうか、オオトリとして持って行く
それに解決させるっていう意味でも、まあ、今回のお題に沿った作品になっている



そうですね



それで、これはもうね
なんというか、現代ならではという……作品、ミステリ、小説ですよね



そうですね
シミュレーションで解決させていくのは



実際に、作家がミステリを書く、思考段階を踏んでいるような、それをそのまま小説にしているような感じになってて
なかなか興味深いと思いますね、この作品は



ですね
なんだか、読みやすかった感覚があります、装飾が少なくて



まあ、この作品、そうなんですよね
まあ、そういうー、生成AIという、かなり、えっと、今風の、ねぇ、道具を使っているし、その済々AIというものを利用しないとこういう作品にはならないので、そういう意味でも非常に、あのー、現代性が
現代性というか、そのー、今風? その、令和のミステリである、と同時に、まあ、オリジナリティ、オリジナリティも高い作品なのかなというふうに思います
そして何より、あの、今回結構、提出作品の多くが、なかなか、そのー、なんだろう
難しいことにトライしてるなって僕の中で感じたんですけど、そのなかで一番難しいことにトライしている……というところがあって
だって、すごいじゃないですか
そんな、探偵役を同じ事件に対して、探偵役を無数に登場させてそれぞれのパターンについて話を考えていくなんて、ものすごい、あのー、たくさん思考を要すると
かなりね、思考を要するもの、なのでそういうものにトライするというところ、本当にすごいと、あの、僕はね、頭が良いなっていうふうに思います



そうですね
ミステリのジャンルで多重解決ものってありますけど、言ってみればこれは多重非解決ものっていうか、出てくる探偵たちが悉くもう失敗して
次、はい次、はい次って、もうどんどんね
もう毒殺とかも特撮テレビみたいに、毎回毎回違う探偵が挑んでは破れていくみたいな、そういう多重解決では無くて多重非解決の構造があるってのは新しいしおもしろかったし
これは普通に全然もう雑誌に載っているような、載っててもおかしくないようなもので、良かったですね
でも私これね、ひとつだけ言いたいことがあって



おっ、どうぞ!



現場で窓ガラスが割れていたっていう描写がかなり早い段階から手に入っているじゃないですか



はい



うん



これ、内から割られたのか外から割られたのかっていうのはこの時点では書いてないんですよ
でも、ミステリ読みにとってこれ結構重要なことで
内から割られていたなら中から何か出したんだろうし、外から割られていたんだったら何か外から作用があったっていう
それによって事件の様相・推理がもう全然変わってきちゃうんで
これ確か最終的には、あの……外から割られたんでしたっけ?



いえ、中から



あっ、中からでしたね、凶器を外に出すために
で、中から割られたっていうのが確定するんですけど、これは別にねぇ、隠す必要はなかったんじゃないかなと思うんですね
これ、なんでこんなことしたかって、ちょっと考えてみると、これ外から割られた場合は、犯人が外から何か持ち込んだ、みたいな推理が出てくるじゃないですか。その推理を入れるために、敢えて窓ガラスが割られたってだけで外か中かってのを明かさなかったんだと思うんですよ
これだけのものを描ける作者だったら、これ窓ガラスがどっちから割られてたかってのは重要な推理のポイントになるっていうのがわからないはずが無いんで
敢えてそういう、中の推理を多重構造のミルフィーユをひとつふたつ重ねるために、窓ガラスの割れた方向を敢えて無視した、書かなかったんじゃないかと思うんですね
でもそれって言ってみれば一種のアンフェアなところもあるわけで
これだけ、もうこれだけ描けるんだから、そこはもう最初から窓ガラスは内側から割られていたんだよっていうのを明かしたうえで勝負してほしかったなっていうのを……結構、不満があるんですよ



ふふっ
はい



これ、結構、作品が緩いモノだったら「これくらいどうってことねえや」って流しても良いんですけど、でも、ここまで緻密なね、推理を組み立てた完璧なミステリだからちょっとした粗が目立ってしまうっていう、画竜点睛を欠いている状態になってしまうので……んー、これはね、もう窓ガラスが割れてたら破片がどっちにあるかってので内か外かでわかるので
それを隠蔽したために犯人が、犯人か被害者が破片を始末したならガラスの破片が無いことはおかしいっていう別の推理が、新しい謎が出てくるわけですよ
そこをね、もうちょっと詰めて欲しかった
それを、窓ガラスが外側から割れていたって可能性を消すことで構造がいくつか無くなっちゃうとは思うんですけど、それは、そっちを優先してほしかったかなっていう
敢えて言いたいところが、私はありましたね



まあ、そこに関しては、そのー、窓が内側から割られたのか外側から割られたのか、というのは文庫本、文庫版の『おしり探偵』の、一番最初のにも、そういう、それがミソでしたね



あら、本当に



おしり探偵



おしり探偵、なかなかやりますね



はい、そうですねぇ
はい、まあ、そんなことを思ったんですけど……まあ、そのー、この作品に関しては、ちょっと、まあ、最初、うん、最初にもいったようにすごく難しいこととかすごく斬新なことをしようとしてるがゆえにやっぱり難しかったよなぁというふうに思ちゃうところがあって
まあ、これ、最後に作者もちょっと、自覚的に、チェックポイントのところに~事件自体が小粒~っていうのがあるんですけど、小粒なんですよ。小粒に見えちゃうんですよ、どうしても
要は、この、いままでの五十何人もの解決が、探偵に全然解決できなかった未解決事件の解決は何なんだと、いうと、めちゃくちゃ、こう、ハードルを上げちゃってるわけなんですけど、高いハードルを越えるような真相というのは、まあ、僕はよく言うんですけど、『占星術殺人事件』くらいしか無理なので笑



笑



あのー、なかなか、自身で、自分でハードルを上げすぎちゃってるがために、まあ、最後の解決が、どうしてもショボく見えちゃう、っていうところがあるんじゃないかというふうに思いますね
でも、あの、もう少し口づさく言うと、ちょっと事件自体が抽象的すぎるし、ちょっとおもしろい道具立てが無かったかなっていうのが残念で



はい



あの、僕も長年解決されていない未解決事件で、かつ、世間の好奇心を買うような事件は何かって言うと、もうちょっとおもしろい事件であって欲しかったなっていうことを思うんです
まあ、あのー、例えば、あのー、僕は、コラムで書きましたけど、夕木春央さん『方舟』だとすると、あれは、あの、爪切りがどうだとかウェスがどうたとか、そういう「何それ」みたいな道具がいちいち出てくるんですよね
それによって事件が、こう、非常に個性的だし読者の気を引く
で、この作品も、要は、そういうよくある山荘にある嵌め殺しの窓だとか包丁だとか密室だとか、そういう何か個性的な道具を事件に入れて欲しかったなぁって……というのが、僕が強く思うところですね



作者が自分で作ったハードルを越えるためにも世間の関心を買うような試みが欲しかった、ということですよね?



そうそう



そういう意味でもやっぱり『占星術殺人事件』はすごいですよね



そう



あの事件は長年誰も解けなかったって言われても納得するし、事件自体も世間の注目を集めるにふさわしい事件だし
未解決事件ものの難しさですよね



ですね



ね
長年、数々の探偵が挑んで解けなかった
でも、最後には絶対誰かしら解けなきゃいけないっていう
そのー、ね、ギャップがあればあるほどハードルは上がるわけで、そこは、もう、プロでもたぶん苦労しているところだと思いますよ
いやー、これね、僕、一流のプロでもこのプロットで満足いく作品は書けないと思うんですよね
それぐらい、すごい難しいことをしちゃっている
で、まあ、ひとつ、そういうガッカリ感を少なくするためには、僕は、ひとつ有り得たのは、もう、字数を思いっきり短くしちゃったほうが良かったっていうふうに思うんですよね
だから、やっぱり、70000字くらいの作品なので、60000字、こう振りがあった中で最後の真相がこういう内容になるのなら、やっぱり尻すぼみなので
最初から1万文字とかそれくらいの作品だったら、気づく前にすっと読み切れると思うんですよ



それは、確かにそうですよね
内容と字数のバランスを変えたら、印象は変わりますから



ですけれど、んー…‥
……えっと、おふたり、もうお話しすることはよろしいですか?



ああ、うん
話過ぎちゃったかな



ああ、いえ、全然、あるのでしたら



いや、まあ、もうこれで終わりでも良いかな、ぐらいなんで
ちょっと



ああ、でしたら
わたし、あの……この作品の、大枠の大枠、もはや外側
頭から離れない推測がありまして……



ええ、ええ



うん



えっと……r-2、r-94
こちら、 ~試行AE#3~ の試行を、開始します、ということは、あの、外枠も、一応……いわゆる「生成AIによる文章」という認識、で、よろしいですか?



うん、そう
そうだと思いますよ



ああ、小題のやつですよね



はい、あの、でしたら……
あの、このAE……Active Editにしか見えなくて……



あ、それはもしかして



もう、もはや囚われてるんですけれど、あの笑



私もそれはちょっと感じました
「これ、あれ?」って、ぽいなぁって思いましたよ
うん、同じ作者じゃないですかね



同じ作者ですか笑



いや、だと思いますよ



笑
これで仕向けてなかったら怖いです
狙ってますよね、これは



いや、狙ってるでしょう
匂わせってやつです



本当、匂わせがすごくて……そこだけです
わたしが特筆せねばならないと使命を自覚したのは



ね
だって、テーマも似通ってますからね
向こうはチャットGPTで、こっちは生成AIっていう



あー、確かに、ミステリを書こうとしているという点では同じですよね



向こうは犯行をAIにやらせてて、こっちは推理をやらせてて
対照になってますよね



うん



……やっぱり狙ってますよね、気づかせようと



これは確実に狙ってるでしょう、さすがにね



わたしは何を、どう、読み取れば?
もう、作者様、教えていただきたいですね



ね
あれが第1部門でしたよね



第1部門です



第1部門の講評を読んで、「よっしゃ、やったろ」と思って



じゃあ、運営さんに対する、あれですね
アンサーソング



アンサーですね、アンサーノベル



笑
これは、あの、確かに、創造主への挑戦だっけ? どーこだ……r-79で、創造主への挑戦
これは、いわゆる読者への挑戦のようなものですよね
一応、読者への挑戦のおもしろさを教えてほしいっていうのは前回の部門でも言っていたので、はい
傾向と対策、してますよね



してますね
じゃあ、ここで言っている創造主っていうのは、作品の枠内で考えれば生成AIをいじっているふたりなんだけれど、メタ的に見ればMysteryExhibition自体の創造主へ向けてるってことですよね



おあー……あー、そうなります?



そうなりますよね



いやぁ、挑戦されてしまいました!



ね、挑戦されてますね



はい、本当、この作品は難しいことを果敢に取り組んでますよね



ね
なかなかこういう方面の知識が無いと描けないですしね、こうやって



はい
文章に残る違和感も、再現されているように感じます
本当、お見事だなぁと、思います



理系ミステリですよね、一種の



はい
んぇーっと、おふたり言いたいこと他にありますか?



私はまあ、そんなところですね



はい
ひしかわさんは



……まーあ、そーう、でーす、ねーぇ…………まあ、うん、まあ、これに関して何か具体的な、何だろう、評価をする気は無いんですけどー、これ、まあ、メインの事件のところで、まあ、その、包丁をね、ナイフ、ナイフか
まあ、ナイフを突きつけて、この、目の前のコップに入っている飲みものを飲め、と、いうふうに脅す、っていうことだと思うんですけど、これって……なんか、どうなのかなって笑



そこねぇ、私もちょっと気になりました
超チカラワザですよね
ん、はい



これだけなんか理系で、理路整然とした内容なのに
犯人の、そこだけ、なんかヤクザみたいなチカラワザを使ってくるっていう



まあ、自分で手を下したくない、から……ということなんでしょうね



そうですよね
あと、これ、交換殺人何ですけど、なんか、そのー、もうひとりのほうもなんか現場に来ちゃって、意味ねえだろ、みたいな
そういうのも言及されてましたけれど、まあ、さっき菱川さんもおっしゃったように事件が小粒感っていうのがそういうところにも表れているんですけど



そう、だから、ここをもうちょっと、なんか



詰めれば



うん、詰めて、何か絡繰り的な工夫をする、『本陣殺人事件』みたいな、ね
そういうのがあれば、確かにこれは未解決事件、謎の、ミステリアスな事件だってなるんですけど、ちょっと、そうね、そこの最後のところが、雑だったかなぁっていうところかなぁ



そのあたりを丁寧に書こうとすると、80000文字は余裕で越えるんでしょうね



うん、ちゃんと処理をしようとするなら



これちゃんとやろうとしたら100000文字くらい行きますよ



いきますか



事件自体もそれなりのものにしようとしたら



もう、疲れちゃったのでしょうね、作者さん



でも、これ、もう一回チャレンジしてほしい気は、気持ちはありますよね
同じテーマで



ああ、大幅な増筆をしていただいて



そうそう、事件についても『占星術殺人事件』とまではいかなくとも『本陣殺人事件』みたいな、世間の注目を集めそうな、本当に、興味深い不可能犯罪にして、それで、AI探偵が挑むっていう、ね
今回のこの事件を解決したことで、この、天童アキラも推理のコツみたいなのを掴めたでしょうし



他の未解決事件に挑戦して
どんどん機械学習を進めて深層学習を重ねていけば



そう
あ、あとこれ天童アキラ
アキラっていう名前が、男性女性どっちも使える名前だっていうのもね
気が利いてますよね



男性も女性も、出てきますよね



なんか、昔読んだミステリで、アキラちゃんっていう女の子がいて、そのおじいちゃんかお父さんを殺そうとしている人がいて知り合いに化けてくるんだけれど、音だけで聞いていたから、なんか「息子のアキラくんのことはー」とか言って
アキラっていう名前が男だって勘違いして、それでバレたっていう話が、ありました
s.ストックルームメイト
概要


・盲点のつきかたや構造が巧妙
・「探偵」も「名探偵」も、いない……けれど、しっかりミステリ(みよし)
・先入観や勢いが見事(あんじ)
・最後の展開の解釈に困る(ひしかわ)



s.『ストックルームメイト』、こちらの作品で提示されているのは、シェアハウスで続いているそれぞれの事件の真相の謎だと認識しております
ちなみに、わたしが見落としていなければ「探偵」という単語はありませんでした
おー



名探偵創造部門で、あえて「探偵」という文字を使わなかった、と



はい
ただ、謎は解いてくれているので、探偵役はいいるという認識です
いーかがでしょう?



