選考会内容を可能なかぎり正確に文字起こししたものです(相槌や復唱etc.は省略している箇所があります)
運営(みよし)が諸事情によりZoom参加のため、会話ラグが生じています。ご承知おきください。
- ネタバレ注意報
- ネタバレ警報
- エドガー・アラン・ポー『モルグ街の殺人』
- 井上真偽『探偵が早すぎる』
はじめに
運営(みよし)MysteryExhibition1:総合賞および奨励賞の選考会を始めます!
よろしくお願いいたします!
よろしくお願いします



プテラノドンの親戚になりたかったカワセミと仲良くなりたいです、運営です



ん?笑
今、ちょっと長くて何のことか、いや、たぶん短くても何のことかわからないんだけど
うん、何のことかよくわからなかったかな



チャット*送りますか?
*みよしはZoom参加



あ、いや、いらない笑



いらないって笑



笑



あ、自己紹介かな



はい、おふたりともお願いします



では私から
新生ミステリ研究会会長ブルージャスティス庵字です



それどういう意味ですか?笑



永田裕志っていうプロレスラーのキャッチコピーなんですよ



ほぁえー



あー、かっこいいですねー
笑



いや、僕、何も考えてないですよ
どう、どうすればいいですか?笑



コウテイとか良いんじゃないですか



なるほどなるほど…… 新生ミステリ研究会副会長、ダイヤモンドリバー菱川です



同じだ



昨日と



はい、やっぱ、あのー、ちょっと昨日調べて
やっぱダイヤモンドリバーで、合ってた



ああ、そうなんですか



うん、そう
ほら、やっぱりあるじゃないですか
あの、浦和レッドダイヤモンズ、の、あの三菱もダイヤモンドじゃないですか
サッカーの中盤4人を菱形に並べるのも、ありますからね



ほぁえー
やっぱりサッカーお好きですね



あ、はい、やっぱ、今朝も、今朝というか昨日深夜1時の試合を見て
03でね、僕が応援しているチームがボロ負けしましたけれども、はい



あらー



はい、ということで
今回は、トリック賞、ギミック賞、探偵役賞、ベストワン賞、総合賞の順番で進めて参ります
それで、これらが完了したら22作品の作者様の確認をおふたりとご一緒に出来たらなと考えております
よろしくお願いします!
よろしくお願いします



MysteryExhibition1では、第1部門:短編に11作品、第2部門:指定文使用に5作品、第3部門:名探偵創造に6作品、合わせて22作品が提出されました
ありがとうございます
奨励賞
トリック賞



それでは、さっそくトリック賞について考えていきます
えー、いかがでしょう?(丸投げ)



これ、あれだから、トリック賞だから作品名だけ言っても意味ないんだよね
「この作品のこのトリックが良かった」って言わないと



そうですね、そういうことになります



それじゃあ、これ一個一個、発表していきますか?
自分が1番だと思うものを



はい
一旦、3人でそれぞれ出し合って、それから考えていければなと思います



はい
じゃあ、誰からいきましょう?



僕は、あの、今ちょっと笹団子食べるのに忙しいので
あのー、庵字会長が持ってきてくださった



あらー



じゃあ、私から。
直前に、各賞2つずつ選出するって話だったんですけど、私はトリック賞については最初から2つ選んでいました*
*選考会前に各選考委員で推薦したい2作品をそれぞれ事前に考えておくという意味



おー? はい!



まず『赤い意図』の指輪を握ったトリックですね、ダイイングメッセージ
これは、あの、私、選考会でも劇賞してたんですけど、指輪を握った死体があって本来だったらその指輪に手がかりがあるんじゃないかって考えると思うんだけど、実際は指輪を抜き取った指のほうに手がかりがあるっていう目眩しの、ダイイングメッセージに盲点をつかれて
これは本当にすごいトリックだと思いましたね



はい



あともう1個はですね、『大正浪漫系女子探偵と七支刀の殺人』の錯誤見立て殺人、切替申込の
これのね、発想とか犯人が上手いこと見立てをやってしまったという……何だろうな、機転の利かせかたが面白くて
これ本当に作者はよく考えた、んじゃないかなって思いますね
まあ、見立て殺人って古今東西いっぱいあるんですけど、こういった錯誤した見立てを最後までやりきっちゃたっていうのはあまり見ないんじゃないかって、そういう意味でもすごく面白いし
いや、間違った見立てで殺されちゃった人もすごいかわいそうだし、ユーモアの中にもちょっとそういう切なさみたいなのもあって、この見立ては良かったんじゃないかなと思って
私は以上で2点
赤い意図と大正浪漫系女子探偵の見立て殺人をトリック賞に、2作が良いんじゃないかと選びました



はい、ありがとうございます
菱川さん、まだ笹団子でお忙しいですかね?



はい、2個目を今手にしてます



でしたら、わたしが行きましょう
はい えー、わたしは、まず、短編部門のk.『コンパクトカー』の、物理トリックについてなんですけど、この作品は物理トリックそのものではなく物理トリックを施した夫の、夫の辰彦さんの心理状態として自分自身のためというのも含まれていたのかもしれないですけど、まあ、その行動の善悪については別として、自分自身の為でもあったと同時に妻の奈緒美さんを守るために事後共犯で実行したところ
ここ、心理の納得感が秀でているように感じました、ので、まずこちら選ばせていただきました
もうひとつは指定文使用部門の『シンカー、テラー、パンナコッタ、スパイス』こちらの、何でしょう、永遠城



永遠城と書いてエターナルキャッスル



はい
そちらの、舞台と論理をよくここまで考えたなぁという感心が強いです



なるほど
ありがとうございます



ありがとうございます



はい
続いては



はい
えっと、はい、じゃあ、えっと、菱川なんですが、えっと、まず、えっと、ひとつ目はですね
はい、昨日、あの、出されましたが、『爺川若久のワンオブゼム推論』ですね
やはりこれに関しましては、あのー、叙述トリックっていう、あの、僕はミステリの花形だと思っているトリックの、まあ、新しい形を見せてくれたなって、そういうふうに思ってますので、まあ、トリック賞と聞いて真っ先に思いついたのは、そのー、『ワンオブゼム推論』でしたね



はい



で、もうひとつあげるとすると、えっと、c.『二次創作』ですね
まあ、これについては、まあ、結構、あのー、細ネタの部分、ね、そう、被害者の名前がソウサクニジだとか、もしくは実際に、あのー、スペースの企画で喋った内容がそのまま、その、中に転用されてたりだったりとか。そういった小ネタ部分は、まあ、すごいというところに、まあ、加えて、まあ、メインのトリック
なんで襖が開かなかったんだっていうところの、まあ、それ、そこの、それに、そこ自体というよりも、その、トリック何使われたんだっていうところを、まあ、あのー、作中の菱川あいずと作中のあんじさんが、あのー、お互い推理してるっていう、まあ、あのー、並行的な多重推理っていうのをやってた、やってるっていうところ、が、まあ、おもしろかったんじゃないかな、と思います



私も『二次創作』の襖が開かないトリックを、次点に考えてたんですよ
ただ、ふたつのほうがおさまりが良いかなと思って省いちゃったんですけど、それは完全同意ですね



というところで。こう、一旦出揃ったんですが



こん中からひとつを選ぶってことですよね



そうですね、はい
やはり短編部門からの推薦が多いですね



ですね、もう短編なんで
トリック勝負みたいな、そういうふうになりやすいので
トリックをうまく魅せられますよね、短編は



そうですよね
さて、どうしましょう?



どうしましょうか



あげてくださったものは、すべてトリック強いんですよね、やはり



ですよね
物理有り、叙述有り



基準が、基準が無いと難しいですね



んー、良いトリックとは何でしょう?
一応トリックについて、あのー、「ミステリ作品であるためには必要不可欠な要素」だと認識しております
まあ、礼であげるとしたらアガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』の絶海の孤島や兵隊さんの童謡と置物に関するそういったものの配置について犯人によって活かされた使いかたがトリックに含まれるのかなと思っております
おふたりはいかがですか?



んー、難しいですね
なんか、謎解きを聞いて、「そうか、その手があったか」って、膝を打つようなものが、そういうものを見ると、良いなって思いますね
今回の中から選ぶとしたら『赤い意図』なんてまさにそうなんですけど、「そうか、そっちか」っていうね
だから、まあ、「こうだろう」と思い込んでいたものと、ちょっと、他、ズレたものとかそういうところに本質があったんだよっていう
だから、私よく言うんですけど、驚きよりも納得っていうほうがミステリには大事なのかなというふうに
驚きも当然あっても、あったほうが好きなんですけど、やっぱ納得が
「わあ、なんだ、驚いた」よりも納得があって欲しいっていう……うん、驚きってね、まあ、あの、言ってみれば、もう叙述トリック使えば、あっ、と驚かせられるわけじゃないですか
それで納得させるっというのはやっぱ難しいので
そこがセンスの見せどころですよね



たしかにそうですね
菱川さん、いかがですか?