や、良いと思います



この作品は特殊設定ミステリ……特殊設定なので、やっていることは難しいですよね



まあ、特殊設定というか、まあ、キャラクターが特殊な感じですよね



そうですね
設定自体に超現実の要素があるっていうよりも、こういう人たちがいるっていう認識ですよね



はい
それに、名前とかサブタイトルとかも、しっかり考えてくださっているんだろうなとひしひし感じます



なるほど、確かに、ね
あのー、鼻炎柱っていうの面白いですよね
笑



私、最初、なんのネタかわからなかったですよ
時間かかりました
「あれ? あー、そういうことか」って



あれ、本当ですか



『鬼滅の刃』ですよね、きっと



はい
これうまいですよね、めちゃくちゃ
まあ、あとー、まあ、ね
この割り振りでSというアルファベットなんですけどね、『ストックルームメイト』でS、シェアハウスでSから始まってて



あー、ですね



そう、かなりSっぽい作品がSに来たなぁって
狙ったのかなって感じですよね



え、狙っていたのなら、すごいですね



あの、ごめんなさい
まあ、今のはカットでいいんですけど笑
笑



事件は4つで……湯船体毛ぷかぷか事件、絶望のティッシュ粉砕事件、すべてが水になる -THE PERFECT IMPOSTER-、愛の無頓着……これらですね



そうですね
要は複数の事件を、ね
この短さで扱っている、と
まあ、しかも、このすべての事件が、まあ、あのー、まったく違う事件なんだけども、まあ、すべて、あのー、根っこは同じものであって
かつ、まあ、そのー、すべての事件がひっくり返る、と
まあ、同じ、あの、同じ構造で、ということではあるんですけれど



はい



まあ、そういう意味でかなり、あのー、きれいな作品なんですよね
構造的にすごく美しい作品、だというふうに思ってます



事件もそれぞれ登場人物に合わせて個性的ですよね



これは、要は、あれですよね
ひとつの思い込みを利用した事件で
湯船に体毛が浮いているなら犯人はイエティだとか、洗濯機に鼻紙がたくさん詰まっているから犯人は常に鼻をかんでいる鼻炎柱の仕業だろうとか、こういう先入観からまず、もう論理的な推理は無しで、先入観から犯人を指摘して詰めていくんだ家で、いや、実はそうじゃなかったんだよっていうことが明かされるっていうことでは、もう、読者もそうですけれど登場人物の認識みたいなものを揺さぶってくる話で
よくよく考えたらイエティが湯船に入ったら体毛が浮かぶなんてことは自分が一番わかっているし、そんなことしたら、シェアハウスでそんなことしたら大変なことになるってわかっているから毎回毎回ちゃんと掬ってお湯を入れ替えてってやってるっていうのは、そりゃそうだよなって
常識的に考えたら犯人じゃないってことはわかるんだけど、先入観から「毛が浮いている=毛むくじゃら」っていう、我々の先入観をついてくるっていう意味では、我々が以前読書会でやったあの作品と比べたらだいぶ紳士的ですよ



いやー笑
やっぱ、あの、つい最近やったあの読書会では、ちょっと悪口を言い過ぎたので、あのスペースを、あのー、消していいですかっていうのを今日の飲み会で言おうかなって思ってんですけど
それはさておき



さておき



いや、これは、本当、そうですね。まあ、先入観とも言えるし、まあ、この作品では「無頓着」っていうところのキーワードがあって
まあ、今の話でいうと、イエティっていうのは毛が抜けることに対して無頓着なんだというふうに言われるんだけれども、いや実は一番意識しているのだと
むしろ他の誰かの毛があったとしても、それはあまり気にしない、無頓着なんだっていうところで
まあ、かなりここの「無頓着」っていう言葉の意味合い、深みみたいなところを、まあ、ひとつ、追及している作品であるというふうに言えて
まあ、そこのおもしろさ。言葉が持つ多義的なニュアンスというところのおもしろさを、まあ、上手く扱った作品という側面があると思います



ですね
この作品は振り仮名にもよくこだわりを、強いこだわりが見えますし
こちらの、えー、s-7、愛の無頓着っていう、一連を通して題名のつけかたもうまいなっていうのを、思います



これ、何かのパロディなんですか、愛の無頓着って



わっかんないですけど、でも



あれじゃないですか、韓国の
『愛の不時着』っていう



あー……私、ひとつ前の「すべてが水になる -THE PERFECT IMPOSTER-」、これしかわからなかったので



わたしもです、森博嗣ですよね



そう、それなら他の小題も何かのモジりだと思ったんですけど
全然分からなくて



うん、韓流
2019年に流行った韓流ドラマ『愛の不時着』



あー、なるほど



菱川さん御覧になっていたんですか?



いや、まったく観てないです
観てないんですけど、無駄にね、エンタメとか芸能人に対する、一回見たことを謎に記憶している能力は、なんか、子どものころから高いんですよ



良いんだか悪いんだか
笑



じゃあ、でしたら、「絶望のティッシュ粉砕事件」とかも、何かもとになるものがあるんですかね
あるかもしれないですけど、わからないですね



米澤穂信が何かこんな感じの書いてますよね
何とかタルトなんとか事件、みたいなのを
それの一連のシリーズで、何か似たようなものがある気がしますね



探してみたいですね、改めて



そう
ここでPERFECT INSIDERと『愛の不時着』だけがいきなり出てくるってのは変な話ですもんね



はい、きっとあるんでしょうね、作者さんの中では



あとこれ、~すべては水になる~のところで出てきたお風呂でシャワーと台所でお湯を同時に使うと水が出てくるって今の若い人に通じるんですか、これは



ん-、ちょっとわからないですけど



今の住宅設備なら絶対そんなことないでしょ



いや、でもね、あのー、シェアハウス
とりわけ都内の格安シェアハウスとかだったらボロいですよ、ボロボロ



こういうの、あるんですかね



そう、昔の家ってね、ここに描いてあるように給湯器1台で家中のお湯全部をまかなってたんで
お風呂場でシャワーと洗面台でお湯を使うと給湯器の能力が1/2に、分割されちゃうんで温くなっちゃうんですよ
だからここに描いてあるように誰かがお風呂に入っているときはお湯を出さないっていうのは家族の不文律として通っていたという時代があるんで



なるほどです



この描写が出てくるってことは、この作者さんもこのころの昭和を過ごしたことがあるのか、こういう昭和的なハウスに住んでいた経験があるのか
だからね、なかなか今の若い人たちには伝わりづらいネタなんじゃないかなって思いました



シェアハウスに住んだことが無かったのでいまいちわからなかったんですけれど、そういうことなんですね



そういうことが昔あったんですよ



でしたら、今年の新生ミステリ研究会の合宿は、こういう建物にしましょう
笑



いいね



あえて?



研究会ですから



入ってる間はお湯使わないでね、って
本当びっくりしますから、シャワー浴びてて急に「冷たっ」ってなるんですよ



へー
ちなみに、僕は知らなかったです



ですよね、やっぱり
平成キッズは知らないですよね



笑
まあ、あのー、この作品、技巧的にものすごい褒めるべきところたくさんあって



はい



まあ、あの、ひとつはさっき言った、まあ、無頓着というものに対するものなんですけど
もうひとつは、このスライムのところだけもう一捻りあるわけですよね。まあ、要は、たんに無頓着だったからなるでしょって言ってみたけれど、いや、客観的にみると、スライムくん、お湯のシャワー使えないよねっていう
だからその推理は間違っているっていうことがわかるっていう、ここのスライムくんに関して一捻りがある、というところの、まあ、技術・技巧
さらに、えっと、これ最終的に犯人が、この、サイコパスだ、というふうになるんですけど
これって、あの、すごいうまい盲点のつきかたで
あのシェアハウスは、あのー、よくわからないスライムだとかイエティだとか鼻炎柱、鼻炎柱に関しては本当よくわからないんだけど
笑



そういう意味の分からないものがい過ぎるから、このサイコパスが超薄れてるんですよ
私たちの中に犯人が混ざってるぞってなったらこいつ犯人だって一瞬でわかるんですけど、それよりもヤバいやつらがたくさんいるから、もう、みんな、普通に「あ、こいつ普通の人間じゃん」って思ってたら、「いや、サイコパスなんだからこういうやばいことするよ」って
ああ、確かにそうだよねって
そういう、あの、上手い盲点のつきかたをしているなあ、というところがあって
まあ、さらに、最後の、もう一段のオチとして、モブ
モブとされている奴がもっとヤバいことをしている



ああ、山田モブマンですね



そうです
まあ、そういうところも、まあ、含めて非常にうまい……なぁ! というふうに思いました



コメディ調のなかで思いのほかしっかりミステリしてくれている感じですよね



そうそうそうそう



それに、これ最初、冒頭の導入がすごくって
山田モブマンの一人称の小説なんですけれども、山田モブマンの視点だから、この状況だとかキャラクターに関する説明が一切無いんですよ
いきなりなんだか、もう、物価高のあおりを受けて、なんかシェアハウスに住むことになった、で、そこにいるのはー、みたいな話で
もう当たり前みたいに、もう、元サイコパスだとかイエティだとか、鼻炎柱の洟 鼻汁郎とかいって、もう鼻炎柱は何なのかってのも説明一切無くて
笑



スライム界最強のスライム・インポスターとかってのがなんでいるのとか、説明する気が無い、取り繕わない
何故ならモブマンにとってはそれらがいて当たり前だから、モブマンの一人称だからっていう
この思いきりかた、かなり勇気があるなぁと思って



置いていかれたら基本ついてきてくれませんもんね



そう
もしこういうの書こうとしたら、まず世界的な話の説明から入らないと、いきなりだと
もし私が書くなら、まず鼻炎柱は出さないなと思うので
かなり勇気のある作家さんだと思いました



鼻炎柱っていわれて、このビジュアルイメージができないですもんね



ね



なんとなく皆さんよくわからないビジュアルイメージを持っていると思うんですけど、たぶんみんな違いますよね



違いますね
読者の数だけいるんですよ、鼻炎柱は



みんなの中に、みんなの鼻炎柱が



いるんですよ、よくわかりませんけど
ああ、鼻炎柱の人かな、しゃべりかたがなんか特徴あるんですよね
言葉の中にいちいち武器の名前を突っ込んでくるっていう



うまいですよね
ねじ込みかた



この、もう、説明の放棄
説明を放棄している潔さといい、鼻炎柱の喋りかたの癖といい、これを描いた人はただ者じゃないんじゃない? って、いう気がするんですね
で、このシェアスペースの導入のところで、なんていうか、あえて、あえてというか、しれっとラストの展開に対するヒントが、もう出てるんですよね
多少の音は気にしません、多少の臭いはきにしません、とか
これ、要は最後にモブマンの死体解体のことですよね
モブマンもこの条件なら俺のバイトここでできるなって思って入ったのかなって
逆にこれをみてからこういうことができるなと思って入ったのか、因果関係はわかんないですけど、ここでさらっとオチのネタを振ってるっていう
これは正直、ミステリとは関係なくエンタメ全般的なテクニックとしてはかなり優れているんじゃないかと思いました
これさっきも言いましたけど、キャラクターとか喋りかたとか、かなりふざけてますけどね
でも、真面目にふざけてる感じがして、これはかなり好感を持てる作品なんじゃないかと思います



ですね
先ほど菱川さんがおっしゃっていた元サイコパス云々のところで、つけたしなんですけれども
スライム界最強のスライムの名前がインポスターじゃあないですか
インポスターって偽物とか詐欺師みたいな意味合い
へー



え、あれ、違いました?



いや、初めて聞いた



私も初めて聞きました



え、あれ……あのっ、調べまーす……



インポストにERがつく*ってことですよね?
*impostor/imposterどちらの表記も存在



インポス、TORじゃあないですか? こちらなら見たことあります
えっと、あの、navigatorみたいな、navigateをする人で,
torがくっついてnavigator



あ、インポストっていうのでひとつの言葉? 独立の言葉?
インポストする人でインポスター?



んーと、あの、いえ、そこは上から「えい!」ってする感じ*……です
あっ、ありました
英語で詐欺師・ペテン師・偽物を意味する言葉、です
なので、ちゃんと、犯人候補の潜ませかた? ミスリードを試みようとした痕跡? そういうのも見られます
ただ、さきほど菱川さんがおっしゃったことにもと通じるんですけれど、こういったコメディだからこそ目立たない、ようなプロットになっていて、そういうところも面白いなと思いました
*impost:税、建築におけるアーチの基部/ラテン語imponere(im- =上に + ponere=置く)由来、上から覆い隠す=偽る→偽物



なるほどねー



うんうん
あと、この作品が提出された6作の中で一番メッセージ性が強いと思っていて、つまり、多文化共生なんですよ
こういうね、えっと、今のご時世ね、えっと、まあ、政治的には外国人問題とか言って、そのー、外国人の文化、日本の文化と違うなかで、まあ、その、日本のマナーを守ってくれないとか、まあ、そんなところー、で、まあ、なんか、外国人とどう共生していくかってのがまさに問題になっている令和の時代だと思うんですが、このシェアハウスってのがその縮図みたいなもので
まあ、実際に、そのー、都内というか、都内のシェアハウスだけではないかもしれないですけど、やっぱ外国の方が多く利用してて、それで、そう、だいぶ問題になっているっていうことが、まあ、多くあるんですね
で、それを、さらに今回、外国人のレベルじゃなくて、もう、あのー、生命体として別の。別の生命体が、こう、共存する
それでやっぱりその中で、お互いの文化の違いで迷惑をかけあっていて
何やら事件がたくさんじゃないかと思われたところ、いや実は、そういう問題に、実はやっぱりそのー、問題を起こしている
まあ、要は、外国人共生をした側の外国人が一番本当は気にしていて
そういうふうに気にすることによって共存を図れる、図ることが可能だとしているという、非常に前向きなメッセージを持っている作品
で、そこ、僕はこの作品のそこ、すごく好きなんですよ
で、ただ、もし、僕が今言ったメッセージでこの作品を片付けようと思うと支障があって



笑



やっぱ、それは最後のモブなんだよね
このモブのくだりが無ければ、僕が今言ったこの多文化共生の可能性みたいな意味で、この作品のメッセージとしてすごくきれいに受け取ることができたんだけど、さいごに、やっぱ、このモブが出てきて、こういう、ちょっとー、あの、いわゆる、このー、自分と異なる生命体を命と扱わず、命というか尊重せずに、もうめちゃめちゃ金のために殺してますよってみたいな
で、これも同じだろみたいに言われちゃうと、ちょっと今、僕が描いていた綺麗な多文化共生の絵というのが崩されちゃうんで



敢えてそうしたのかもですよ



はい、なので、僕、ちょっと最後の話は、僕は蛇足だと思っちゃう



うーん笑



これさえなければ綺麗に収まりますね



そう、メッセージとして美しい作品になれる
だけど、ただ最後に、なんて言うのかな。まあ、その、皮肉
皮肉というかホラー的な? オチを持ってきたから、たぶん、おそらく作者さんの意図は違くて
僕がさっき言った多文化共生の可能性を考えるための作品だという考えでは無いんでしょうね、この作品は



ブラックジョークの利いた、コメディなんでしょうね
この作品は



そこで終わらせたらあまりにも説教臭くなっちゃうなと思って、照れ隠し的にやったっていう可能性もありますよね



あー、ありますね
……



ありません?