はい、僕は、まあ結構このトリックという言葉に関しては、まあ、さきほど『二次創作』で小ネタがということを言っちゃった手前、矛盾して聞こえるかもしれないんだけれども、どっちかっていうと狭義の意味のほうで捉えていて、まあ、例えば物理トリックだとか心理トリックだとか、まあ、叙述トリックだとか、まあ、あるていど類型化されて理解されているもののベースとして、まあ、そのー、応用であったり、まあ、そこを、組み合わせであったり、そういうところを、まあ、どのようにこう、組みこめているかってところかなー、というふうに思いますね
そうすると、まあ、さきほど『ワンオブゼム推論』なんかは、まあ、ザ・叙述トリック、まあ、叙述トリックに違いはないので、そこは、まあ、かなり……あの、ストライクゾーンど真ん中なトリックなのかなーというふうに思います



なるほどです
そうなると、おふたりがそれぞれ選ばれているものも、納得ですね



そうですね
まあ、思想に沿ったものを選んでますよね



んー……本当にどうしましょう



どうします?
え、大賞ってどうやって選んでたんでしたっけ?
各人がふたつずつ出して、で、決選投票しましたよねぇ



決選投票しますか



なんか、どういう形でやってたんでしたっけ?



えっと、LINEでポイポイと
……え、違いましたっけ?



……
えっと、昨日*は1位と2位で
で、まあ、2位の受賞は無いだろってことで1位だけを絞って投票しましたよね
その前の2つ**はどんな感じでやってましたっけ?
*前日、MysteryExhibition1:名探偵創造部門_選考会を実施
**MysteryExhibition1_第1部門:短編および第2部門:指定文使用



選ばれたものから、あらためて話し合って、また投票して



ああ、ひとつに



はい
ひとつに決めようっていう感じです



なるほど



ここまでバラバラだとそれも難しいような



たしかに
ここまでバラバラになること今までなかったですもんね
何かしら被ってたから



はい
まあ、22作品も対象にしていれば不思議ではないですけど



ね
どうだろう



ちなみに、この6作品から今ひとつに決められますか?



んー、まあ、そう、そうしますか?
この6つの中からひとつ選んで



できますか?
まあ、たぶんあまり意味無いんですよね
それぞれの基準が異なるので



まあ、あの、ちなみに、まあ、僕がさっき言った僕の基準でいうと、まあ、あんじさんが挙げてるところで言うと、まあ、『赤い意図』になるのかなー
で、みよしさんがあげてるほうでいうと、まあ、『コンパクトカー』になるんだけれども、まあ、『コンパクトカー』物理トリックそのもので無く、って書いてあるから、まあ、言ってたから、とするとこれも違うのかなって
とー、なるので、まあ、『赤い意図』だ
『赤い意図』ってなるのかなぁ
僕の感覚で、他の方が挙げた中から選ぶとなるなら



ああ、そういう感じですか
他のふたりが挙げた4つの中からひとつ選んで落としていくみたいな感じで、していきますか
私がー、運営さんと菱川さんの中から1個選べば良いんですよね
それだったら、やっぱり『二次創作』かなー、次点に選んでたんで
んで、みよしさんは?



わたしは、『大正浪漫系女子探偵と七支刀の殺人』ですね



割れましたね



割れちゃいましたね



でも、これで3つに絞られましたね
そうなると



あ、じゃあ、この3つで



はーい



ん?
ああ、これあれね
ここに書き出すのね*
*Zoom画面共有機能



はい
やっぱり、短編部門から来ましたね



きましたね



うん



このc、i、jから1個、と
これ、じゃあ、まあ、LINEで送ります?



割れますよ?



うん、これは、もう、ね
良いんじゃない?



私はね、もう自分で選んだの、ふたつとも残ってるんで
で、『二次創作』も、次点に選んだのがあるんで
まあ、ね。私はもう全然、もう、満足ですよ、この際
で、『赤い意図』か『大正浪漫系』どっちか選べって言われたら……言われたら、やっぱ『赤い意図』かなぁ
『二次創作』も本当、良いんですけど、これ選評会でも言ったんですけど、先例が、過去に似たようなトリックがあるんですよねー
2階に重量物があってそのせいでドアが開かないっていう
まあ、それを、そのまんま使っているわけでは無いんで
全然トリックとしては、もう、過去のものをアレンジするっていうのは、もう、OKだから全然良いんですけど、でも、こういうので選ぶよってなったら、そこはちょっとマイナスポイントであげざるを得ないのかなっていう……うーん



そうなんですよね、そこの新しさは気になりますね



うん、作者はね、そこ全然悪くないんですけどね
パクったわけじゃないんだから。でもやっぱり、後発のトリックっていうのはそういう危険性というかマイナス性というか、ね
だからトリックを思いついたら早く発表しようねっていう



菱川さんいかがですか?



そうですねー、えっとー、『二次創作』と『赤い意図』との戦いで言うと、僕のほうでは、僕は少なくとも、最初の短編部門の審査の場では、まあ、トリック画より優れているのは『二次創作』のほうだと思っていたので、そこ僕の中では優劣があるんだけど、まあ、ただ、他方で、まあ、なんだ、トリックのオリジナリティという意味で言うとたしかに『赤い意図』のほうがたかいのかもしれないな、とは思いますね
で、まあ、『大正浪漫』に関しては、まあ、確かに、まあ、あれは、えっとー、まあ、誤認見立てトリック、まあ、実際に、あの、まあ、それ自体は斬新なトリック
斬新だし、まあ、立派にトリックなのかもしれないんだけれども、やっぱ、あの作品の良いところっていうのは、なんか、トリックというよりももうちょっと違う部分なのかな
だからそれを、なんか、バカ正直にやっちゃう犯人だとか、そこに対する周りにいる愉快な人々みたいなところなのなかーというような気がするので
あんまりトリックが強い作品という感じという印象では無かったかな



トリックがキャラクターに負けてるみたいな感じですか



なるほどです
今、菱川さんは強いトリックっていうふうにおっしゃってましたけど、その強さの根源はトリックの印象への残りかただと仮定したとき、個人的には先に挙げた2作品を選びまして、その後におふたりが挙げてくださった作品たちから改めて印象に残ったのはどれなのかって考えたとき、それは『大正浪漫系』だと認識したんですね
なので、トリックがすぐれているかどうかという視点でみたとき、『大正浪漫系』は対象から外されてしまうのは、トリックの技巧で測られる作品ではないというのは、理解できます



んー、あのー、思ったんですけど、『赤い意図』はトリック賞を獲るようなトリックでは無いような気もするんですよね
縁の下の力持ちではないけれど、地味なんで。あのー、ね
なんてったって、映えない、映えないんですよね、トリックとして
渋いけど、なんか、昨日の話の連続みたいな感じになっちゃいますけど、決して〝バロンドールを獲れない名センターバック〟みたいな感じなんですよね
*バロンドール賞 バロンドール(Ballon d’Or)=黄金のボール(仏) 世界で最も権威のあるサッカーの賞 年間最優秀選手に授与される



んぇあうぇ?
んん、はい、センターバック



はい
決してストライカー的トリックでは無いんで



んぁああ
そうですね、ここで選びたいのはエースストライカーですね



そうですよね、そのほうがやはり映えるんでね
それを考えると、『二次創作』のトリックっていうのは映えるし、これぞトリックっていう感じ
ザ・トリックって言うものなんで
……んー、難しいですね



んー
それでも、やはり、トリックなのでオリジナリティはポイントのひとつのように思いはしますけれど……



んー、難しいですね
そうすると、『二次創作』か『赤い意図』の2作に絞って良いんだとするとあとは多数決で決めて大丈夫ですね



そうですね、奇数だから当たり前ですからね
笑



おふたりはそれでよろしいんですか?



はい



もう収拾つけるためにはそうするしかないんじゃないですか?
1個に選ばなきゃならないってことなら



まあ、ひとつに選ばなければならない理由は無いんですけれども



いや。多数決で1個に決めましょう



そうしましょう



少し考える時間いただいても良いですか?
もちろん
……



はい
あの、準備よろしければ教えてください



僕は大丈夫です



私も、良いです



あ、でしたら行きましょう
せーの
~送信~





頑固ですみません笑
笑



あれ、蘇ってくるんだ



復活、復活したね



やっぱり、こちらですね、わたしは
考えた末に推したいのは
ということで……あの、わたしの感覚としましては、どうしても、推理小説として必要なのかどうかという視点が強いんですよね、『シンカー、テラー、パンナコッタ、スパイス』は、もう必要不可欠じゃあないですか
そうなると強いトリックとして推せるのはこの作品だと思ってしまいまして、ちょっと、外せなかったですね
おふたりは



すみません、ちょっと



はい



ちょっと興醒めかもしれないんですけど、あのー指摘させていただきたいんですが、この後、あのー、1番最後に、たぶん、総合賞というのを議論するんですけど、そこに、『赤い意図』とか『シンカー、テラー、パンナコッタ、スパイス』が出てくるんですよ、既に獲ってるから



でしたら、総合賞の話し合いではないので、すでに大賞を獲っている作品は外しますか



うん
だから、トリック賞は違うの選んだほうがいいんじゃないでしょうか
あの、ほら、すでに獲っているものにあげても、面白くないから



はい、おっしゃるとおりで!
そうなると、初期段階のところから……あっ、わたしのどちらも消えちゃう……はい
残っているのは、短編部門からj.『大正浪漫系女子探偵と七支刀の殺人』、名探偵創造部門からt.『爺川若久のワンオブゼム推論』、c.『二次創作』、こちらの3作品が残りました



まあ、『爺川若久』のほうはさきほどの議論を踏まえて取り下げるので



取り下げますか



取り下げます取り下げます、はい



そうすると、ここで決選投票になりますよね



やってみますか?



決選投票ですね、はい



……私は準備できました



わたしもできました



はい、大丈夫です



では、いきます。せーの
~送信~


おおー



あんじさんが『大正浪漫系』、ひしかわさんとわたしが『二次創作』



これって



はい



微妙なあれでしたね、もう、その、せい、なんて言うか、想像してないほうになりましたね、はい



でしたら



いや、いいですよ
やっぱり、映えますよ、『二次創作』のトリックは



でしたらでしたら……ほい
奨励賞におけるトリック賞は、短編部門よりc.『二次創作』ということになりました!
おめでとうございます
ギミック賞



はーい
それでは、ギミック賞について考えて参ります
よろしくお願いいたします
よろしくお願いします



さきほどのトリック賞、進めかたがあまりよろしくなくて、すみませんでした
まず、わたしたちそれぞれギミック、どういう認識なのかっていうのを確認してからそれぞれ推薦した作品を確認していきたいなと思います
ということで、おふたりはいかがでしょう?



ギミックって難しいですよね、人によってはギミックがトリックだっていう人も、こう、行ったり来たりするってことも十分ありえるんで
私はそれこそさっきみよしさんが言った『そし誰』の孤島と兵隊は、あれはギミックなんじゃないかと言っても良いんじゃないかと思うんですよね



ほぁえー、はい



舞台建てですよね、要は、ギミックって、孤島とか吹雪の山荘とか
まあ、それだけだとちょっと味気ないんで、その、ね、なんか特殊な状況でクローズドサークル化しちゃったみたいな、そういう、面白い舞台、なんかがギミック
あとは、あれですよね
今、童謡ってあったんで思いついたというかこれかなって思ったんだけど、横溝正史『悪魔の手毬唄』の手毬唄の歌詞に擬えた見立て殺人みたいな、見立て殺人自体もトリックでは無いんだけれどギミックですよね、どっちかっていうと
見立てをやるために何かトリックを弄したんだったらまた別ですけど、ただ単に死体を装飾しただとか死体に何かしら物を加えるみたいな、物はギミックのうちに入るんじゃないかなーと
なんか、トリックはやっぱりさっきの、みよしさんの言葉にもあったとおり、ミステリには必要なモノだけど、ギミックは無くても全然成り立つ
だから、付加価値みたいなものですかね、ギミックって
そんな認識でいます



ありがとうございます
ひしかわさん、いかがでしょう?



そうなんですよね
えっと、まあ、あのー、あんじさんが言ってることをさらに複雑にすると実は、あのー、類似の概念でガジェットっていう概念もあって
まあ、ギミックとガジェットがどう違うんだっていうのは、まあ、厳密な話もあるんですけど、えっとー、すごいシンプルに整理しちゃうとガジェットは大道具、ギミックは小道具
まあ、ほんとはちょっと違うんだけれども、まあ、まあ、本来の用法とは若干違うんだけれど、僕は一旦そういう整理で良いのかなって思っていて
で、その意味で、まあ、あのー、『そして誰もいなくなった』の孤島とかそういう部分はもしかしたらガジェットのほうで、まあ、童謡ももしかするとガジェットのほうで、もう、もうちょっと細かい、細かい仕掛けってのがまあギミックになるのかなーと
なんか、まあ、そういうことも思ったりするんですけれどもー、ただ、まあ、そこの整理はともかく、すー……そうですね。今回僕の選出基準としてはちょっと気の利いた小道具・小ネタみたいなとこで選ぶかなーって感じですね



大道具・小道具って概念はわかりやすいかもしんないですね



なるほどです
今回、ギミック賞っていう名前、いくつか他に候補があったんですけど、ガジェット賞っていう名前にしようかとも考えはしたんですよ
それで結局ギミック賞にしたのは2つ理由がありまして
ひとつは、トリックという言葉……あのー、伝わりますかね?



韻を踏んでるってこと?



あっ、そうです、韻を踏んでいます
韻を踏んだほうが綺麗だと思ったのと
2つめの理由としてガジェットはトリックに必要なモノだという認識があったので、なので、ギミックという言葉を用いることにしました
それで、わたしのギミックに対する認識としましては、さきほどあんじさんがおっしゃっていたように、必要不可欠ではない、それでも作品の個性として大切な要素、それがギミック賞に該当するのかなぁと認識しております
ここで、わたしが例に挙げさせていただきたいのが、エドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人』です
まあ、みさなま御存知、あれでございますけれども
内容、覚えていらっしゃいますか?



覚えてますよ



うん



覚えてますか
でしたら言っちゃいますね
オーギュスト・デュパンが推理していく前に、現場に行ってそしてオランウータンが犯人だっていうのを言うんですけれども、その際、最後の手がかりが釘なんですね
で、オーギュスト・デュパンはフランス人じゃあないですか
フランスの没落貴族とされていて、一方、ポーはアメリカ人なんですよね、生まれ育ちがアメリカ、亡くなったのも
そこで、フランス語と英語の遊びが作品で用いられていて面白いなっていうところで
英語で「手掛かり=crew」っていうんですよね、フランス語では「釘=clou」という発音になっていて、似ているじゃあないですか
英語の手がかりcrewとフランス語の釘clou、そして、アメリカとフランスを繋ぐのが釘になっていて、これが、なんというのでしょう、釘を基点として、捜査と解決、アメリカとフランス
ここ、きれいに交わっているというのが見える
事件の証言者たちが「何語を話してるのかわからなかった」っていうのを成立させるために他国が地続きで語族が入り組んでいるヨーロッパを舞台にするのは理解できるんですけれど、それでも、なぜ舞台はアメリカではないのか
『モルグ街』の発表は1841年、当時、19世紀はアメリカ入植が盛んだった頃合いじゃあないですか
正確な情報は曖昧なうえ地理的なものはあまり覚えてはいないので申し訳ないのですが、ヨーロッパ周辺において先に北西あたりから入植した旧移民と後に東南あたりから入植した新移民と、大陸は広いですけれど複数の言語が行き交っていてもおかしくないわけですよね
モルグ街という名前も、モルグはフランス語由来で、死体安置所からの連想だとは思いますが、それでも舞台をアメリカにしても違和感は誰も覚えないと思われるんですよ、他でもなくポー自身がアメリカ出身なので
生まれ育った都市でなければ作品の舞台に用いてはならないという規則はありませんから
これはさすがにどちらが先に存在した考えだったのか分かりませんが、作品の冒頭でデュパンが語り手の私に対して考えていることを当てる推理をするんですけれど、これもつまるところは言葉の連想をもとにしているんですよね
ですからやはり、事件の舞台をフランスにしたのは、手掛かりと釘を用いた言葉の遊びをやりたかったからではないかと思わずにはいられないんですよね
そういう遊び心が、わたしは好きだなっていうところで、そういう作品をギミック賞で考えられたら嬉しいなぁと思っております!



へー、言語知らないとわからないですね、これは



はい
……えー、そんな感じで、ギミック賞を考えていきましょう
はい



もうお選びになられている状態ですか?



私は選びました



はい



はい、2作品
ではでは、いかがでしょう?