んー、まあ



そうですね、そういうところもあって
まあ、それがこの前の読書会であったことでもあったんですけど、そういうところでも非常に、あの、この作品は最後の、このモブの展開を入れることによってそこを食い合わせていることになるのかもしれないけど、僕はどうしても一時代前の人間なので、まあ、思想性のない文章はゴミだ、ゴミクズだっていうのを僕はどっちかって言うとそっちにシンパシーを覚えちゃうんだなぁっていうのをこの作品を読んで感じました



あえてそこ、あの描写を入れることで、なんか、思想的なお行儀の良い文章なんかくそくらえ的な
パンクなノリなのかもしれないですよね



笑



あと、今気づいたんですけど、この鼻炎柱って炎柱のパロディなんですね



あ、やっぱそうですよね



鼻炎だけを抽出したと思ったんですよ、でも、スクロールの関係でたまたま鼻炎の鼻が見えなくなって
あ、炎柱じゃんって思って。そうかそうか……あの炎柱の人って名前なんだっけ?



煉獄杏寿郎ですかね



その名前もモジってるんですね
だから、洟 鼻汁郎だと
なんか、柱をモジっただけだと思ったら、特定のキャラからモジってるんですね、今気づきました
いやぁ、でもこれいきなり鼻炎柱の洟 鼻汁郎で
これで説明を終わらせてしまうのはすごいですよ笑



ですね
鼻をたくさんかむんだろうっていうことくらいしかわからないですよね



これ、おそらく鼻水、あの、洗濯機に鼻紙がたくさん挟まっているっていう事件が先にあって、それをやりそうな人物ってことで創造したんだとしたら本当すごいですよね
あの、ティッシュをたくさん使う人物として、常に鼻水を垂らしている人物がいる
じゃあ鼻炎柱にしよう、使ってやろうって
この、なんだろうな、思考のアクロバティック具合がすごすぎて
もう、私みたいなのはついていけない領域に入りつつあるんで



遊びが強烈ですよね



そうなんですよ
まあ、なんにしてもインパクトが強い作品でした



ちょっ、その、ちょっといい?
ごめんなさい
ちょっといいですか?



どうぞ



今気づいちゃったんだけど、さっきのsのところですごい大事なところ、いまさら気づいたんだけど



どうぞどうぞ



いいですか? えっと、これ、あれですよね
えっとー、まあ、残念な探偵役を出す、ということですよね
で、このsのストックルームメイトにおいての探偵役というのはこの山田モブマンなんですよね?



はい



で、この山田モブマンが残念な探偵役なのかっていうところで



はい?



やっぱこの最後の、このー、地球外生命体を滅茶苦茶にしてるっていう、このくだりをもって残念だってことなんですね



笑



外見だけでなく中身もちゃんと残念だった、という意味ですか?



そういう解釈……なのかな、と
今ちょっと、気づいて



残念の度合いが他と違くて、ちょっと小粋ですね



いやぁ、わたしが考えた残念をちゃんと超えてきてくださって嬉しいかぎりですね
ノンデリカシーはもちろん、なんだか



ノンデリカシーですもんね、これ
間違いなく



シャレにならない感じの残念ですけどね



あー、そういうことか
そうみると、最後のこれは蛇足では無いというか、与えられた条件をクリアする上では必要なことだったということですね



そういうことになりますかね



あ、いや、これ、今さっきちょっと気づいたので
t.爺川若久のワンオブゼム推論
概要


・時代を反映した意欲作だからこそ、トリックとストーリーの親和性が高かったら嬉しい
・「名探偵」は無いけれど「探偵」が21回、探偵役も「探偵」を名乗っている(みよし)
・ちょっと難しかったが新しさが良かった(あんじ)
・斬新で、単純にアイデアが強い(ひしかわ)



では、お次はt.『爺川若久のワンオブゼム推論』になります
こちらについては、Vtuberの白詰草よつばさん、あるいは、烏婆凍央さんが襲われた事件の犯人の特定は可能なのか、あるいはどのように特定するのか
これらが提示された謎だと認識しております
ちなみに、この作品、わたしの数え間違えでなければ「名探偵」はありませんが、「探偵」という言葉が21回使われているうえに
おー



文章量にしては多いですね



はい
そのうえで探偵役自ら――爺川くん自身が「探偵」を名乗ってくれているんですよ、6作品のうち唯一だと思います



初めて自称探偵がでてきた、と



そうです、ちゃんと探偵を名乗ってくれてます
探偵自ら探偵を名乗ってくれています



そうですね



私これが、今回の中で一番わからなかったというか、理解しにくかった作品でした



笑
笑っちゃダメか



ちょっとこれ、なんだか、昭和2桁ガチガチ爺には難しかったですね



わたし平成2桁ですけど、Vtuberをよく知らないので、同じく少し難しく感じたところはあります
とくに文化、パパとママの扱いは重要なものとされてましたけど、知らない、わからない分、納得感は薄めだったかもしれません
説明はしてくれていましたけれどね



でしたね



まあ、これ、これも、やっぱすごい、あの、斬新な、僕は、あのー、アイデア単体で言えば今回出された作品ではダントツで良かったかなって



お



まあ、要するに叙述トリックですよね
叙述トリックで「姉」というのが通常、そのー、あの、血の繋がった姉というのが一人しかいない。この作品においてはおそらくそーう、まあ、はっきりとは書かれていないんだけれど
血のつながった姉というのは一人しかいない
だけれども、その人が、えっとー、Vtuberという、要は同一人物なんだけど別人格を持っているという
別人格において別の姉ないし妹ってのが存在する
それで、えっとー、姉という言葉が実は、あの、一方では、その生身の人間を指していて、もう一方では、その、えっと、アバターのほうを指しているっていうのを誤認させるっていう、まあ、叙述トリックを使っている作品ということですよね



はい



でもそこは、斬新、新しい、まあ、いい意味で令和の、新しいトリックなのかなって



そうですね
新しいトリックですよね、これは



ですね
Vtuberという文化がないとプロットに組み込めない内容ですよね



こういうミステリって今でしか書けないんで
クリスティとかはもうこういうの書けないんで、Vtuberとか無いんで
あの時代は



笑



やっぱりこういう、新しい技術・新しい文化を端緒にして新しいミステリを紡いでいこうっていう運動としてもこれは価値のある作品だったんじゃないかなと思いますね



意欲作ですよね



まあ、あと、それから、メンバーシップというのも、まあ、まさに新しい発想であって



私そこがあまりよくわからなかったんですよね



そう、このメンバーシップの色が変わることによって、まあ、あのー、登録の入りがわかる
登録のタイミングによって、まあ、まあ、犯人というか、暴行犯を突きとめる、と
こういうのも、まあ、あの、まあ、かなり新しい道具立てですよね
ギミック? ギミックなので、まあ、そこを使うっていうのは非常に素晴らしい作品と言って良いんじゃないかと思いますね



ですね



あと、地味に私が気が利いてるなと思ったのが、これ、要は、今、菱川さんがおっしゃったのはコメント欄にある情報から家族構成とか、なん、何かをしない主義なのか、出身、居住地とかを突きとめて、そいつを犯人として特定したって話ですよね



はい



でも、これコメント欄から犯人を断定したっていうだけを言おうとしてんじゃなくて、なんか、実際に家探しして証拠を見つけたみたいな描写もありましたよね
コメント欄の情報だけじゃなくて、実際にこいつが犯人だって物証を掴んだみたいな



探偵側が、ですか?



個人情報開示請求の話じゃない?
そこはまた違うか 個人情報開示請求の話か? いや、そこも



あんじさんがおっしゃってるのは爺川くんが、あの、t-15以降のところで爺川くんがVtuberさんよりも先に犯人の家にいて調べたら、なーんだっけ? そこでその人のパソコンから白詰草よつばさんにウィルス入りのアプリ、ソフトを送信した、みたいなことを確認できたと言っているので、そこのことですか? 菱川さんの話はその直前のVtuberさんの仕上げのところですかね



あー、はいはいはい
そうですね、そこのところは後出しの情報とはいえ物証を掴んだからこいつが犯人だって特定したってことですよね



そういうことだと思ってます



だから、この、コメント欄のそういう情報だけじゃなくて、実際現地に行って、犯人、容疑者のパソコンを操作して物証を見つけて犯人だと特定した、と
ここ、実作業をちゃんと伴ったうえで犯人と断定した、して、行為に及んだっていうところがやっぱり丁寧で
ちょっと話ぶり返しちゃいますけど、この間読書会でやった作品の犯人が、報告書読んだだけでこいつが犯人だろって、そうやっちゃう話だったんですよ
それと比べてもちゃんと状況証拠だけでなくて物証も掴んだうえでターゲットを特定するっていう流れがあって丁寧だなって
冤罪は絶対に引き起こしちゃまずいんでね
ちゃんと解決するっていう気の利いた展開で
今風のぶっ飛んだ設定をやっていると同時に古典的なコツコツとした物証固めも雑にしてないっていうところは、かなり好感を持てるんじゃないかなと思いました



これ、あれなんですよ
そのー、こーう、僕はちょっと読みにくいなって思っちゃったところあるんですけど、でも丁寧に読んでいると、この、要は、不在²婆ちゃるが、そのー、まあ、中の人っていうのかな
不在²婆ちゃるの中の人、が、まあ、あー……ごめんなさい、ちょっと、あの、どう説明すれば良いのか。この、あんじさんがおっしゃっていたラインっていうのは、この探偵である爺川くんが、若久が、このー、犯人、要は、白詰草よつばを、中の人を襲った犯人を追求するプロセスなんですよ



うん



で、それと同時に、この不在²婆ちゃるが犯人を突き止めるプロセスっていうのがまったく別にあるんですよ
で、その不在²婆ちゃるが犯人を追求するプロセスってのが僕がさっき言った、その、えっとー、メンバーシップの色が変更されたことに加え、そのリスナーに対して個人情報開示請求を取ったことによって追求してんですよ



はい



ぼくはこの、二人の探偵方法じゃないんだけども、犯人の追求の仕方ってのが非常にコントラストなんですよね
そのー、要は、爺川くんのほうほうっていうのは、まあ、言ってしまえば、あんじさんが好きな



そうそう笑



そういう探偵方法なんですよ
それに対して、この不在²婆ちゃるの方法っていうのは個人情報開示請求という非常に今的な方法を使って、えっと、そのー、Whodoneitのところを、あの、特定しているというところですので、ここは、そういう意味で、何といいますか、器用だし非常に令和ですよね笑



令和



そう、令和のやりかたなんですよ。犯人を個人情報開示請求によって突きとめる
令和じゃないですか



今のこういう文化が醸成されたからこそ、そういうシステムが生まれましたよね



うん



QRコード経由で依頼を受けようとしたりしてますし



ね
名刺にQRコードついてて、本当にこういうのあるんですかね、方法として



どうなんでしょうね



あと、これ作品に直接関係あるか、まあ、わからないんですけれど、t-6、町の名前が大河小路市
こちらの都市名、見覚えありませんか?



あっ、なんか見たことある。第1回*のやつでしょ?
*MysteryExhibition1_第1部門:短編



はい
短編部門のc『二次創作』で、送られてきた作品の中で
~大河小路市、ゴミ屋敷の家主、孤独死。~ というのがありまして
たぶん、作者さんはいっしょではないかなー、というのを思いました



いや、あのねぇ、やっぱ、そこはねぇ、異なる可能性もあるよ



ミスリードですか



うん、これね、わざとやってんじゃないかな
作者当てを困難にするために、ね
まあ、さっきの、あのー、AEもそうかもしれないし、この大河小路市もそうかもしれないし、あとは今回の最後のGOSSIP/ゴシップのほうもちょっとなんか似たような問題があるんだけど、なんか、やっぱわざと運営を、こう、陽動しているんじゃないかという



あー、人が作った設定を使ってるっていう



そう
そうそうそう



いやぁ
そうだとしたら難しいことをやりたがりますね、皆さま



そうなんですよー



ねー



で、これ、ちょっとそういう意味で、僕、非常に、こういう今風の道具をものすごく丁寧に使っていて、本当に
で、それが叙述トリックっていう大胆なものと結びつけている、と
そういう意味で、あのー、非常に評価に値する作品だと思う一方で、やっぱ、ちょっと、指摘をさせてもらうと……ちょっと、ロジックの詰めが甘いんじゃないかなというふうに思っていて



はい



あのー、たとえば、僕、叙述トリックとは言ったんだけれどこの叙述トリックを、なんか、物語の中の真相というか、そのー、全体の構造の中にうまく組みこめてるのかと言われると、なんか、あんまそういうふうには、思わないんですよね



言いたいことはなんとなくわかります
そういう書きかたでなくても、この作品は成立するのではないかっていう悔しさ



そうそうそうそう、必要性がないよね、この叙述トリックにね
要は、読者が、このー、ええっと、Vtuberの姉っていうのとリアルの姉というのを誤認させたことと物語の真相・解決との間に何か関連性があまりない



なんだか、読者を騙すためだけの叙述トリックに見えてしまって
もったいないですよね



そう、それだけなんですよね
まあ、そこで騙されていたがゆえになんか最後のシーンで「うわっ、ひっくり返ったわ!」みたいなのがあるのかというと無ぁくて
なんか、噛み合ってないような気がするんですよね……うーん
あとは、で、メンバーシップのところも、なんかそのー、ええっと、この白詰草よつばが、まあ、リアルで、中の人がリアルで襲われる
そしてその襲われた日にこの不在²婆ちゃるのメンバーに登録しているということなんですけど、ちょっ、僕はその意味がよくわからないというか……笑



そこに関しては、わたしは、この白詰草よつばさんが襲われた日が事件のあった日、じゃあないですか
違いましたっけ



そうです、そうそうそうそう



そこで、白詰草よつばさんと不在²婆ちゃるの誕生日を同じにしているので、それをやりたかったのかなぁ、と
そんな感覚です



うん
メンバーシップの登録というのは、この、あの、えーっと犯人。襲った犯人が、この不在²婆ちゃるを、いわゆるお気に入りに登録した日ってこと、じゃないの?



あ、そうだと思います。それが、デビューのその日であって



うん、で、そのデビューのその日っていうのが気になるんだよね
白詰草よつばが襲われた日に不在²婆ちゃるが、えっと、デビューしていて、かつ、この犯人というのが不在²婆ちゃるに登録している
そういうことですかね



はい、そういうことだと思います



この複数の出来事が、なぜ同日に起こっているのかっていうのが、僕はちょっと論理的に意味がわからない



明記はされてないですよね



で、そのことを前提に、なんか推理がされているから、なんかその推理の過程自体は一見論理的に見えるんだけれど土台の部分はなんかよくわからないから、なんかよくわからない感じになっちゃってるのかなー



そこの無理やり感は否めませんよね
ただその条件が無いと犯人の特定が難しいからという作者様の御意向が見受けられるのではないでしょうか



うん
で、あと、ん、まあ、あとというか、僕が今言ったところが、もしかすると作者さんの意図というか客観的に書いてるのと違う可能性もあるんだけども、僕は、そういう意味では読み間違えてるってことになるんだけど、僕が読み間違えを、してしまっている
要は、それを誘発させる要素ってのがこの作品はあって
それは何かというと、僕の読みかたが悪いだけってのが間違っていなければ、不在²婆ちゃるの中の人っていう表現を僕は使っているんだけど、不在²婆ちゃるの中の人は一体誰なのか
要は名前とかキャラクターとかっていうのが一切書かれてないし、この白詰草よつばというのをリアルで襲った犯人というのが誰なのかって、名前とか人物像とかってのも一切書かれていないから、だから、なんか、こう、ストーリーとしてわかりづらくなってしまっている……のかなーというふうに思ってしまっているんですよね



私もこれ初読では全部は掴み切れなかったですもん
叙述トリックが使われているってことも最初はわからなくて
2回、3回くらい読んで、ようやくついていけたって感じだったので



まあ、そう、ただでさえ、このVtuberとかの仕掛けを使うとやはり一人二役になっちゃうので、ただでさえこの登場人物の整理というのがしにくくなっちゃうなかで、あの、やっぱり今僕が言ったみたいに本来書かれるべき人物を、名前を付けないとか抽象的なものにしちゃうと、もう整理ができなくなっちゃうんですよね、たぶん
なので、やっぱそこは、改善の余地があるんじゃないかなーというふうな気がします



この作品、15000文字ぃ、弱、くらいなので
描きこもうと思えば描きこめたとは思うんですけれど、これ以上わたしたちが知らない情報を描きこまれると新しい道具を使っていることもありまして、むしろ混乱をもたらす危険のほうが強くなってしまうのかなーというふうには懸念があります
この時点で混乱があるなら、なおさら
なので、なるべく、少し、混乱を抑えようとしてメインキャラの数を減らす
そのために不在²婆ちゃるの中の人と襲った犯人っていうのを描かないことにしたという認識です、わたしは
諸刃だったのかな、きっと



うん、まあ、難しいことにチャレンジしてますよね、これは
だからこれはこの路線で、この設定は、確かにちょっと使いこなすのは難しいとは思いますけど、これをちゃんとやって1本仕上げてきたっていうのは本当すごいですよね



ですね、猫都市とかもいますし



で、これタイトルにもあるワンオブゼムという言葉
最初と最後でひっくり返るじゃないですか
最初は多数の中からひとりのワンオブゼムを見つけるのは不可能だって爺川くんが言ってたのが、多数の中からついにワンオブゼムを見つけたぞ、みたいな感じで



まあ、消去法で絞れるというか、うん
消去法じゃないか、積極法か



笑



まあ、そこんとこを強調したいからタイトルにも持ってきたのかなっていう感じがして
そういうのも上手かったんじゃないかな、と思いますね
で、これ、もう全然内容は関係ないんですけど、これ、Vtuberのデビューした日が2月22日になってるじゃないですか



?



はい



2月22日といえばもう誰もが知っている猫の日なんですよ



ああ、知ってる
猫の日ですね



うん、もう、何か関係しているのかと思ったらそうでもないのかなって
提出日より前ですもんね



えっと、はい、2月27日締切です



じゃあ、たまたま2月22日だったのかな



一応、2月……えーっと、どこでしたっけ、最後の不在²婆ちゃる……



最後は、2月28日ですね



あ、ありがとうございます、ありました
一応ここの重大のお知らせの8行上の、cat、 ~[catcity-tictac]~ これも、あのー、短編部門のほうで、猫都市時計? というキャラクターが出てくるんですけれども



ああ、いましたね笑



これは、無理筋だとしても、狙ってますか?



それどこ?



いや、狙ってますね、『フェアゲーム』で



ああ
うん、陽動作戦です



あらら
これ2月、あ、えっと、戻りますね
これ不在²婆ちゃるの重大なお知らせ、こちら配信日が、この提出日と一致しているので
こちらはちゃんと狙ってるのかなぁと思います



おぁー、なるほどなるほど
いや、色々仕組んできますね、みんな



本当に
うまい具合に



すごいなぁ



意欲的に参加してもらえてうれしいです
他、何か言い足りないことありましたらどうぞ



ああ、あと、まあ、あのー、この作品に関して、もう、まあ、探偵役としては今回のテーマに結構沿ってる
まあ、要するに引きこもりの子で、なんか、こう、まあ、ひたすら配信ばっかり見てる廃人みたいな感じで
で、まず、配信ばっかりみている廃人だからゆえに、まあ、解ける謎っていう意味でも非常に、そこのー、なんだろう、テーマに沿っているというか、かなり残念になっているというか



そっか、学校行かずに配信見てますもんね



そうそう



この不在²婆ちゃるっていうVtuberの表記が強烈ですよね
不在、二乗、婆、って



初めて見たとき拍手しました笑



ねー
こういう感覚はもう令和なんだろうなーって思いましたよね
笑



あのねー、昭和にはねぇ、この発想は絶対に出てきませんから



不在²証明とかも



ありましたね笑



本当、遊び心が豊かな作者さんだと思われます



第2回*のときの、竹島てふてふさんみたい
*MysteryExhibition1_第2部門:指定文使用
o.『幻の地下アイドル』



あー



名前のセンスの良さみたいな、そういうものを感じました



たしかに名前のこだわり強かったですね
u.生徒会長は残念ゴリラ
概要


・バランスが良いスイーツ系作品
・探偵役はグレーゾーン在住、「探偵」は無いが推理はしているから問題なくミステリ判定(みよし)
・ふざけていると同時にクラシカルな推理もある(あんじ)
・完成度の高いユーモアミステリ(ひしかわ)



はい、次はu.『生徒会長は残念ゴリラ』
こちら、ちょっと探偵役、審議ですよね



ですね



うん



まあいいや、一旦、提示されている謎としましては、羽山・ことりさんを襲った犯人の正体、文化祭のために制作したミロのヴィーナス像の両腕盗難事件の真相、このふたつだと認識しております
あと、わたしが見落としていなければ「探偵」はいなかっ、「探偵」という文字はありませんでした
「名探偵」も同様です



ああ、本当、意外だなぁ



知らない言葉はいくつか出てくるんですけれど、「探偵」の別の言いかたというわけでもなさそうだったので
名乗ってもいないし、地の文にもなかったかと思います
ということで、探偵役は副会長さんのほうですよね?
星影・つきのさん



実質は
実質の探偵は副会長ですよね



ですよね
昨今のミステリでも探偵ではなく探偵助手が事件の謎を解く構成も見受けられますが、今回は探偵役なので謎を解くのは探偵役であって欲しかったな、といいますか
謎を解くのが探偵役だと認識しております、わたしは



あー
でも、タイトルで生徒会長が名探偵だと、別に



残念ゴリラ



うん、そう
残念っていうところがね、ちょっと



残念な人物を探偵役にしてほしかったので
月影さんの残念なところ……



レギュレーション、レギュレーション的にちょっと、どうかなっていうところがあったってことですね



んー……グレーだと思います、明度低め!
さて!



これはね、唯一、挿絵がついてるっていうね



ああ、ありましたね
これは、おそらく生成AIで作成したんでしょうね



でしょうね、この質感というか
最初見たとき笑っちゃいました
下へどんどんスクロールしていって、これが出てきて



びっくりしますよね



びっくりしました
しかも星条旗ビキニですよ
書いてあるんですよね、 ~多感な年頃の青少年に配慮された結果、アメリカンなビキニを着ている~ って
この作品、タイトルとか挿絵とか、結構ふざけてるんですけどね
この犯行声明文の掛かれている位置が黒板の下のほうだと、しかも全部ひらがなだからと、そこから犯人、書いた犯人を導き出すという、かなりクラシカルな推理方法をやってるんで
そこんとこ、私かなり「おおっ」と思って
うん、好きですね



はい、好きそうですね



笑



これ、要は、腕を盗んだ犯人は美術教師だった、ということですよね
で、これ犯行動機は、ミロのヴィーナスに腕があるのは許せない、と
しかもムキムキにしてる
これは信念の犯罪みたいなところがあるし、これ実際にミロのヴィーナスはこの形で完成されてるから腕があったことが信じられない、みたいな話もありますもんね、実際に



未完成ゆえの魅力とか、バランスですか?



そうそうそう
もうあの状態が黄金比になってて、もはや完成され過ぎてて
かつて、昔の人がミロのヴィーナスの腕はどうだったのかってのを色々と想像して書いたりとかしてるんですけど、どれもしっくりこなくて
やっぱりあの腕が無い状態が一番美しいんだって結論に達したっていうのを、どこかで読んだことがあったんで



へーぇ



この先生の犯行動機は、美術教師
美術界隈の意見、動機としてはすごくしっくりくるものなんですよね



勉強になりますね
この、今おっしゃっていただいたのが、ミロのヴィーナスの両腕盗難事件だと思うんですけれども、もう一方の羽山・ことりさんがカラスに襲われた事件についても、一応、伏線は張られていて



そうですね



季節が夏だということで
ここは、これで納得いく解答ではなかろうかと



これ、9000文字でしたっけ?



え?
いえ、6975文字、およそ7000文字です



7000文字か
7000文字の中でこれだけの、ふたつの事件を入れてきて
これもうすごい読みやすいですしね
ちょっと、なかなかまあ、箸休めって言ったら失礼な感じしちゃいますけど、すごく、まあ、良い
だって、こういった作品があったほうが短編集って締まるんで
これは、うんん、貴重な作品だったんじゃないかと思いますね
ひとつ指摘するとしたら、運営さんが指定した残念な探偵役じゃないってとこさえクリアしてもらえればかなり良かったんじゃないかと思います



そう、僕もこの作品に関しては、まあ、いわゆる、あの、ユーモアミステリなんだと思うんですけれども
ユーモアミステリとしては極めて完成度が高くて。まあ、あの、無駄も無いし、あのー、その、ユーモア部分、ギャグの部分が非常に切れ味鋭い
まあ、このー、ヴィーナス像の腕が盗まれてるっていう、「いや最初から無いじゃん」っていうところから「いやいや、もともとあってこういう腕があったんです」っていう、この筋肉の腕がっていうところですよね
あのー、なんか、しかも、あの、ね
筋肉ムキムキで、こんなポーズとって、なんかドヤ顔は、なんか、すごい……合ってるんですよ



実際にミロのヴィーナスもこんな腕だったとしたら、世界中の美術家が卒倒しますよ
歴史が変わります



笑



そう、本当これユーモアミステリとして非常に完成度が高いし無駄も無い
そして、僕が非常に好きなところは、その、高校の文化祭という、まあ、舞台なんですけれども
高校の文化祭で、~この教室には、ヴィーナス像のほかに、絵画「はんだごてをする女(牛乳を注ぐ女が、牛乳を注ぐ代わりにはんだごてをしている)」や、「YOSHIKIな耳飾りの女(真珠の耳飾りの女がYOSHIKIみたいになっている)」があるからね~っていうところがあるんですけど、これめちゃくちゃ文化祭っぽいんですよ
笑



真剣さと無邪気さの共存というか、純粋な悪ふざけというか



そう、高校生の悪ふざけみたいな感じがすごいでてるんですよね
なんていうんだろう、あのー、「ちょっと悪ノリ」具合が丁度良い
うん、だってYOSHIKIと耳飾りなんて何も関係ないけど、なんか面白いじゃないですか
ちょっと意味は分からないけれど



このわからない感覚が



そうね、高校生の悪ノリ感がすっごくうまく表現されてて、いや、すごい……描写力が上手いですね
そちらも含めて、この作品は……「あんこ好き」に至っては名前だったってオチですし
なんか……切れ味を見せる部分と引く部分の差があって、おもしろいですよね



力の入れ具合のバランスが良いですよね、作者さん
抜くところはとことん抜くけれど、しっかり描くところはしっかり描く



まあ、ただ、まあ、さっきあんじさんが、こう、箸休めというふうに言ったけれども、やっぱこう、メインディッシュな作品では無いですよね
まあ、あの、スイーツとしてめちゃくちゃ完成度は高いかもしれない
そのスイーツをメインディッシュとして出されたら怒られちゃうんですけど
笑



中編+この作品=GooodAnswerですか?