では、また最初、私からいきましょうか



お願いしまーす



私、ギミック賞ひとつめは、『勇者ミトと三つの宝玉』の三つの宝玉です
これはもう特殊設定ミステリ、まあ、ファンタジーミステリなんですけど、この三つの宝玉を使って、でっかい困難を乗り越えていくっていう、マンガ日本昔話の三つのお札*みたいな使いかたをしてるんですけど、宝玉の使いかたもただ単に力技で解決するんじゃなくてちょっとバトル漫画の戦術的な要素もあったりしておもしろくて、これはミステリとしてのおもしろさとはまた違うんですけど、こういうものはやはりギミックとして優れているんじゃないかと思って選びました
で、もう一個はですね、本当は『シンカー、テラー』の永遠城をって思ったんですけど、これはトリックじゃないってさっきのでなったし、『シンカー、テラー』はもう部門賞獲ってるって話なんで、ちょっと取り下げさせてもらって
で、もう1個選んだのが『爺川若久のワンオブゼム推論』のVtuberのギミックですね
創作者、要は、絵を描いた人とモデリングした人を父親母親だっていうみたいな、そういう業界の慣習を実際の肉親の父親母親だって思わせる特殊、ああいや叙述トリックだ。叙述トリックに使ってくるっていう、まあ、新時代のギミックってのはすごくおもしろいなって思ったんで
これは、良いんじゃないかと思って、選びました
はい、以上です
*マンガ日本昔話『三枚のお札』のことだと思われる
小僧さんが和尚さんからもらった三枚のお札を用いて山姥から逃れようと奮闘するお話



ありがとうございます
菱川さん、いかがですかー?



はい、まず、ひとつめが、えーっと、o.『幻の地下アイドル』です
で、まあ、ここで、まあ、僕はふたつあるんですけれど、えっとー、ひとつ目が、えっと、日記ですね
はい、まあ、あのー、これは選考会でも喋ったんですけど、まあ、このー、日記があることによってこの拘留期間が、まあ、長期にわたっているということを、この日記という道具によって、すごく効率よく表現しているということ
さらに、まあ頂き女子りりちゃんという、あのー、今風のね、まあ、今となってはちょっと古いかもしれないんだけど、当時すごく流行していたものを使うことによって、この作品を、あの、かなり現代的な作品に見せているということの、あの、上手さがあるかなって思います



リアリティが出ますよね



そうですね
あと、あの、もうひとつが、これも僕選考会で何度も申し上げたんですけど、これは賛否両論あるかもしれないんですけど、この、HOTARUっていう女の子っていうか、まあ、HOTARUっていう、まあ、キャラクターなんですね
これが、えっとー、まずひとつはAV女優、コンカフェ嬢でAV女優だっていうところで、まあ、これはかなり職業差別的なんだけども、なんか、こう、犯人っぽいっていうような、あー、ふうに、偏見によって思わせるというところと
このHOTARUっていう名前がちょっとそれっぽいんですよね、かなり
なんていうか、AV女優にも居そうだしコンカフェ嬢にも居そうだし 笑 しかも最後、墓場での対決シーンっていうところでもかなり、そのー、HOTARUっていうのが夜の墓場とすごい、なんか、リンクするんですよね
だからちょっと、このHOTARUというキャラクター、まあ、あの、キャラクターなんですけど、ただ、これは十分ギミックとして機能していたんじゃないかと思いますね
で、もうひとつなんですけど、これおそらく運営さんと被ると運営さんの説明を聞いてて確信したんですけど、えっと、b.『E-active edit』ですね、はい
で、このb.『E-active edit』の、まあ、この、最後の、あの、アナグラム
まあ、これはギミックなんじゃないですか
えっと、detective-aiなのかdetective-ai説も出ましたが、まあ、そのアナグラムですかね



はい、ありがとうございます
ではでは、えー、わたしは、まずひとつ目がd.『朝をさがして』でございます
まあ、探すのは朝である必要はないじゃあないですか
でも、朝だからこそあのバリエーションが出たのかなというところ
やっぱり作者さんよく考えたなーという感心が強いです笑



うん、だから、朝という、まずひとつはそのフレーズなのかな



はい
朝への執着というのでしょうかね



うん



もうひとつが、えー、菱川さんの予想を裏切りまして



え、そうなの?



d.の時点で「そうなの?」ってね



うん
笑



はい、l.『そんなのパンナコッタだって迷惑こうむる』でございます
こちら、パンナコッタは白い食べものじゃあないですか
それで、この白い食べもので母親である雪さんの復讐を企てる美里ちゃんというところで
その、お母さんの名前が雪さんで、雪さんのレシピの白い食べもので成し遂げるというというところですね
おそらくパンナコッタである必要はないけれども、お母さんのレシピの白い食べものでなければならない
そこの組み合わせかたがピタリと違和感なくはまっていたなぁというところで、こちらにしました
わたしの感覚ですと『E-active edit』はギミックというよりも、トリック寄りのガジェットです



また割れましたね



ええ
ちゃんときれいに割れますね



いや、それを綺麗と言っていいのか悪いのか
笑



いやぁ、被らないんだぁと思って
まあ、それぞれ定義が異なってますので当然ですけれども



またこれ、同じ方法でやります?
自分以外の4つ、4作品からひとつずつ選ぶっていう



そうなるとわたしみたいな頑固な人間が暴走しますよ?



敗者が復活してくるから?笑



はい
でも、一旦そちらで試してみますか



そうですね



はい
では、もう決まってますか?



はい
じゃあ、私から良いですか?



はい
お願いします



私が今この4つから選ぶなら、菱川さんが選んだ『地下アイドル』
このくだりは確かにそうだなって思ってて、その、選考会でも感心したんですけど、かなりテクニカルですよね、これは
日記と言うものを挟んで、まあ、ストーリーを繋げていくとともに作中の時間経過もわからせていくっていうのは、なかなか、プロがやりそうなことですよね
すっかりそれ忘れてたなって思って、これを見て、うん、『地下アイドル』こそギミック賞にふさわしいんじゃないかって思いなおしました
はい、以上です



なるほどです
ありがとうございます
ひしかわさんは



そうですね。今ので、まあ、悩ましいんですけど、まあ、悩ましいというのは僕は『ワンオブゼム推論』はトリックにも入れたし、でも、たしかにあれの、なんだろうな、メンバーシップがどうだとかもふくめて、まあ、かなりそういうギミックとしていうところもたくさんがるんです
が、まあ、たしかに考えてみると小道具としてより印象的だったのはもしかすると『そんなのパンナコッタだって迷惑こうむる』のパンナコッタ、まあ、そのままなんですけど



これ選考会でも言いましたけど、唯一リアルパンナコッタが出てくる作品なんですよね



そう



ですね



そうですね、あれはー、そう、アイテムとしてパンナコッタが大活躍しているので、まあ、そこかなー



はい、ありがとうございます
わたしは、あんじさんがあげてくださった『ワンオブゼム推論』ですかね
この作品において「お?」って思わせてくれる要素としては強かったですよね
……ので、一旦、この3択でいきましょうか



はい



そうですねぇ



では決まり次第教えてくーださい



僕はなんていうか、3つともコメントしたので
どれでもいいちゃどれでもいいんだけどっていう感じかな



じゃあ、運営さんが選んだものが『地下アイドル』だったらそれで決まりだし、違ってたらそのふたつで決選投票にしますか



あ、でしたら、わたしが言えばいいってことですか?



うん



わたし、『そんなのパンナコッタだって迷惑こうむる』ですかね
あの、『幻の地下アイドル』について、HOTARUさんが犯人っぽい、それっぽいというのがイマイチわからないので



ああ、あの、これはもうロジカルじゃないんですよ
偏見です、偏見



あ、そうなんですか
あの、それと、頂き女子、未だによくわかってない……というわたしの知識面の問題
でも、日記の拘留期間の表現は、確かに、他の表現方法がなかったとは思いませんが、その日付を羅列するより小説として噛み合っていたので、上手だと思ってます
ということで、どうしましょう?



ということは『地下アイドル』で決まりなんじゃないですか?



あんじさんとひしかわさんは、もう、『地下アイドル』なんですね?
まあ、そう



ああ、でしたら、そうしましょう



日記で、日記



ね、日記のほうにしましょう



はーい……はいっ
奨励賞におけるギミック賞は、指定文使用部門のo.『幻の地下アイドル』に登場する日記に決まりました
おめでとうございます
探偵役賞



でしたら、次……えー、探偵役賞ですかね



探偵「役」賞か



はい、探偵役を選んでまいりまーす
おふたりはもう選ばれてます?



私は選んでます



はい、選んでます



はい、でしたら、いきましょう!



じゃあ



もういきなりいきます?



はい



じゃあ、私からで
私は2人選んで、あれ、ふたりですよね、みなさんね?



はい、ふたりずつです



はい、ではひとりめが、えーっとですね
『GOSSIP/ゴシップ』の卜部誰何さん
で、もうひとりが『E-active edit』のdetective-aiの2名です



はい、ありがとうございます
その心は?