そうですね、そうなんですよねー
なので、この作品はこの作品として、なんか、非の打ちどころはない感じがするんだけれども、まあ、今回のコンテストにおいて、まあ、そのー、どう評価されるか、というところでいうと、ちょっと、こう、不利を被っても仕方ないのかなーというきはしますけれど



いや、でも、ねえ
こういう縁の下の力持ち的なものがあるからこそメインが映えるんだっていう考えかたもありますから



ありますね



ちょっと前に話題になっていた、時代劇で斬られまくっていた斬られ役の人が主人公で、初めて主演をした、みたいな
縁の下の力持ちで、有名俳優に斬られまくってて、斬られ続けてきたからこそ、こういう脚光を浴びる機会が得られたみたいな話もあって
こういう縁の下の力持ちな作品は必要なんですよ
だからねえ、こういう、今回はコンテストみたいな形ではありますけど、これがひとつの短編集として編み上げるんだったら、この作品は絶対取るし、もう、なきゃいけないんで
そうなると、割くのは、選ばないのは、もったいないというか、申し訳ないなっていう気持ちはあるんですけれど
まあ、まだわからないですからね
うん、無きゃいけないです



オチの納得度でいうと一番高いですからね
こんな腕生えてたらキレますもん
笑



犯人に同情するという



そうそうそうそう
そりゃやるわっていう、非常に、あの、そこのね、犯行の説得力っていうのはミステリにおいて非常に大切ですから



あー、さっきの話にも繋がりますけど、高校生の悪ノリが誰にでも通用するわけじゃないっていうね
ちゃんとこれ美術教師みたいに、ちゃんと美術の勉強している、研究している人にとっては許せないラインがあるんだよっていうね
YOSHIKIの耳飾りはセーフだったけど、マッチョマンのヴィーナスはダメだった
こう、美意識の差みたいなものも見えて、おもしろかったと思います



作品としてはおもしろいなというのは思ってます
ただ、なんでしょうね……細々の証拠、が、気になってしまいまして
大きく分けてふたつなんですけども
ひとつは、羽山さんが襲われた事件について、カラスが犯人であれば羽根の音は聞いていなかったのかな、嘴や爪による怪我はなかったのかな、というのがひとつ
あとは、ミロのヴィーナス像の両腕が彫刻刀で、あの、彫刻の素材が明記されていないので断言はできないんですけれど ~腕は彫刻刀で切り取られたようであった。迷いのない、切断面。~ と表現されているだけで、切断時に破片は見つかっていない、様子、なんですけれど、それは難しいんじゃあないかなと思いました



なんか、彫刻刀って書かれてましたよね



はい
なので、どうしても破片は飛散してしまうのではないかと思いました
こう、現場に残るものは大抵は証拠品として推理に活かされて



なんか、鉛筆くらいの長さの、ちっちゃな刃物ですよね、彫刻刀って



ええ、はい、そうです、それです
刃渡り5センチ無いくらいだと思うので、腕は、プロの仕業ウンヌンとは書かれていますけれど、1回で綺麗に切断できないのではないかと
別の道具を使ったとしても、破片は出てしまうのではないかと思います
まあ、細々しておりますが、特に気になったのはこちらの2つです
以上です



あー、あのー、僕も今、その指摘をうけてちょっとひとつ気づいたんだけども、まあ、これはもちろん生成AIで作ってるからさ
まあ、ここの、やっぱり1枚目の画像を見るとミロのヴィーナスそのままの腕の切りかたのわけですよ



肩からすぐに



そうそう、肩からすぐに
だから、これはただ単にムカつくから腕を切り落としただけではこうはならないから、相当、元のミロのヴィーナスを意識して、こう、丁寧に腕を調整したのかなって
そういう意味で、こう、彫刻刀で丁寧にデティールをやるって必要がでてきて、かつ、それができるのは美術教師しかいないっていうところがあるのかもしれないですね



あー、なるほど……
あの、今ひとつ気づいたんですけど、 ~いちごは念のためヴィーナス像を確認したが、腕は彫刻刀で切り取られたようであった。迷いのない、切断面。犯人はプロのしわざのようだ。一体なぜ。~ って書かれてて
この時点でいうと、このプロっていうのは窃盗のプロ、彫刻刀を使い慣れている刃物のプロって思わせるんだけど
実際にこの、メタ的な意味のプロっていうのは、美術のプロの仕業ってことで
ミロのヴィーナスをちゃんと、元々の形にちゃんと直せる
同じように腕を切れる美術教師の仕業だってふたつの意味が掛かってると思って、すごく細かいなと思いました
笑



もうちょっと、あの、ね
あのー、あの、運営さんの指摘に沿っていうと、あのー、手掛かりのだしかたが丁寧かと言われると、必ずしも丁寧では無いんですよね
たとえば、カラスが巣を作っていたっていう記述はちらっと1、2行であるけれども
かつ、まあ、若干、ほかにも、カラスがかあかあ言っているところもあるのかな
ただ、うん、やっぱり、もうちょっと、うん、はっきりと、もうちょっと大胆に示したほうが良いし、まあ……うー、そういうとこの物足りなさは、これがもし本格ミステリだとすると、ちょっとアンフェアさを感じてしまう
けど、まあ、このサイズのユーモアミステリとしては、そのー、こういう、ここの1行だけ書いてあるような手掛かりの出しかたでも十分なのかなっていうところか



ですね
7000文字ありませんからね



7000字なんでね、もうちょっと、そのへん肉付けしても、全然。10000字くらいなっても読めると思うし、もうちょっと欲張っても良かったんじゃないかなっていう気はしますね
もしかしたら、この生成AIで上手い絵を出すのにつきっきりで、もう時間が足りなかったって可能性もありますけど



たしかに、2枚作ってますもんね
それを考慮すると、欲張りすぎましたかね、今の指摘は



まあ、ね
たとえば、そのー、この前にりんご飴を食べている描写があって、このりんご飴にカラスがとびかかってきてりんご飴を取られちゃったみたいなところがあって、「ああ、やっぱりこういうキラキラしたものがカラスに狙われるんだ」って
例えばあったとしたら



ああ、そういうのいいですね



そういう、欲張りな話はあるんだけど、まあ、そこは、メインじゃないよね



これはこれでいい作品ということですよね



うん



あとは、そう、これ
犯行声明ですよ、何度も言うけれど
低い位置に仮名で書いてあったっていうことから書いた人間を特定する
それだけで特定するっていう、もう、クラシカルなロジックですよ



良いですよね



良いです
v.GOSSIP/ゴシップ
概要


・本格ミステリとして優れている一方、気になるところやわかりにくさもある
・「名探偵」は無いが、「探偵」は12回、「邪推」は17回、「邪推師」は10回(みよし)
・バレバレなところから読ませる技術が見事(あんじ)
・ミステリ的なコントロールの内容が気になった(ひしかわ)



ではでは



ラストですか



はい、最後!
v.『GOSSIP/ゴシップ』ですね
一応、この作品で提示されているのは、伊原美咲さんが目撃した殺人事件の真相、伊原さんが依頼した真意
こちらのふたつが提示された謎だと認識しております
で、この作品では、当の卜部誰何さんは「邪推師」を名乗っているわけなのですが「探偵」という言葉は12回登場しておりました



お
これ、邪推師を含めればもっと出てきてるんじゃないですか?



邪推は17回くらいですかね
邪推師は10かなぁ?



邪推のほうが多いんだ笑



えっと、卜部さんは探偵を名乗ってはいないのですが、 ~次の依頼では、もっと真面目に探偵をしてもいいかもしれません~ っていう発言はありまして



ああ、これは、探偵を動詞として使っているということですよね



そうです、そうだと思われます
ただし、本人の認識としては「邪推師」でいらっしゃいます
ということで、いかがでしょう?



これ最初に、タイトルなんですけれど、桜庭一樹の『GOSICK』っていう作品、あれを意識しているのかなと



笑



たしかアニメ化もされてますし



そうなんですか
なんとなく、たしかに綴りは似てますよね



すごいおしゃれですよね



おしゃれですよね



なんか、僕は個人的な趣味でゴシップという言葉を聞くと、あの、イタリアのMåneskinというバンドの「GOSSIP」という曲が、まあ、なんか、数年前に
それを連想しました。まあまあ、人によってはアメリカの、なんだっけ、まあ、海外ドラマのゴシップ*とかを
*アメリカドラマ『Gossip Girl』のことだと思われる



あー、ありますね



そうそうそうそう
そういう方が多いでしょうし、ただ、たぶん、単純に、んー、なんというんでしょうね、まあ、タイトルのつけかたから
こう、正面からタイトルをつける方法と、まあ、斜めからタイトルをつける方法があるとしたら、この作品間違いなく斜めからタイトルをつけてんですね
で、まあ、最後まで読むと、あの、まあ、確かにゴシップだなぁって
最後まで読んで初めて、こう、タイトルの意味が分かる、みたいな
必ずしも、作品が10だったら、8とか9とかを捉えたものでは無く、残りの1か2を捉えたタイトルなのかなってことで、すごくおしゃれなタイトルだと思います



で、これなんですけど、この作品は、天童アキラとかワンオブゼムとかとは別の意味で難しいことをやっていて
これ最初皆さん気づきましたよね、犯人が5階にいるんじゃないなって
本当の犯行現場と階数を錯綜したんだろうって、気づきますよね?



まあ、これ、酒をめっちゃ飲んでるって記述がめっちゃ丁寧にあったので、まあ



邪推しちゃっいました?



そう、そうそう
やっぱり違うんだ、たぶん、そのー、目撃者がいる階が違ったんだろうなって



もう、もういきなりそっから入っちゃってるんで、相当これ書くの難しいことをやってるなって、まず思いました
まあ、でも、その、そこで終わってないから、全然いいんですよ、これで
でも、犯行現場が5階だと思っていたけれど、実は4階だったんでしたっけ、下の
4階でした、で終わってるんじゃなくて、そこからさらに一捻り入れてきてるんで
もう、これは作者もこれ1本で勝負できるなんて到底思ってないんで
この、周辺情報を固めるっていう作業を凄い丁寧にやってるから
そしたら、これをして、1行目からトリックばればれじゃんって瑕疵にはならないと思います、私は、これは
きちんとしてるんで



うん、そうですよね
まあ、あのー、そこは結構、なんだろう、そのー、読者がどう読むのかっていうのを意識しながら書いている
まあ、まず最初はこの建物の高さが完全に合っているのか、と
そのー、こっちの5階はあっちの5階なのか、というところが、「え、本当なの?」ってなるんだけれども、どうせそこが違うんだろって思って読んでいるんだけど、途中ではっきり探偵が、いや邪推師が入っていって
ああ同じ高さだ、っていうのがわかって、これは違うんだと
じゃあ、まあ、お酒も飲んでるし、ね
あのー「どうせこっちがいたフロアが違うんでしょ?」っていうふうになるんですよ、読者は
で、ただ、それを意識して、作者は意識した上で最後は、まあ、もう、そこは、まあ、ひっくり返すっていうところがあって
僕も最初読んでて「いや、普通警察来たら調べるやろこれ」って、前後の階とか、前後というかあれか、上下
普通は調べるやろってめちゃくちゃ突っこんでたんで、やっぱ読者はそこ疑問持つよねっていうところを、まあ、あの、先回りをしてるという意味で、まあ、あの、かなり上手かったかな
でも、ただ、他方で、まあ、すー、もうちょっとうまく騙す方法はあったかな
あの、これ、まずお酒を飲んで泥酔してるっていう情報を出し過ぎなので
この情報を上手く隠せれば、まあもうちょっと真相が遠ざけられたんじゃないかなって思いますね
だから、あの、いきなり出す必要はないと思うんですよ、泥酔を
いや、この人、もうアル中みたいな人なので



だいぶ飲んでいらっしゃいますよね



そう、もう水のように酒を飲んで
あのー、「最初は言ってませんでしたけど実は私いつも酒飲んでますよ」みたいな話を中盤にもってきてもいいんですよ、そうすれば話が変わってくる、違ってくるんで
まあ、そこはちょっと、まあ、もちろん、そこで作品が大きく変わってくるわけじゃないんだけれども、まあ、もうちょっと読者を騙すために隠すことはできたかなって思います
ちょっと正直すぎる



まあ、これ作者と卜部さんの名誉のために付け加えておくと、この卜部さんも話していてこれは現場は5階じゃねえなってわかってるんですよね、推理で
だから、実は裏で動いていたってことが開かされるんで
もう探偵も最初から5階が犯行現場だって認識していたわけでは無いんだってことは作中で訴えているんで
こういうとこのケアもしっかりされてるんで、うん、気は利いてるんじゃないかと思いましたね
あとこれね、q.『首吊り死体の哀歌』と同じ疑問が出てくるんですよね、これなんでわざわざ探偵に依頼したの? っていう謎が出てくるわけです



ああ、そうですね、そうです、うん



もう、要は、美咲さんが、もう依頼したばっかりにすべて暴かれちゃって
そっとしておいたほうが良かったのにっていう、ここの理由が何かね、罪悪感からなんかやっちゃったみたいな話が後のほうで出てきて
出てくるんですけど、ここはちょっと弱かったんじゃないかと……本人ではなく、こう、あまりにも美咲さんが憔悴してるんで、なんか親族とか誰かが勝手に探偵に依頼した、みたいな。そういうふうに書かれたほうが自然だったんじゃないかって思って
なので、私はそこ、いまひとつ残念なポイントだったかなって思いますね、完全に蛇足に見えちゃいますからね



うんうん、そう
なかなかそうそう、探偵に依頼してその依頼者が実は犯人ですよっていうのは、やっぱり、なんで依頼したのかっていうところをロジカルに言う、というか、言う必要があって。それが、かつ、難しいポイントなんですよね。まあ、ただ、まあ、ひとつ僕が好きなパターンで言うと、まあ、あの、僕自身の作品でもそういうパターンを作ってんですけど、まあ、好きだから。まあ、東野圭吾の『魔球』とかがそうなんですけど、ちょっとこれ結構ネタバレだな



笑



まあ、要は、自分が犯人なんだけれども、そのー、わからないところがある、と
同時に、自分が犯人だけど、被害者側の行動とかで1か所わからないところがあるから、そこを探偵に調べてほしいから依頼する、というパターンですね
そういうのを上手く作れると説得力あるんですけれど、まあ、なかなかもう難しいですね



んー、なるほど
たしかに難しいですね
あとこれ、最初のほうにも言ってたけど、邪推師っていうネーミングと卜部誰何のキャラクターがすごくよくできてて
もう、これも本当今風な。今風って言っていいのかな、平成後期風みたいな。ちょっとラノベ全盛期の小説に出てきそうなキャラクターで
すごい、なんか映える、ビジュアル映えするキャラクターなんで
なんか、これこの1作で終わらせるのがちょっともったいないくらいの面白いキャラクターなので
これシリーズ化して続いたりしないかな、なんて



さきほど桜庭一樹さんの、冒頭で、最初に出てきた桜庭一樹さんの『GOSICK』って
あれの主人公、というか、女の子のほうに似ている感覚が



え、あれ、そうでしたっけ?