あ、これ、まあ、卜部さんのほうは、まあ、選考会では、最後に犯人を罵倒するところはちょっと苦手というか好みでは無いといったんですけど、それを含めてすごく今っぽいしキャラクターとしてすごい立ってるんで、こういうの好きな人って絶対いるだろうし
それに探偵じゃなくても邪推師っていう特殊なネーミングを持っている
で、助手の、探偵が変人で助手が常識人ってポイントも踏まえているし、これは、もう、個人的な好みは云々として、すごく優れたキャラクターだったんじゃないかと思います
前回の選考会*でも言いましたけど、シリーズ化したっておかしくないほどキャラクターが立っていると思いますね
*MysteryExhibition1:名探偵創造部門_選考会



はい



はい
で、もうひとりの、もうひとりって言っていいかわかんないですけどdetective-aiはやっぱり、あの、これも時代性ですよね
まあ、人間じゃないものが探偵役をやってしまえるという、人工知能探偵というね、あの、まあ、もしかしたら、今後、出てくるかもしれない
昨日の選考会の天童アキラなんかも、その、勝手なことを言うんですけど、まあ、あっちは可愛げが無いんで
選ぶならdetective-aiのほうかなというね
これは何がすごいかって、犯行を未然に防いでるんですよね
犯罪者がこのサイトに行って、うまいこと完全犯罪をやろうとしてトリックを教えてくれって
ゴキブリホイホイ的に犯人をおびき寄せておいて、その犯罪者を特定して、こう、犯罪を犯させることなく捕まえてっていうこの先見性
あの、井上真偽の『探偵が早すぎる』っていうのもありましたけど、それのさらに上を言ってますよね
そういう意味でも、この時代性とか犯行を未然に防ぐやりかたをふくめてこっちは新しい時代の探偵なんじゃないかと思って
私はこの2名を選びました。



はい、ありがとうございます
ひしかわさん、いかがでしょう?



はい、えっと、これは、まず、えっと、j.『大正浪漫系女子探偵と七支刀の殺人』風鈴坂紬ですね、はい
はい、まあ、あのー、何よりキャラがめちゃくちゃ立っているというところで
もうこの作品で、やっぱり、1番印象に残ってるのは最初の自己紹介というところですね
笑



はい、まあ、タイトルからしてね。大正浪漫系女子探偵とか、全然わかんない、全然意味わかんないというか、良い意味ですごい、あのー、ズレた感じがするところが良いですよね。はい、で、あと、えっとー、もうひとつが、えー、n.『狙われた囮』安堂理真



出た笑



これは、あの、説明いらないと思うんですけど
説明要らないんじゃないかな、はい



なぜか出てきたという



まあ、この作品単体の評価では無いと思うんですけど
はい、あの、説明要らないんじゃないかと思いますね



要らないですね笑
えっと、わたしは、あのー、おふたりが安堂理真を選ばないなら選ぼうと思ってたんですけれど、まあ、菱川さんが選んでくださったので
そのうえで別のふたりを選ぼうとは思ったんですけれど、わたしもひとりめは風鈴坂紬ちゃんなんですよね
やっぱり、この子は外せませんでしたね
で、もうひとりが名探偵創造部門のq.『首吊り死体の哀歌』の久間野杜夫くん
ここまで、あの、わたしが10分くらいで描いたイラストに合わせてくださったっていう 結構忠実に出してきましたよね はい、というところ
と、昨日の菱川さんがお話ししてくださった、その、マフラーを渡された残念さや恋愛ものとしての残念さ、ちゃんとわたしの想像を超えた残念さを出してくれたというのと、あの事件を解決できるのは久間野くんだけだなっていうところ、この2点で選ばせていただきました



お
今回、はじめてかぶりが出ましたね



そうですね



実はね、私もね、風鈴坂さん、次点だったんですよ



あら、本当ですか



そう、選んでよかったらえらんでるんですよね、だから



あと、安堂理真をここであげるのは有りか無しかっていう議論も必要かもしれない



たしかに



あ、え、わたし、おふたりがあげなければあげるつもりでしたよ?



うん
まあ、ただ、無しなんじゃない?笑



えー、無しですか



うん、作品外で勝負しちゃってるから



たしかに



そう
作品内だけの評価にならなくなっちゃうからね



ああ、さようなら……



そうなるならね、私も風鈴坂さんで異論無いですよ



でしたら、ほぼ全会一致ということで
紬ちゃんでよろしいですかね?



はい
良いと思います



はーい
我らが風鈴坂紬さんでーす、奨励賞における探偵役賞は
おめでとうございます



まあ、ね、残念さもありますからね
笑
ベストワン賞



はい。でしたらベストワンいきますか



いきましょう



はいっ。あんじさんからでよろしいでしょうか?
あの、お話ししていただいて、我々が茶々を入れる形になります



あー、はいはい
いいですか?



はい、お願いします



私が選んだのはですね、短編部門の『揺れるシャンデリアの謎』
おー



私これ初読の時点では、まあまあ、中堅的な作品だと思ってたんですけど、ここで皆さんと話をしている中で、ちょっと、読み取れてなかったものがたくさん出てきたなと思ったんですね
そういうふうな、奥深さってのがやっぱあったし、この選考会でも言ったんですが、あんまりミステリでは、実は無いところもあるんですけれど、でもベストワン賞はミステリとしてどうか関係なく個人的に良いなと思った作品はあげるみたいなことを聞いてたんで
偏愛的に、これが、私の心に一番残ったと思った作品だったので、あげました



はいっ
確かに、一見すると、わかりにくい構造ではあったと思います
わかりにくいといいますか



ね
そうでしたよね



丁寧に読み取ってあげないと



うん
運営さんも言ってたけど、もっと書いてくれても良かったんじゃないかって言ってましたけど、それはそうかなって思いますけど、でも、ね、これくらいに抑えておくのが良かったのかなっていう気もするし
んー、難しいですよね
でも、これって3人が読んで話し合っていけば、書かれていなかったところまで見えてくるし、これ、読書会的な俎上にあげられるべき作品なんじゃないかなぁと
すごい綺麗な作品だし、こういう選考会でも盛り上がる作品だったし、もちろんストーリーも面白い作品だったし、ちょっと切ないし
お母さんも子どもに対する過剰な期待とそれをまた後悔するようなところがあったりして、ドラマとしても、ちょっと、泣かせるし……うん、良かったんじゃないかと思います
あと、猫のテトちゃんでしたっけ?
トト



トトちゃん
かわいいっていうのがあって



笑



はい
やっぱ、そうですね
やっぱ、そういう文学的なというか小説的な面白さがすごくある作品で
まあ、ただ、どうしても、こう、ミステリというところで評価するということで、まあ、過小評価をね、ちょっとね、されちゃった部分はあるので
やっぱ、ここであんじさんが拾うというのは、わかる気がしますね



あの、これ選考会で言ったんですけど、首を吊ってるところで、シャンデリアの細かい部分が何で見えていたのかって言ったらそこで首を吊ってたからだっていう、後になってからわかる描写があったりして
なかなか、うん、おもしろい書きかたをされていて、されてる作品だったんじゃないかと思いますね



その理由と題名から導かれる、題名が『揺れるシャンデリアの謎』っていうのも良いですよね



そうですね
これもたしか運営さんが言ってたんでしたっけね



いえ、あんじさん……



あれ、そうでしたっけ



はい、あんじさんが説明してくださいました



そう、タイトル回収的なのもあるっていう



それを含めて、やはり、題名に「謎」が入ってるのってミステリとして魅力的ですよね



それはありますね
一発で、「あ、これはミステリだ」ってわかりますもんね



はい



あ、これ言ってたの菱川さんですよ



え、あれ、そうでした?



シャンデリアが揺れているのか自分が揺れているのか、そういう見方もできるって
シャンデリアの謎自体が、自分ん家にあるシャンデリアで首を吊ってるがゆえに、揺れるシャンデリアの下に自分がいるんだと



……なるほど
勉強になりますね
笑



はい
他、言いたいことありますか?



いや
もうだいたい選考会でも言ってますんで



よろしいですか?



うん
まあ、大賞にはなり得ない作品なんだけども偏愛的に好きだということですね



……本当だ、菱川さんぽいです*
*揺れるシャンデリアの謎について、Zoomで画面共有しながら指摘していたのは誰か、短編部門の選考会記録を確認



ああ、そこ



うん
まあ、言ってたと思いますよ
笑



うん、言ってたと思います



忘れてたけど笑



はい
ん? あれ? あんじさんも言ってます



え? あ、本当だ



なんやかんや、みんな言ってたみたいです
はい
では、菱川さんはいかがでしょう?