いえ、あの、ここで言っていいのかわかりませんが、全部は読んでないので……
内容は正直、よくわかっていないですけど、あの……主人公は男の子のほうだと思うんですけれど、探偵役、のほうは女の子でフリフリな服装をしていて
それをモチーフにしたのかなー、と



うん
それを聞くとタイトルを含め明確にそこから取ってるんでしょうかね



じゃあ、僕がさっき言ったところは削除しましょう



え、いやいやいや
作者さまに聞いてみなければわからないです



でも、その一方で、この平成的、平成後期的みたいなキャラクターにも繋がるんですけど、これはね、あの、なんだっけ、天童アキラにも共通するんですけど、探偵役は性格悪いみたいなところが、ちょっと、個人的な感覚として、どうかなって思うところがあって



苦笑



最後に罪を暴いて、なんか、大笑いするじゃないですか、アヒャヒャヒャー、みたいな
天童アキラも最後、もう「は? こんなのもわかんないの?」みたいな高圧的な態度を取ってて



残念要素のひとつみたいな感じですよね、きっと



残念ってこういうことなのかなっていうふうに思って
なんか、可愛げのある残念のほうが個人的には好きなので
これは、なんか、もうね
知識マウントを取ってくるような残念っぽさっていうのは、んー、ちょっと、今の令和の時代的にどうなのかなって
いや、でも、論破とかそういうの人気ありますもんね



まあ、仲良くなれなさそうといいますか
進んで親しくなりたいと思えるかどうか、あまり……



なんか、もう、圧倒的実力差で相手を、もうケチョンケチョンにするみたいなのが流行ってるから、これはこれで良いのかなぁ、っていうことを思わなくもないけど……うん、あまりお近づきにはなりたくないし、あまりこういうキャラクターには接したくないなって思っちゃいましたね



一応、ラストのほうで、卜部さんは助手のような立ち回りをしてくれている透哉さんを気遣ってますけど、それを含めてもマイナスが大きいですか?



大きいですね、圧倒的に
そんなこと言ったって聞くわけないじゃないですか、こんな人たちが
もう、何回も掘り返して申し訳ないんですけど、この前読書会でやった作品でも、もう



笑



探偵役がねぇ、密室殺人でも起きねえかなー、みたいなのを平気で言ってて
助手がもう「そんなこと言ってたらダメだよ」みたいなことを言って諫めるんですけど、なんか、あの、謎さえ解ければもう何でも良いみたいな、倫理観ゼロでもOKみたいな感じのキャラクターは、あまり、個人的には、好かないっていうだけの話で



おそらく、探偵役としての特異性というか変わった人だよっていうのを表現したくてそういうことをしているのだと思いますけど、まあ……



残念要素のベクトルの方向がちょっと、別方向に振って欲しかったかなっていうふうに思います



それは、わたしも同意見です笑



ああ、そうですか



うん
僕もそこは、ちょっと、結構、意見としては近くて
やっぱり、このー、この作品の探偵の卜部誰何っていうのは、まあ、なん、僕が見るには、まあ、今、あんじさんの意見もあったんだけど、この6作品の中で一番探偵としての魅力は高いと思っているんですけど、それが残念かと言われると、まあ、残念さは非常に弱い
あまり残念には見えない、っていう感じなんですよね
まあ、あのー、そこはどうしてもポイント。まあ、ポイントとしては、あの、低くなっちゃうんだけども
他方で、本格ミステリとしての満足度、ちゃんと本格ミステリとして、まあ、多重解決というのは言い過ぎかもしれないけど、あの、この文章量で裏の裏をかいていくってところまでやってくれている
さらに、えっとー、この作品は、そのー、最終的に、そのー、えっと、まあ、不倫相手の女である、えー……愛子さんかな。愛子さんを、まあ、要は殺させるわけですよ、コントロールして
要は、この、最初の事件の犯人にこの自分が本当に殺して欲しい愛子さんを殺してもらうためにコントロールするっていうところも、非常に本格ミステリっぽいんですね
だから、そこも含めてやっぱり本格ミステリとしてかなり満足度が高い作品と言えるんじゃないかなというふうに思います



そうですね、最初にも言いましたけど、このトリックがバレバレっていうのを逆に利用して、そこからどう肉付けして読ませられるだけのトリックに、事件にしていく、できるかっていうのを
無いところから必要性に応じて考えられた、なんだ、必要は発明の母みたいな、典型的な話なんで
こういうねえ、使い古されたトリックをベースにしてもちゃんと面白いものを、今でも、全然読めるものは書けるよねっていうのを再認識したっていう意味でも、すごくいい作品だったと思いますね



ま、ただ、一点、そのミステリ的な意味で僕が気になってるのは、まあ、そのー、まあ、コントロールのところで
まあ、最初の事件の犯人が目撃者を殺しにかかる、ということがコントロールの最低条件なんですけど、そこが、どうしてそういえるのかなって
まあ、実際にこの事件では殺しにかかっているわけですけど
どうしてそういえるのかな、どうしてそう予想できるのかな、どうして犯人は目撃者を殺すのかなっていうところの説得が、僕は無いような気がしたんですけれど



美咲さんの完全なる願望というか、そうなる、そうなるだろうなっていう推測でしか無いですもんね
犯人が殺しに来るっていうのは



うん、うんうん
何かそこの担保が欲しかったかなー



えっと……実際に最初の犯人はやってきてます、か?



やってきてるっていうのは?



一応、そのー、卜部誰何さんが作った舞台の上で愛子さんが殺されたことになって、っていう展開なので
こう、《郭公荘》のほうでの殺人事件の犯人は、会話の中だけで、実際には登場していないんじゃあないですか



ん? これ愛子さん殺されてるんですよね?



殺さ、れ、てない、と、思って、ました



ん?



あの、卜部誰何さんが用意した、舞台とキャスト、のような、感覚……あれ、違いました?



……ちょっと今、僕も確認を



殺されたと思ってたけど、違うの?



え……えっと、あの、今おふたりがお話ししたように美咲さんの思い込みが発端で
美咲さんの思い込みを卜部誰何さんが利用して、事件が起きたように見せかけて……刑事さんも、卜部さんが
刑事さん、城刑事



まずこれ死んでるよね? 間違いなく



え
見せかけ、たのかと、思ってました



あー、んー、あー



あの、事件が起きたように見せかけて



そうなのか
そうなのか? ちょ、ちょっと待ってください
確かにそういう読みかたができるかな



……(何かの面接のような心持ち)



違う、えっとー、なんだっけ、この、助手の透哉が、この、エレベーターで刺されてる



刺されてます



それは、本当なの?



これは本当だと思います
それで、これに関しては第一の事件の犯人との直接的な関係は無い、という理解です



これ、向かいのアパートで人殺した犯人が?



では無いと思ってました
これは、誰何さんが認知していなかった事件で、透哉さんの推測通り美咲さんの元交際相手かなぁ、と……あれぇ? あの、透哉さんは本当に刺されてて、最後に病院へ行くじゃないですか
なので、これは実際に起きた事件で



いや、でもね、このー、v-19のところで、このー、城刑事っていうのが出てくる
で、この城刑事はv-20の一番上で、 ~あんたぁ――亡くなった藤堂愛子さんとは友人関係なんだよな?~ っていう質問をしてる
で、刑事の認識も藤堂愛子さんが死んでるってことだよね



けれど、この刑事さんは卜部さんが呼んできた役者、サクラのような存在、という理解……でした
愛子さんを殺害させようとしたっていう後の展開、を、説明するための、に、伊原美咲さんが自白するよう仕向けるための、パズルのピースのひとつ、という、感覚、でした



んー、いや、あの



はいっ



運営さんのいうとおりだとすると、本当、すげーなこの作品って思うんだけど、ただ、そう書いてない気がすんだよね



え、v-34のところで、透哉さんが ~つまりきみは――愛子さんが襲われる可能性に気づいたうえで、みすみす彼女を死なせたというのか!~ って発言の後に誰何さんは ~まさか。僕はそこまで鬼ではないですよ――いえ、僕はほかのほとんどの人間と違って自覚的に悪人になれますが。しかしまあ、今回は手を打っておきました。愛子さんに事情を説明し、僕の邪推を裏付けるだけの証言を集め――あれだけ大見得を切っておいて邪推を外したらさすがの僕といえど赤面ものですからね――我々とは別にボディガードを雇いました。バイトです~ っていうのがあるので
誰何さんは、美咲さんの思い込みに、思い込み? この、犯人に愛子さんを殺害させようという思惑に気づいたうえで、それを逆手に取ったのかなという理解です



あー……本当だ
そうだ、そう書いてあるんだ



はい
その下のほうに、刑事さん、城の刑事さんは彼女を追い詰める係ですー、と
あっ、あった
~まあ、一種の見世物ですよ。僕が楽しむためのね。城は彼女を追い詰める係です。僕の欲しい証言を誘導するために追い込んでもらいました~



僕は理解してなかったな



私も同じでしたね



ただ、あの、まあ、まあ、あのー



はい



まあ、なるほどね
素晴らしいですね
ただ、他方で犯人はやは襲いには来てるんだね



来てましたね、失礼しました
みすみす襲わせはしないですよって、いらっしゃっては、来てはいたんですかね



うん、 ~殺人犯が愛子さんの部屋にやってきたので、取り押さえました~ って書いてある



うん
透哉さんが刺されるわけ無いですもんね、芝居だったら



一旦、実際に起きた事件とお芝居が存在していて、その上で、愛子さんは殺されていない……という認識で合ってますか?



っていうことなんですね、なるほどー
いや、ちょっと、あの、まあ、中間点みたいなところにあるんだけれど
すみません、これ重要な指摘でしたね
全然、気づいてなかったな
まあ、いずれにせよ、なんだ、さっきの話なんだけど、犯人は襲いに来てる



来てましたね



で、そうだとすると、なんで犯人が襲いに来るということが予測できたのか
そしてなんで犯人は実際襲いに来たのかっていうところに関しては、もうちょっと手を打てたんじゃないかなという感想ですね
たとえば、例えばの話ですけど、えっとー、最初の事件を目撃するじゃないですか
で、目撃したときに犯人がこちらを見た、と
こちらを見て、あの、銃口をこちらに向けて銃を撃ってきた、と
だけれども、弾が切れていて撃たれずには済んだみたいな話があれば、ああ、この犯人は目撃者を殺しにまたやってくるなっていうふうに、例えばそういう推測ができる、と
何か、何かしら犯人が目撃者を殺しに来るぞっていうところの担保が欲しかったかなーという気が個人的にはするかな



あー、それがあるかないかじゃ印象が変わってきますよね



それで言いますと、わたしはあくまでも可能性の段階の話だと思っておりまして
ありえないことではないからちゃんと対策を立てておこうねー、くらいの感覚で読んでいました
ので、そこまで強く根拠を求めませんでした
難しいですね



いやぁ、難しいですね



なるほどねー
まあね、丁寧にね、読まないといけないっすね



ですね



笑



ちょっとね、審査するならね
文量が多いから



ほか、気になるところありますか?



いや、その問題がクリアできるのであれば、まあ、だいたい言い切ったかなって感じです、私は



そうですね



クリア、というよりも、妥協のほうが近いかもしれませんね
完全一致したわけでは無いので、意見と感想が



あ、ごめん、待った
言い忘れてた、僕の中で大切なこと



どうぞ!



えー、この建物の名前



《郭公荘》ですか?



もう一方



《シティハイツ与那覇》



そう
シティハイツ与那覇って、明らかに沖縄なんですよ
笑



それで、なんか僕、前回か前々回に「いや、これ明らかに沖縄の名字だよね」みたいなことを



ああ、短編部門ですね



そう
だからそれを意識して、陽動作戦で書いてるんじゃないかな、と



陽動ですかね……朝を探さないと*
*d.『朝をさがして』



そうそうそうそう
やっぱ、そういう邪推をしちゃうんですよね



笑



郭公も沖縄の旅鳥ですけれど
推理じゃなくて邪推ですもんね
大賞選出



では、大賞作品の選出です
まず2作品を、それぞれあげてその後、大賞作品を選んでいきたいと思います
ということで、選べていますか、おふたりは



はい、選びました



一応、あとワンタップで送れます



はい
では、せーので送りましょう
せーの
~送信~





お、すごい
かぶった



おお
被ったねぇ
あ、そうですか



でしたら、この3作品で考えていきたいと思います



いやー、そっか



qとsとr



誰も『GOSSIP/ゴシップ』を選ばなかった
いや、悩んだんですよ



わたしもです



最後の最後まで悩んで、『GOSSIP/ゴシップ』を入れるかどうかずっと悩んでた
うん、3作品だったら絶対選んでたかな



同じです
納得感はいずれも満足でしたので、ほぼ好みの問題ですね
卜部誰何さんは、もちろん魅力的な探偵ではあると思うんですけれど、なんだか、残念要素よりも怖いのほうが勝っているように感じてしまって
ちょっと引いてしまったなぁと



うん



笑
まずは選んだ根拠というか、推しポイントみたいなのを



そうですね



前やりましたっけ?



やりました



やってたと思うけど



でしたら、わたしからよろしいですか?



はーい



ああ、どうぞ



わたしは、q.『首吊り死体の哀歌』s.『ストックルームメイト』を選びました
正直、この6作品の中で一番好きなのは『首吊り死体の哀歌』で、坂崎美香ちゃんはクマヲくん相手でなければ事件を解決してほしいなとは思わずに依頼をしなかったわけじゃないですか
なので、こう……



単純に言えば、好きってことですかね



はい、そういうことです!
なんか、この探偵役でなければ解けない事件を解いて欲しいなっていう思いがあったというのがひとつ、理由ひとつ目で
ふたつ目は、名探偵の連想のさせかたが好きなんですよ
ブラウン神父と金田一耕助については、名前そのものを出していないけれど、連想でたどり着ける、っていうところ
そこ、おしゃれな使いかただなと感じました



坂崎さんはブラウン神父の名前知りませんでしたからね



え? ああ、ですです



だれだっけ、えーっと、って言いながらも結局知らなかったっていう



ですよね
だから、出しかたが上手だなって思いました
『ストックルームメイト』については、本人が探偵を名乗っているわけでは無いし、事件自体も大きいものでは、世間の注目を集められるものでは無いといえば無いんですけれど、このシェアルーム、シェアスペース、シェアハウスの中で起きた事件についてちゃんと語り手の山田モブマンが探偵の立ち回りをしてくれているので、のと、推理をしてくれているというところで選びました
……です!
おふたり、いかがでしょう?