はい、ベストワン賞というところで僕があげさせていただくのは、まあ、d.『朝をさがして』ですね
おー



まあ、あの、僕は各賞を選ぶときの基準として、まあ、そのー、作品が持つメッセージ性というものを、まあ、重視してこれまでの選考を行ってきてるんですが、まあ、ちょっと、そこをメッセージ性で選ぶと結局過去と同じものを選ぶことになりますので、ちょっと、そこを一旦度外視して
もうひとつ僕がミステリを読むうえで重要視してみる、まあ、構造っていうところですね。その構造の美しさっていうところで見返してみたときに、やっぱこの『朝をさがして』っていうのが構造としてすごい美しいなぁっていうふうに思うわけですね
えーっと、まあ、そのー、まずひとつひとつのそのパズルというのの完成度が高いし、まあ、そのー、最初の和同開珎のパズル、あの、冥主という名前のパズルを
で、この冥主というのは解けているんだけども、まあ、答え
冥主よりも一見簡単そうな名前が全然解けない
じゃあ、その真相は一体何なんだっていうところで、もう、あの、考えて考えて考えあぐねて、もう頭がおかしくなっちゃう
パラノイアになった結果として、わかったと、いうところで、まあ、あのー、この「ふたえ」と。すごい答えが出てくるんだけども
やっぱ、これは一種のパラノイアから見た幻想だと、そういうものであって、かなりこじつけだし、しかもそれは正解じゃないんですよ、というふうになる
そして、だから、結果パラノイア化しちゃってるから、まあ、そのー、新しく生まれた赤ちゃんを最終的に殺めに行くと、いうところで。あのー、単にパズルが上手いだけじゃなくて作品全体として、あのー、段階的にストーリーが進んでいくという構造が美しかったかなーというふうに思いました
まあ、あと、やっぱ、とはいえ、ただ、人がね
人を殺すだとか殺されるだとか、話じゃないから、基本的に
まあ、最後のところ殺すのかもしれないけど、そういう意味で、ザ・ミステリではないから、やっぱ、その、評価が、我々、審査会ではされにくかった部分があって
まあ、この作品も過小評価されてしまったのかなーというふうに思いまして
まあ、こういうふうにベストワンにあげるべき作品はこれかなというふうに思いました



はい、ありがとうございます
菱川さんは以前からこの作品、気に掛けていらして
たしかに、この朝を探すパズルたち、よく考えましたよね、作者様は



これはすごいですよね



本当に



あと、なんやかんや、特に冥主のところなんかそうなんですけど、漢字をバラバラにしてやってるじゃないですか
もう色付けないとわかんなくなるから色付けてると思うんですけど、こういうカラーを使った謎解きっていうのはやっぱWebならでは
やっぱり紙の本でここだけカラーページにするっていうのは難しいと思うんで
みよしさんのね、あの『RTA』*とかでやってましたけど、あんなことやる人は普通いないんで
*視葭よみ『誘拐されたので解決RTAします!』



そうですね
企業さんは避けるでしょうね



そういう意味でも、うん、Webで読む、読んで価値が出るっていう作品でもあるし
でも最後、最後の展開も、これ殺めたっていうか、まあ、殺めたんでしょうけど、実際、実際はそうは書いてないんですよね
優しくひっくり返した、みたいな
行動だけを書くことで、止めてるという、そこ、んー、すべてを語らない余韻の残りかたもよかったなって思うし
まあ、なんにしても、パズルに尽きるかな、と思います
もう、よくぞこれを考えたっていうね
あと、これ、私も選考会で言ったと思うんですけど、これ短編部門なんで8000字未満、最多で7999文字しか使えない、と
なのに、~「分かったああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」~とか、同じ文字を連続して使っているっていう度胸の良さ
これ、ね、ちょっと間違えたら、もう8000字行っちゃうって危険性もあるんで
ここ、別にもっとね、たぶん「あ」の数が20個以上あるんですけど、十何個になっても全然内容には変化がないので、そこを削ってもうちょっと描きこめばいいのにな、とか思ったんだけど、やっぱさくしゃとしてはこれ、こだわりがあるんでしょうね
パズルもそうですし、この母音の連続もそうですし
作者のこだわりがまあ強い作品だったかなと思います



ちなみに、あの、運営だから知っていることではあるんですけれど、自作システムを通してペンネームがわからないようにした状態で作者の方と1回、この、梗概、あらすじについてやりとりをするんですよ
したんですね、22作品
そのとき、この作品を含めて数作品だけ、わたしの草案を丁寧に添削してくださったんですよ
だから、この作者さんはご自身の作品を大切になさる方なのだろうというのは痛感、痛感?
あの、強く感じました



たしかに、このあらすじって、なかなか、なかなか細かいとこまで書きますもんね



書きましたね
一応、普段の小説公開とは別の
あの、普段のものであれば、Xにポストする用で120文字とか130もじくらいでまとめて、ポンってする形にしているんですけれど今回は、MysteryExhibitionということで
なるべく細かく、詳細を書くっていうのは意識しました



なるほど



でー
さきほどあんじさんもおっしゃってくださったように、この、色付きの画像
ここまで、正直ここまで熱量をもってくださるとは思っていなくて
初めてファイルが送られてきたとき、もう、嬉しいよりも感動が勝りました
ここまでやってくださるんだ、って思って
いやー、本当に、感動でした



んー、こだわりがすごい



はい
こだわりが強くて、素敵な作品だったと思います
それに最後、あのー、だいぶ最初からーぁ、多かったんですけれど



笑



そうね
もうこのサイト、R15とかつけといておかないとまずいんじゃないですかね



笑
でも、最後は優しくひっくり返したっていうふうに対比がつけられていて
細かいところまで丁寧に作っていらっしゃるなぁというのは思いました



これ全然関係ない話ですけど、もし、これ、なんか、変な巡回AIとかがサイトを回ってて、暴力的な表現をいちいちチェックするっていうのがあったとしたら、これ全然引っかからないですよね
「殺す」とか書いてないですし、優しくひっくり返したって書いてあるんで
AIがスルーしますよ、きっと



その前の段階で「殺す」はたくさん言ってますよ



これは害が低いしいいかなって、スルーすると思いますよ



ですかね
「死ね」とかも暴力描写も見受けられますが……何といいますか、良い作品ではあるものの、でも大賞には選ばれなかったというのは残念に



うん、でも、まあ、日の目を浴びるにはふさわしい作品だと思いますよ



はい
あの、ありがとうございました



ありがとうございました



えー、ではでは
もうおふたりは想像ついていらっしゃるとおり、わたしのベストワンの作品はb.『E-active edit』、こちらなんです



でしょうね笑



はい
ここで、じゃなかったら、もう、逆に、なんか騙された感じですよね



待て待て待て、って
ツッコミますよ



はい、ご安心ください
恋してます、作者さまに



続いてますか



続いてますねー
あのー、何でしょうね、え、正直、トリック賞にもギミック賞にもひっかけるには難しいなというのは思ってました
さきほどギミック賞であんじさ、あんじさんじゃない、菱川さんが選んでくださったんですけれど、そのー、なんでしょうね、detective-aiというものが作品の根幹にあるとはいえトリックとして扱うのも曖昧なラインで、選びにくかったんですよね
そのー、選考会でもそのまま申し上げたとおり、あのー……恋しちゃった作品っていうのが、こちらでした笑
やはり、自分でこのアナグラムを使った作品を書きたかったといところと、初読のときに気づけなかった悔しさ
この感覚、琴線に触れた感覚は、22作品において唯一だったので
選びました



アナグラムっていうのがすごい決まってますよね



本当に綺麗に決まってると思います
考えながら読んでいれば、んぁーぃあ、ちょっと、あの、終わったことをいつまでもウジウジと言ってしまっているんですけれど、ん-、本当に……わたしが書きたかったです……いやー、悔しいですね



いや、別に今からでも全然書いて良いと思いますよ笑



うん、全然良いと思います



え、いえ、でも、んー……この作品に寄ってしまうと思うので、知ってしまったからこそ離れられないと思うので
なので、書けないです



でも、すべてのことは模倣から始まるって言いますよね



ぁー、そう来ますか
なるほど……!
いやぁ……んー、悔しいですけど、書けないですねー……っていうところで



あの、これちょっと探しているんだけど無いんだけど、これ文字数っていくつでしたっけ?
結構、かなり短いですよね?



文字数は、えーっと……



文字数は8000文字って制約があったんだけど、そんなに使わなくても、これだけの文量で、こんだけおもしろいキレのある作品が欠けるっていうのはすごく良かったです



あっ、ありました
『E-active edit』は3768文字です



少ない



少ないね



はい
4000文字すら行ってないです



いやー、素晴らしいですね



うん



じゃあ、ベストワン賞はこの3作品ということですね



はい
あんじさんは『揺れるシャンデリアの謎』
菱川さんは『朝をさがして』
わたしは『E-active edit』です
図らずも、我々3にんとも短編部門から選びましたね



そうですね
短編はやっぱり印象に残りやすいんじゃないかと思いますね



なるほどです



うんうん、そうですね
個性が出る



うん
読者賞
6月初日に改めて発表します!
短編部門、指定文使用部門、名探偵創造部門 票数への反映に因らず、感想お待ちしています!!
総合賞



残るは、総合賞だけですか



そうですね



総合賞は、あの、何度も言ってますけれど、部門ごとの大賞作品から1作品を選ぶんですよね?



はい
それぞれの部門から、計4作品
こちらから



『赤い意図』『コンパクトカー』『シンカー、テラー、パンナコッタ、スパイス』『首吊り死体の哀歌』



はい
短編部門から2作品、指定文使用部門から1作品、名探偵創造部門から1作品です
少し考える時間というか、休憩入れますか?



ああ、そうね
休憩しましょう



1位2位を選んで、1位2ポイント2位1ポイントみたいなの、やりますか?



1回試してみますか?
1回出してみて、そこから



そうですね
そこからまた異論があれば



はい
ということは順位を決めておくんですよね、自分の中で



そうですね



1位2位だけ決めるんでしょ?



はい、そうしましょう
それとも、4作品なので4位まで決めますか?



いえ、そうすると最下位がでてきてしまうので



わかりました、2位までにしましょう



そうね、そうしましょう
……



準備、いかがですか?



はい
いけます



あ、ちょっと……
はい、大丈夫です



でしたらいきましょう
せーの
~送信~





はい



はい、ありがとうございます



お



なんか、面白みがないね
笑



はい
総合賞では、一旦3人それぞれ4作品の内から1位2位を決めて、そこから考えて参りますということで
あんじさんが『赤い意図』『シンカー、テラーパンナコッタ、スパイス』、
ひしかわさんが『赤い意図』『首吊り死体の哀歌』、
わたしが『シンカー、テラーパンナコッタ、スパイス』『首吊り死体の哀歌』
それぞれ、このように選びました



ということは……ざっと集計したんですけど、『赤い意図』4点、『シンカー、テラー』3点、『首吊り死体』2点といった感じです



はい
1位が2点、2位が1点だとしたとき、そうなりますね
さあ、どうしましょー?



これで多数決で決めるのは味気ないですよね



ちなみに、おふたり、『赤い意図』を1位にされた理由は何でしょう?



やっぱり私はトリック賞にも選んだくらいにトリックが面白いと思ったし、部門別の大賞でも私が推してたんですよね
それもあって、それと、まあ、そうなると同部門で同時受賞した『コンパクトカー』はちょっと外れてもらって
ちょっと、『シンカー、テラー』と『首吊り』ってなったら、んー、やっぱり『首吊り』も『赤い意図』と同じ感じで王道なミステリなんで
ちょっと変化球的な『シンカー、テラー』のほうを選んだほうが良いのかなって思って、これ大作ですしね、こういう長いもの、これ長いですしね
そういう感じで、そんな意図で選んでみました



……意図だけに



うん、そう
意図だけに



えっと、僕の場合は、まあ、僕は最初の初心にかえってメッセージ性ですね
まあ、『赤い意図』が1番メッセージ性に優れていた、ということは、まあ、ずっと、まあ、初回のころに言わせてもらったところですが、まあ、この、最後のね、こう、ミステリというものに対する希望と決意、というすごい前向きなメッセージ性をもって終わるという作品であるというところです
あとは、まあ、そのー、まあいっか、ごめんなさい
お願いします
でー、っていうところ
笑



えー、でー、次のところが、まあ、『首吊り死体』というところで、まあ、これもやっぱ最後の、えー、文学性ですね
本当に、最後の文学性のところが、やっぱこれメッセージとしては違うのかもしんないけれども、えっと、印象に残るし、まあ、あの後も色々考えましたけども、やっぱりあれが絶妙なんですよね、というところです
で、まあ、あの、『コンパクトカー』もそういうメッセージ性のある作品で、まあ、いいんですけど、まあ、どちらかというと印象に、この段階で、今日まで印象に残り続けるっていうもので言うと、まあ、『赤い意図』のほうが印象的だったのかなぁっていうところですね
で、まあ、僕の評価軸だと『シンカー、テラーパンナコッタ、スパイス』はちょっと1番入ってきにくいってところになるのかなって思います
あくまでもエンタメで、決してメッセージ性が主題では無い作品だと思うんで
そういう評価軸で見てしまうと、今んとこ、そういう順番になってしまうということなのかなー



ありがとうございます
わたしは、あの、おふたりが1位に選ばれている『赤い意図』に関しては、そのー、部門賞のほうでも申し上げたと思うのですが、少し納得感に欠けると感じたところがありまして、ちょっと、外させていただいた形です
『シンカー、テラーパンナコッタ、スパイス』は、なぁんでしょうね、作品の強さ? としては1番なのかなって、22作品の中で
なので、まず選びました。『首吊り死体の哀歌』につきましては、さきほど菱川さんがおっしゃってくださったように素敵な使いかた? まあ、素敵と表現して良いのか微妙なところかもしれませんが、まあ、上手い使いかたをされていると思いますし、わたしはこの4作品の中で、選んでいるに内容から時期的な印象は否めませんが、『シンカー、テラー』の次は『首吊り死体の哀歌』かなーという感覚です
もちろん、短編部門の『赤い意図』も『コンパクトカー』も、部門賞を獲っていることもありましてしっかりミステリをしてくれているというのは理解しております
以上です



ありがとうございます



はい
……ここからひとつに決められますか?



そうですね、総合賞はひとつにしたいですよね



まあ、そうですよね



でしたら、どーう、ひとつに決めます?
多数決では味気ないような気がしておりますけれども



多数決だと、結局、私とひしかわさんが『赤い意図』をあげてるんでね



そうですね



そうなんですよね
まあ、多数決が結局は1番きれいな決めかたなんでしょうね



それは、もう、そうなっちゃいますね



いや、まあ、僕と庵字さんは『赤い意図』を1位に推してるので、多数決だとそれで決まっちゃうんで
多数決の本来的な用法というのは少数派の意見を踏まえた上での決定であるべきなので、まあ、その、『赤い意図』という作品に対するみよしさんの意見というか、みよしさんの反対意見みたいなのを述べていただいてそれで考えるんじゃないですか



反対意見は先ほど述べたとおり、納得感に欠けるため本心では推しきれない感覚が否めない、というものです
部門賞でも申し上げましたように、短編部門の大賞を考えるフェーズでもおふたりが『赤い意図』を推している中でわたしは推せていなかったんですよね
そのときと理由は同じです
さあ、それを踏まえてどうされますか



このときも『赤い意図』選んでなかったんだ



はい、選んでいません
このときは、個人的に好きなものと客観的に優れていると思ったもの、2作品をあげたんですけれども
このときわたしは、それぞれ『E-active edit』『消えたステッキ』をあげております
あんじさんは個人的に好き『コンパクトカー』客観的に優れている『赤い意図』、菱川さんは個人的に好き『二次創作』客観的に優れている『赤い意図』
それで、変える変えないみたいなのがあったんですけど、菱川さんが入れ替えるかどうかだけ云々となってますね



そうですね
思い出しました



別に強く反対しているわけでは無いのですが、選ばないかな、という感覚です
ただ、嫌っているわけでは無いので、そのー、どうしましょうか?



そうだ、『赤い意図』って連作みたいなののひとつだったんだよね、確か



はい、そうですね
あっ、これも第1部門の選考会で申し上げましたが、連作であることと推さない理由はわたしにとっては無関係です



うん、おっしゃってたね



はい
ただ作品の中で納得感に欠ける感覚を解消しきれない、その1点に尽きます



……



すみませんね、今ね、読み直してるんで無言になっちゃってますけども



あー、全然、あの、承知しました
……



まあ、ちょっと、あの、そのー、選考の部分を読み返してみたんですけれどもー、まあ、みよしさんが、まあ言ってるのは、まあ、最後ダイイングメッセージで、その毛糸の屑を指に巻いて、まあ、そこに名前を書いて、まあ、それをルンバに吸わせるということを行っているんだけれども、まあ、そこに関して、まあ、なんでそこに毛糸屑があるんだとか、なんでそこにペンがあるんだとか、そんな、書く時間があったのかなかったのかだとか、そういうところに関して指摘してると思うんですけど



はい、あとは警察は指輪を発見できなかったのか、とか
重箱の隅をツンツンしてるのは自覚してます、ただ、そのときはうまく言葉で言えなくて
その、言いたいことを一言で



うん、でー、まあ、ここに関しては、要は書かれてないんだよね、作中にね
何も、要は、死ぬまでに時間がありましたって話だったり、実は、そのー、次回この謎解きを作るためにこの毛糸屑を、まあ、引き出しに入れてましただとか
まあ、その引き出しにあったペンを使って書きました、だとか
そういうことが書かれてないんですよね、書かれてないんだよ
で、書かれてないものを、あのー、書かれていないんだからそれは存在しないと考えるのか、書かれていないけど、それはあると考えるのかっていうのは、実は何だろう、文章を読んで解釈する上では、ちょっと、実は、問題になるとこなんですよね



んー



あの、僕も、あのー、予備校の講師をやっているので結構生徒からそういう質問をされるというか、そういうところで結構、あのー、ドツボにハマった答案を書いちゃう子って結構居るんですけれど、要は、「書かれていないってことはこの手続きを取ってないってことですよね?」っていうふうに、あの、答案を読んじゃうと「この手続きが行われたことは書かれていないのでこれは違法です」みたいな答案、答案ってか、あのー、っていうふうに問題文を読んでしまうと、あのー、「この手続きをやったって書いていないということはこの手続きをやってなんですから違法ですよね」って答案になっちゃうんだけど、でも、その答案っていうのは「でも、問題を作った人っていうのは、たぶん、そこの手続きに関してはいわば何の関心も抱いていないから書いていないのであって、その手続きがないから違法だって考えかたを期待してるんじゃないと思うよ」みたいな、そういう議論をするんですけど、すー、何といいますか、そのー、まあ、書いてないから無いというふうに解釈するというよりは、書いていない以上は作者はあまりそれを気にしていないということなんでしょうね笑
で、その作者があまりそこを気にしていないということが許せないんだっていう指摘なのだとすると、まあ、それはそうかなーと思うんですけれど、それが、要は矛盾だとかっていう話なのかって言われると、またそれは違うのかなー、という気はしますね



はい、あの、それに関しては



んー、それは



あ、すみません



いえ、あの、先どうぞ



すみません、よろしいですか?