どちらから



じゃあ、僕から行きます
同じの選んでるので



わかりました



まあ、あの、q.『首吊り死体の哀歌』何ですけれども、まあ、まずは今回のテーマである残念な探偵というところに一番、あのー、適合してた、っていうところが、あるかなーと思います
まあ、キャラクターとしてちょっと残念な探偵だったっていうところもそうですし、まあ、僕の解釈が何処まで正しいのか分かんないんですけども、やっぱ、これー、まあ、恋愛的な意味でマフラーを渡したんだとすると、そういう恋愛的な意味でマフラーを渡されたということすら気づいてない、そういう残念さ。もしくは、そういうー、なんだろうな、そういう、まあ、本命が死んじゃったから、じゃあ、あなたにいくわっていうところで選ばれる残念
笑



なんかね、そういった残念さがにじみ出てるんですよね
このマフラーを渡されるという、そういう、役回りですね
そこに残念さがにじみ出てるんですよ。そこが、もう、素晴らしい。っていうところなんです
いや、これ大真面目に言ってます



はい、すごいです
そこまで読みませ、読めてませんでした



はい
んで、それで、『ストックルームメイト』に関しては、本当に最後の最後まで『GOSSIP/ゴシップ』とどうするか悩んだところなんですが、まあ、基本的に『ストックルームメイト』はロジックの面で見ると一番無駄や疑問が無い、非常に、あの、すべてが綺麗に纏まっているし、まあ、うんうん、そうね、きれいに纏まっているっていうところがあります
で、まあ、そのうえで、まあ、んー、なんだろうな、どんどんひっくり返っていくような展開、この文字数で。そういうところも非常に素晴らしいと
さらに、やっぱり僕は、その、あの、今の令和の時代における共生、多文化共生というメッセージ性に非常に好感を持っている
ただ、他方で、まあ、さっき僕が喋ったことの繰り返しになっちゃうんですが、やっぱり最後の、これ、山田モブマンが異星人を平気な顔して殺してる
これはかなり蛇足というか、ん-、やっぱメッセージ性を減殺してしまっているので
まあ、これが無ければもう文句なかったんですけど、やっぱ、まあ、これが、非常に僕の中では引っかかっているというところですね



サイコパスはお前だ、っていうところですよね笑



『犯人はお前だ』みたい



はい
以上です



はい
では、私ですね
まずは『名探偵創造ー天童アキラ最初の事件ー』、これはもう最初、ファーストインプレッションから入れようって決めてました
これは、新しいことをしているし、この中で1番、本格ミステリっていうものに深く切り込んでるし、何より名探偵創造っていうテーマを、もろ使ってきている
本当に創造しちゃってるっていう、その、テーマ性に対する新規さ、みたいなものも良かったんですよ
それから先程好評のところでも言いましたけれど、本当、もうしつこいようなんですけれど、窓ガラスの点。これ、もうどうしようかなぁって、最後まで迷ったんですけど、それを補ってもあまりある、画竜点睛を欠いてもその絵の龍は龍だろうっていうことで、これは外せなかったという感じに思ったんで
『名探偵創造ー天童アキラ最初の事件ー』を、あげました



はい



『ストックルームメイト』は、もし、この講評会? 選考会なくて、自分だけでやれって言われたら、『GOSSIP/ゴシップ』が入ってきたかもしれない
最後まで迷ったんですけれど、ちょっと今回の選考会で菱川さんの指摘した多様瀬、文化に対するテーマ性、もしかしたらそういうのを、なんか、おちょっくてるみたいな、ちょっとチャップリン的な、そういう体制に対する反逆みたいな意味もあるのかなって今思ったんですけど、そういうテーマ性があると
いくらミステリであれど、締まるんで。文字数も9300文字っていう、この短編の文量の中で3つも4つも事件を出してきてる、このサービス精神を感じるし、これも講評で言いましたけれど、思い込みの怖さみたいのを、ちょっと思い知らされたなっていうこともあって
これは、あの、やっぱり、なんだか、コメディタッチな中の、仮面をかぶった、結構、無視できない作品なんじゃないかと思ったんで、まあ、『GOSSIP/ゴシップ』と悩んだ末、入れました
以上です



はい!
我々3人とも『ストックルームメイト』と『GOSSIP/ゴシップ』で悩んでますね



そうですね
だから、そういう意味で、僕は間違いなく、あのー、順、順ですね
『首吊り死体の哀歌』『ストックルームメイト』



ああ、1位2位の順番?



はい、金銀の順番で並べてますね
並べてるんですけど



私もこれ1位2位かなぁ



奇しくも同じくです



あー……首吊り死体も全然良いんですけど、なんか、もう、運営さんのキャラクター丸パクリじゃないですか



え? いえ、嬉しかったですよ?



でも、ここは、やっぱ、ずるじゃないけど、なんか人が考えたものを使っただけ、みたいな意見も無きにしも非ずかなって思ったんで
あとは、菱川さんも指摘した、あの、曖昧さが最後のほうに見られるし
フェイクだっていう感想も絶対来ると思うんで、そこはやっぱり賛否が溢れるんじゃないかと思ったんですね



まあ、首吊り死体に関しては、この書きかたが丁度良いと認識してます
丁度良いというのは、過不足ない
これ以上、情報が増えていたら、読んだ感覚、読後感、が、冗長になりかねず、また変わってくるような気がします



まあ、逆に、要は、それまでのところが全部ロジカルだから、まあ最後のところで、まあ、あえてロジカルに説明しないっていうところが、まあ、際立っていたのかなーというところですね



ロジカルというところでは、r.『名探偵創造ー天童アキラ最初の事件ー』ですかね、最も名探偵創造してますし



もろしてますから



個人的に、あんじさんが選んでいらした『名探偵創造ー天童アキラ最初の事件ー』に関しては、作者さまも自覚しているように、もう少し事件に捻りがあったらなぁっていうところです、わたしの感覚では
この事件は、おそらく、作中ではオオトリの天童アキラでなければ解決できなかったって展開で間違いないとは思うんですけれど、んー、難しいです



まあ、あとは『GOSSIP/ゴシップ』なんですよ
皆さんの第3位に入っている



はい、『GOSSIP/ゴシップ』



ね
これを講評の対象から外していいのかという問題は、あの……



でしたら含めますか?



いや、いえ、これ、こういう、なるものなんでしょうがないんですけど、デジタル的にね、2位か3位か、切り捨てになると思うんだけど
ただ、まあ、あのー……『GOSSIP/ゴシップ』に関しては、あのー、まあミステリとして、の、うん、完成度は一番あの高いんだと思うんだけれども、ちょっと、こう、何だろうな、あのー……ひとつ印象に残るような飛び道具、もしくはちょっと、こう、まあ、んー、なん、なんて言うんですかね
1個、とびぬけた個性みたいなのが、まあ、無かったのかなー
ちょっと、あくまで優等生的なとこに収まっちゃったのかなって気がしますねー



おそらくこの作品における個性というのが卜部誰何さんだったのだと認識していますが、事件にももう一声、欲しかったという欲といいますか、希望といいますか、何か欲しかったなというのは、菱川さんのおっしゃるように、わたしも感じました



ですね
やっぱ残念な探偵っていう建前に当てはまるのかなっていうとこがあって



んー、確かに残念は残念だとは思いますけれど、期待していた範囲の残念からは外れているような感覚
まあ、これは個人の好みなので
残念ではあると思いますよ、卜部さん



そうそう
なんか、「インスタントラーメン食いてぇな」って思ってたら、すごい本格中華が出てきたみたいな



たしかに
びっくりしましたね



なので、なかなかね、みなさん、素敵な作品ばかりで結構、甲乙つけがたい中で、こう、評価すると、どうしてももともとのテーマにどこまで沿っているかっていうところが基準になっちゃうってとこですかね



ですねー



『GOSSIP/ゴシップ』以外の2作にも触れておくと、あの、講評でも言ったように、私には難しかったっていうところ
これはもう完全に私の力不足で理解できなかったっていう申し訳なさがあるんですけど、まあ、それでももうちょっと、ねぇ
幅広い人たちのことを意識して、もうちょっと分かりやすく描いてくれても良かったかなって思うのと、あと、菱川さんが指摘してた叙述トリックがあまりミステリの骨格に反映されてないっていう
本当、あれもったいないですよね。実の姉としての姉、Vtuberの姉としての姉っていうふたつの軸があってそれを誤認させるっていうのは現代的だしすごく良い着眼点で
もうこれ絶対にいつか近いうちにプロの作家がたくさん書くと思うんですけど、そのときやっぱ「先にこっちで書いてるよ」って言えるんですけど



笑



意欲的ですよね



そうそう
だからもうちょっと、こう、この、Vtuberとリアル肉親っていうのを軸にもう一捻りつけ加えてもらえたら嬉しかったっていうのがありますね
『生徒会長は残念ゴリラ』は、もう講評でも言ったけれど、ね
1位にはならないんだけれど、このラインナップには絶対いなきゃいけないっていう
で、この作品にはすごく感謝してるけど、大賞として推すことはできないかなっていう、そういう申し訳なさを感じまして……という感じです



ですねー
『爺川若久のワンオブゼム推論』も『生徒会長は残念ゴリラ』も良い作品だというのは前提として、推理の過程で少し気になるところがあったので推薦からは外させていただいたのですが



だからね、いくつか、複数の作品を並べてどれかを選ばなきゃいけないってなったら、どうしても減点法みたいなやりかたをしなきゃいけないんですよね



そうなんですよね



なので、もう、申し訳ないっていうところがあるんですよね



はい
申し訳ありませんが、今回は……というところです
ひしかわさん、いかがですか?



はい、まあ、そうですね
えっとー、『ワンオブゼム』に関しては、まあ、やっぱり、あのー、さっきの『GOSSIP/ゴシップ』の裏返しじゃないんですけど、やっぱ、飛び道具、個性という意味ではむしろ一番優れていた、ところなのかなー、まあ、この作品にしかないオリジナリティというところがあったのかなって思う一方で、まあ、あのー、あんじさんが指摘しているようなとこが、まあ、さっき言ったような、逆にやっぱ、ミステリとして、ちょっと、こう、まあ、それはもしかしたらリーダビリティなどで解消されるのかもしれないんだけども、ちょっとー、分からないなと思う部分も読んでて多かったかなと思うところかなーというところです
で、でーぇ、それで、えっとー、まあ、そうね、『残念ゴリラ』に関しては、いや、まあ、あのー、そうね、まあ、うんん、まあ、一種『ストックルームメイト』も、ちょっと、ユーモアミステリみたいなところが、えー、あってー、そのいみでは、あのー、『残念ゴリラ』も、『残念ゴリラ』のほうを、まあ、もちろんここで対象に推すという考えが全くないわけでは無いんだけども、まあ、僕の中の評価軸では、やっぱどっちかっていうと、そういうメッセージ性とか、まあ、そのテーマ性みたいなところだったとすると、やっぱり『ストックルームメイト』にあるテーマ性というのが、テーマ性、メッセージ性っていうのが、まあ、『残念ゴリラ』のほうには無かったから、やっぱりそれは、その、ドラマというよりはコメディ、お笑いというものとして消費されちゃうだけだったのかな、というところ、でし



はい
ありがとうございます
では、どう、しましょうか?



奇しくも今回のこれらの作品は1位2位だっていう、大人げなく1位2位だって、そう言ってたじゃないですか



はい



1位2位、仮に1位が2ポイント2位が1ポイントっていうポイント換算してみると、
『首吊り』が4ポイント、
『ストック』が3ポイント、
『天童アキラ』が2ポイント
……っていう



そうね、そうなっちゃいますよね
そうなんですよね、なので、はい
『ストックルームメイト』全員選んでいるから『ストックルームメイト』だっていう単純な話には、ちょっとならないっていう、ところですよねー



『首吊り』と『ストック』の争いになるのかなーって



まあ、やっぱり名探偵創造に関しては、まあ、僕も結構色々といったところではあるんですけど、まあ、同じことを別の表現で繰り返すと、まあ、そのー……「じゃあ、今日海に行こう!」っていうふうに言って、あと、まあ、僕の好きなきらら系のアニメとか、まあ、日曜系のアニメでも良いですけど、「今日は海で、みんな泳ぎに行くよー」っていう、そういう回だとして
まあアニメだいたい20分くらいなんですけど、あの、最初の18分くらいずっと車に乗ってるシーンみたいな
で、ようやく最後の2分くらいになって、浜辺に来て水着になるかならないかくらいのところで、結局水着にならずに終わるっていう
そういうふうに終わっちゃって、なっちゃってたのかなーっていう感じなんですよね



わかりやすい説明でした笑



ちょっとそこが、あのー、うん笑
あのー、ちょっと、いや、これが逆に、車に乗っているシーンが1分だったら、別に、別に3分の作品だったらそれで大満足なんですよ
うん、ちょっとそこは、うん、指摘せざるを得ないかなー、というふうに思うような気がします



まあ、この作品を書くための、この文量で書くための51名の名探偵たち、天童アキラたちだったと思われるので、もう受け入れるしかできないとは思うんですよね
ここから文字数を減らすのは、おそらくできないと思うんです
別の作品になってしまうのかなぁ、と



うん、無理ですよね
増やすことはできても減らすことはできない



はい、できない作品だと思うので
そこは、どう……どうしましょうか?笑



こう、もうそうなったらあれですよね
作品、小説をミステリとしての評価で甲乙つかないなら、もうテーマ性にどれだけ沿ってるかでならわかるんじゃないですか



テーマ性
テーマ性?
この2作品でしたらどちらもテーマには則ってる、違うテーマへの解釈なのかと思います



そうですね
やっぱ『ストックルームメイト』でも残念というところに関しては、要は、そもそもモブというキャラクターを使っている時点で、まあ、残念だっていうのもあるんですけど、やっぱ、実は最後に、そういう、ね。そういう、残虐的な行為を平気で行っているという意味で残念になっているという意味では、この残念という概念をかなり深掘りしてるので、それは評価できるとこだと思うんですよね



ですね
んー



あとは好みだね



ですねー



笑



え、前はどうやって決めたんでしたか?



えっと、次は1作品で



でも、それをやったらまた『首吊り死体』になっちゃいますよね
ふたりが1位に選んでるんで
笑



いや、でも、もうちょっと議論したほうが良いかな



もう少し議論します?



そう、民主的に
少数意見だからといってね、切り捨てて良いわけじゃないですから



はい



そうですよね



んー、1番、名探偵創造を
名探偵創造で名探偵創造してるっていう点では、圧倒的に『天童アキラ』のほうですよね



そうですよね、もう、そこは揺るがないですよね



はい
それに加えて、挑戦状も出してくださってる、というところで



ちょっと匂わせもあったりね



はい。本当に……笑
匂わせ、なんですよね、これ
笑



どう……しましょうか?



もう……まだ時間もありますし、もう少し考えますか?
まあ、議論をしながら



んー……
こちらの2作品、一応、どちらもWhodoneitではあるんですかね?



ですね
これ『首吊り』のほうはWhodoneit、なん……ですね
こんなに登場人物少ないけど、一応Whodoneitなんですよね



だと、思います
……



もうみんな言い切ったってことですかね?



言いましたか?



ね
あのー、もうね、静寂が続いてるんですけども
笑



あの、これは、どうされますか?
ひとつに決めますか、それとも第1部門、短編部門と同じように同時受賞にするか、2択なのですが



同時受賞は乱発したくないですよね、あんま



そうですね



じゃあ、もう決選投票をして心残りは無いということでよろしいでしょうか?



そうしましょう



はい。では、準備完了したら教えてください



ん? 『首吊り』と『ストック』で決選投票?



いえ、一応、今、出ている、『首吊り死体の哀歌』、『名探偵創造ー天童アキラ最初の事件ー』、『ストックルームメイト』です



わかりました



はい
お願いいたします
……



はい、準備よろしいですか?



はい



大丈夫です



はい
では、せーの、で再び送りたいと思います
せーの
~送信~





ああ



とういうことでね
みなさん変えなかったということで



もう1位をね、頑固だったってことで



はい
ということで、えー、MysteryExhibition1:名探偵創造部門ではq.『首吊り死体の哀歌』、こちらを大賞受賞作品とします!
おつかれさまでした!
おつかれさまでした
結果(選考委員&読者投票(投票有効期間:20260531))
大賞
『首吊り死体の哀歌』
読者投票
1.『ストックルームメイト』(5票)
2.『GOSSIP/ゴシップ』(4票)
3.『首吊り死体の哀歌』(1票)
読者投票の感想は、作者へ共有させていただきます!!
引き続きお楽しみくださいませ
おわりに



ありがとうございます
ということで、なにか言いたいことありますか?



あー、いや、えっとー、そうー、ですねー



はい



まあ、えっと、本当に今回、あのー、お世辞じゃなく粒ぞろいだったし、まあ、それぞれ、まあ、違った個性の作品が揃ったっていうところは、まあ、素晴らしいなと思いました
きれいに、そのー、さきほどからあんじさんが何度も言っている、ついこの間スペースの読書会のあとにも言ったんですけど、まあそのー、えっとー、本屋大賞のね、えっとー、ランキングの何位かに入っていた作品に、があるんですが
まあ、やっぱその作品が、いやー、まあ、あの、言っちゃうと、その作品が僕は、あのー、言葉悪いんですけど、なんちゃってミステリに過ぎないんじゃないかみたいなことを、ね
ちょっとお酒飲み過ぎてたのもあるけど
笑



まあ、言った後に、ちょっと、これらのね、こういう審査があるから読んだんですよ
読んだんですけど、もう、全然、なんだろな、安心しましたね
もう、すべての作品に対して。やっぱ、ちゃんとこれがミステリだなっていうか、いや僕が好きなミステリはこっちだなっていうふうに、ほんとに思いました
なので、このー、こういうー、まあ、クラシカルだけれども、別に、なんだろうな、今の時代に取り残されてるわけでは無い
まあ、良い意味でね、クラシカルなミステリというのを、こうー……ね
応援する場として、こういう、MysteryExhibitionという、この会の素晴らしさを再認識したところです



はい
ありがとうございます



ありがとうございます



あんじさん、いかがでしょう?



はい
あの、私も今回、6作品を読ませていただきまして、本当に、菱川さんもおっしゃったとおり、本当良い作品が揃ってましたし、まあ、こういう選考会という場で、このふたりと話したことで初めて気づいた部分、ちょっと読み取れてなかったなって部分もいくつもあったりしたんで
やっぱりこういう場っていうのはミステリを読むうえでもやはり重要だなぁと思いましたし、この名探偵創造っていうこのテーマがあったからこそ生まれた作品も
だって、この『天童アキラ』なんてまさにそうですよね
というところで、なので、MysteryExhibitionがあるからこそ書いていた作品、もしかしたら他の作品もね、アイデアが思いついてこういうMysteryExhibitionという場が無くても描いてた、書いていたっていう可能性もあるんだけれど
そういう意味でも『天童アキラ』はもう、まだ言ってるかって言われるかもしんないんですけど、まあ、でも良かったですね、どの6作品とも
んー、まあ、ちょっと、まあ、あの、『GOSSIP/ゴシップ』のトリックがすぐばれるぞとか、そういう変なことも言ったけれど



あー、いや、でも、やっぱみんなすぐ気づくんだなーって思いました



ねー、思いましたよね
でもね、それを当然作者もわかってるのでね
まあ、悔しがってても、そこで終わらないっていう工夫をしたことによって、あの、使い古されたトリックでも、如何様にもアレンジできるっていう勉強にもなったし
『ストックルームメイト』も、ちょっとあの、怖いもの無さ的な書きかた、世界観全く説明せずにいきなり鼻、鼻炎柱をだしてきたりとか
これも何度も言ってますけど、こういうなんか、これも難しかったけどVtuber関連の話とか、天童アキラの生成AIもそうですし、なかなかもうこれ、時代が下ってもミステリのネタってのは尽きないんだなって、ぜんぜんもう思ったし
ミステリの未来は明るいですね!



明るいです!



もうこういうなんか、アマチュアが主催するアマチュアのコンテスト、催しに、こんだけの
たぶんみなさんアマチュアだと思うんですけど、の方が参加してくれて、しかもねぇ、こういう一定以上のクオリティの作品を出してきてくれてるっていうのは、すごい嬉しかったし、もう、真剣にちゃんと読んで、やらないとっていう身が引き締まったし
ちょっと、良い企画に参加させてもらったなっていう感謝があります
以上ですか



はい
ありがとうございます



んあれあしたのあれんえ*?
*12回聞き直しても、こう聞こえた



はい?



あの、僕もあんじさんも今日で終わる前提で喋ってますよね?



あ、そうだ



まあ笑
はい
笑



なんで、そうだ笑



ちょっと明日*のためにも取っておかなきゃいけなかった
*この翌日、総合賞および奨励賞の選考会を開催する予定



まあまあまあまあ笑



じゃあ、あのー、運営さんお願いします



おねがいします



はい
さきほどおふたりがおっしゃってくださったように、この、名探偵創造部門だけではなく、短編部門、指定文使用部門を含めた上でちゃんとミステリが集まったっていうところに感動と感謝があります
やはり、わたし正直なところ読書会に参加するのはあまり得意ではないのですが、それでも、こう、選考会にて、ひとつの作品について他の方々と話しながら考えを深めていくというこの作業は楽しみでしたし、もちろん勉強にもなりました
ので、やはり、選ぶのが難しいのは前提の上で、楽しいもある企画にできて、嬉しく思います
以上です
ありがとうございます



では、他にありますか、なにか?



まあ、これも明日に取っておくべき話かもしれないけど、まあ



とっておきます? どうします?



まあ、あのー、みよしさんの話を聞いて、あ、ちなみに、えーっと、今回なんか運営さん運営さんって呼んでるんだけど、みよしさんって呼んじゃっても良いのかなって



あー、どちらでも大丈夫でーす



笑
はい、じゃあ、わかりました。あの、今みよしさんの話も聞いてて、ちょっと今僕の、が、思ってるのは、まあ、今をときめく書評家で僕も好きなんだけど、三宅香帆さんが、つい、今週かな先週、えっと、X、Twitterであげてた、まあ、本の、コラム的なことがあるんだけど、このー、えっと、今、考察系っていうのが流行ってるんだけど、ドラマに、考察系というね
あの、考察系がなぜ流行っているのか、あの正体は何なのかっていうところで、あのー、三宅さんが指摘しているのは、あのー、この考察系っていうのは答えがあるんだと
今までは、そうじゃなかった
そうじゃなくて、あのー、要は、作者が別に答えを持っているわけじゃない、ということに対して色々あーじゃないこーじゃないかと解釈を、言いあうものだというものから、もう、あのー、作者が答えとしているものを当てるという営みにまで、やっぱ、まあ、三宅さんは、ちょっとそこまで思ってないかも、まあ、書いてなかったかもしれないけれど、やっぱ、ちょっと、レベル落ちてんだと思うんですよね、僕はね
そういう要は作者が、考えたものが答えだ
それをどうにかして当てるんだ、っていうようなのは、ちょっと、本来の作品の楽しみかたからすると、ちょっと質が落ちていると思っていて
で、まあ、やっぱ今日の、ね、あのー、こういう審査とか
まあ、我々がやっている読書会もそうなんだけども、まあ、必ずしも作者の意図を当て合ってるわけじゃなくて、やっぱ、それぞれの読みかただとか、あとはこうも読めるんじゃないかとか
ひとつのテキストをね、様々な方法で、まあ、読むという営みなので
僕は本当にこれは令和の時代に忘れ去られようとしてる本来の読書の楽しみかたなんだろうなーというふうに思ってるんですよ
まあ、その意味でも、絶対に大事な場だし、そういう貴重でありがたい場を設けていただいてるんだなっていうところで、まあ、この動きというのを絶やさない、絶やさずに、やっぱこう、次回にも繋げていきたいし、そうしなければいけないという義務感を抱いてる



素晴らしい



義務感までありますか



いや、え、別に、あの、プレッシャー欠けてるわけじゃないですよ?笑
別にプレッシャーかけてるわけじゃないんですけど
ないです、ないない



えへへ、はい
三宅香帆さんの『考察する若者たち』ですかね



かな? そうそう、そうかもしれない、うん



いやぁ、やっぱり、考察は楽しいですもん



笑
そうですか
僕はあんまり考察とかしないんで



たしかに、菱川さんは『メビウス館の殺人』でもそういうこと書いてましたよね



え、言ってました?



なんか、後書きとかではなく、キャラクターに言わせてました
個人的には正誤に関わらず楽しんでるんですけども



うん、そうだよね、そもそも考察って答えが無いから楽しいんですよね



はい、答えがわかってしまうのは、それは



そう、オタクのような流れが始まったのって、たぶんね、テレビの、新世紀エヴァンゲリオンだったと思うんですよ
そういう思わせぶりなオープニングや展開とか台詞とかキャラクターの言動が
言動ってあの、今の、イカリゲンドウじゃないですんですよ



え? あ、そうなんですか?



今言ってるゲンドウはね、あの、ここちょっとカットしてください



え、あの



笑



眼鏡のおじ様ですよね?



そうそう、そのイカリゲンドウ
「エヴァに乗れ!」っていう人



え、あの、主人公のお父さん



そうそう



え?



そう、主人公のお父さんがイカリゲンドウなんだけど、さっき私が言ったのは、「言う」に「動く」で言動ね?



あっ……すみません笑



あの、話をもとに戻しますけれど、答えのないものに自分なりの答えを見つけて、もしくは、仲間内だけの答えを見つけて楽しむっていうのがあのときのエヴァンゲリオンの、ムーブメントの中核だったはずなんですけど、それがいつの間にか、今の、菱川さんがおっしゃっていた書評家の方が言うような、答え合わせがメインになっちゃってるっていうのがなんでこうなったのかなぁってのは、まあ、その本にもしかしたら考察がなされているのかもしれないですけど、やっぱり、そういう、本の読みかたっていうのはそれくらい自由なんで
さっきねぇ、菱川さんが、もう今回はなんか6回目ぐらい言いましたけど、くらいになりますけど、あのー、直前、今週の読書会のあれも、もしかしたら「これはガチガチの本格ミステリだ」って思う人も、捉える人もいるかもしれない
そういうところがやっぱり、本の、読書のおもしろいところなんで
やっぱり考察が流行るっていうのは答えあわせがあるってことは、答えに合わない読みかたをしないようにしている人は、これは間違ってるんだっていうふうに言われちゃうわけですよ
だから、んー、まあ、そういう、本を読んだり娯楽を楽しんだりっていうのは、答えなんてあるわけが無いんだと思うんで
そういう意味でも、十人十色の読みかたがあって、それを披露する読書会のような場があるっていうのは本当に貴重だなと思いますんで、ね
やっぱ、こう、続けていきたいという意思を私は持っていますんで
私もプレッシャーかけるわけじゃないですけども



笑
我々は考える葦ですから



ねえ、まあ、菱川さんに続いてちょっとなんかねぇ、最後みたいな感じになっちゃいましたが、明日もあるんですけど
笑



まあ、そんなところですかね



はい
明日は、第1部門:短編、第2部門:指定文使用、第3部門:名探偵創造、合わせて22作品を提出していただいたんですけれども、その中から改めて、部門の区分け無しにして、これが1番だというのを決める総合賞、5つある奨励賞を、それぞれ選んでいけたらなと考えております



えっと、トリック賞と?



そうですね、明日考えるのは、明日考える奨励賞は、トリック賞、ギミック賞、探偵役賞の3つです
ベストワン賞は、もう、個人で、好きなだけ話していただければなと思っております



はいはいはいはい



ということで



個人でベストワン賞って、これ、LINEでも聞いたと思うんですけど、これ個人のベストワンでそれぞれが1個出して終わりで良いんですよね? その中からまた1番って



ああ、決めないです決めないです、3人で3作品です
それぞれ決めていただいて、好きなだけお話居していただく形です



トリック、ギミック、探偵については、今みたいにみんなで候補出してまた議論して決めようぜっていう話?



そうなりますね



その3つに関してはひとつだけになるんですね?



まあ、同時受賞もあるかもしれませんが、そういうつもりです



じゃあ、我々が決めるのは、ベストワンと、トリック、ギミック、探偵役、この4つってことで



そうですね
読者賞は、もう、読者の投票です



それも明日発表するんですよね?



いえ、読者賞については、第3部門の反映期間が5月末なので



あ、じゃあ、発表しないですね、そうかそうか
じゃあ、ベストワン、トリック、ギミック、探偵、個人的ベスト
5つを考えれば良いんです



はい
そのベスト賞はそれぞれ別途で話す形です



わかりました



そんでも、今、用意しなくても、みんなで議論して考えれば良いんだもんね?



ああ、はい
全然それでも構いませんよ
ただ、ベストワンはご自身で決めてくださいね



あー



え、ええ、良いんじゃない?
みんなの話を聞いたうえで



ベストワンは個人です!



はい、じゃあ、考えておきます



はい
でしたら、他、なにかありますか?



いやー、まあ、明日が楽しみです
笑



だって、これ足掛け1年以上やってますよね?



はい
もう1年経ちましたね
ということで、でしたら、以上!
MysteryExhibition1:名探偵創造部門の選考会、これにて終わりたいと思います!
ありがとうございました!
ありがとうございました
改めまして、MysteryExhibition1:への御参加ありがとうございます。
総合賞および奨励賞の結果発表はこちらです。
部門の詳細は公式ページよりご確認くださいませ。