どうぞどうぞ



法学部出身ではないので菱川さんの例示の本質をつかみ損ねていたら申し訳ないんですけれど、間違っているだとか書かれている内容から存在している存在していないの議論や指摘をしているつもりは全く無い、心算です
あのー、単純に、こちらの作品ではダイイングメッセージが重要な位置づけをされていると思うんですけれど、そこに意識を割かなかった意図がわからないという感覚が始まりで、推しきれないというだけです
特に、あのー、何でしょう
化学実験の問題において実験道具を共洗いしていないから中和反応について正確な理論値を導き出せない、この問題文は誤りであるっていうような議論を吹っかけている心算はないので、ドツボにハマっている自覚は、あーり、ま、せ、ん
そのように、思っております
……まず、こちら、いーかがでしょう?



警察がそれに気づかなかったはずはなかったんじゃないかっていうニュアンスですかね?



あ、えっと、一応そこも指摘はしているんですけれど、そのー、全体として、そのー、作中でもわざわざ警察に行ってるんですよね、彼は、あのー、作中の菱川さんが
それで、その情報を得られなかったのか得られているのかっていう、そこを、わたしは、わたし個人は、注目して指摘しているわけではありません
ただ、例示するように求められてあげた、感覚、です
今、言いたいことを表現するとしたら、被害者の言動の意図が透明でわたしには見えなかった、わかりかねてしまった、納得しかねてしまったということです
わたしの理解力も問題ではあると思いますが、気にしているのは、ダイイングメッセージを前面に押し出した作品で必要な情報や状況に対する設定や描写を仕切らなかったのか、ですかね、もう少し言葉を重ねるとすると
なんでしょう、推理小説としてみたときの、わたしの感覚です
特段、推理小説に対して学校の勉強のような感覚は求めて無いです



うん、あのー、わかりました
主旨はよくわかったんだけど、まあ、あの、いや、でも、今みよしさんの言ったことっていうのは、僕も普段よく小説を読むうえで考えていることで、結局そのー、作品に対する好き嫌いって今みよしさんが言ったことに起因すると思っていて、つまり、えっと



あ、わたしが言っていることって、これ、作品の好き嫌いですか?



あー、えっとー、ちょっとそれも語弊があるかな



あ、いえ、すみません
わからないです



ごめんね、語弊なのかもしれないですけど



はい、あの、すみません



あのー、そう、要するに、ある読者にとってはこれ書かれるべきだというふうに思っていることが、その作者には「いや、別にそれは書く必要があるとは思っていない」と、要は、人によって違うんですよね
これは、この情報は絶対必要だと思う情報とか、この展開は絶対必要だと思う展開とか、まあ、人によって違うので
ゆえに、まあ、ひとつの、あのー、コンテンツ・作品というのは、まあ、人によって評価が分かれちゃう
で、結局その評価が分かれる根源は、今言った、まあ、それぞれの読み手・受け取り手にとって「これは絶対必要だ」「これは必要じゃない」っていうところの、あの、基準が違うからなのかなーというふうに思っていて
その意味で、要は、あの、みよしさんが言ってる必要だと思っているものを、この作者さんは必ずしも必要だとは思っていない
で、そこは、やっぱり、その、この作品がみよしさんには合わないっていうことなんじゃないかな?笑



はい
丁寧な言語化ありがとうございます
推せない・推しきれない心境については以上です
で、ここからどうやって決めますか?
大賞作品は、大賞作品? 総合賞は



んー……



たぶんこれは



これってさ、あれなの?



わたしが納得すれば終わりなんですよね笑



でも、いや、強い反対意見だから推しきれないんじゃないの?



おふたりが強く推すのであれば折れることは可能です
どう、されますか……?



……
いや、あの、なので、次の検討をしなきゃいけなくて



笑
ありがとうございます



すると次に票が入っているのは『シンカー、テラーパンナコッタ、スパイス』なんだと思うんだけど、そうすると、票を入れてないのは僕だけなんで笑



そうですね笑



そうなんですよね
僕がなぜこれを入れられないのか
笑



ちなみに、さっきチラッと言ったところで言うと、4作品の中で1番推せないっていう主旨のことを言ってるんだけど、うん、さっき



はい



まあ、やっぱり僕はひとつはさっき言ったように、まあ、特段この作品自体に文章としてメッセージ性・思想性っていうのが、あのー、無いので
いや、まあ、あの、無い、無いと言い切るのは良くないんだけども、まあ、あまり感じ取れないので、そこが僕はちょっと物足りない、いや別に、だから欠陥だって言いたいわけじゃないんだけども、22作品のトップに、ちょっと、あんまりそういう作品を置きたくないなーって、いうところが、僕は、あるかなーっていうところですかねー
まあ、そこが1番大きいかな



はい
そうなりますと、はい
えー、あんじさんは『首吊り死体の哀歌』をお選びになっていないと思うんですけれども、その理由というのは?



ええ。そうですね
今ちょっと菱川さんが言ったことと被るんですけど、ちょっとあまりにも普通なので
これが、全22分の1になるっていうのは、ちょっと……拍子抜け感が強くなるんじゃないかなって思ったんですよ
まあ、こういうのが好きだし、こういう、まあ、もう、クラシカルなものが、ものこそ評価すべきだって言い分も全然わかるんで
これも、私の、完全に個人的な好みというか、そういう問題ですね
なんで、今見てると、それぞれが推さない作品の理由ってのが、全部もう作品自体に起因するものじゃなくて、もう個人的な感情なんですよね



笑



みよしさんは『赤い意図』に納得できない、菱川さんは『シンカー、テラー』にメッセージ性が無いのでトップには推せない、私は『首吊り死体』はあまりにも普通過ぎるんでトップには推せないっていうことになるんで
これはねー、この状態を、から、もっていくにはかなり難しいと思いますよ



おっしゃるとおり! 難しいですね!
ただ、さすがにMysteryExhibitionの1なので、総合賞該当無しは、あのー、嫌、です
笑



まあ、ね
芥川賞もね、あのー、直木賞も
該当無し、無いからね、今年ね



ああ



いや、どちらも1回目のときは該当作品ありますよね?笑



ああ、第1回はさすがにありますよ
今年は、たしか二十何年か振りに該当する作品が無かったはず、たしか
らしいので、えーっと、そうですね
あのー、もうちょっと、そのー、『シンカー、テラー』について言うと、まあ、あの、超特殊設定じゃないですか
特殊設定というか、もう、ほぼSFなので
やっぱ、それが総合賞1位っていうのは、ちょっと、この〝探偵役と謎〟という、なんだろうな、のー、MysteryExhibition、第1回の1位に、このー、ほとんどSFの作品が入るのがふさわしいのかって問題意識が僕はありあすけれどね



それは私も同意見です



あー、んとー、それは、えっと、SFだからということですか?
どういうことですか?



そうですね



特殊設定だからですか?



特殊設定で、かつ、何だろう、特殊設定のミステリの割合が特殊設定のほうが7か6くらいあって、ミステリのほうが3か4くらいかなーという感じの作品かなーというような気がするんですよね



あー、値を厳密に議論する気はありませんが、ミステリのほうが特殊設定より割合が少ないのは認めます
……認めます?笑



まあ、あの、要は、これがMysteryExhibition、第2回とか3回だったらよかったんだけど、なんか初回からこういうのを総合賞のトップにするのは、ぼくはちょっと、抵抗があるかな



変化球ではなく剛速球が良かった、という理解でいいですか?



そうですね



まあ、初回だからね



初回、もう初回のタイトルって結構、やっぱ、ずっと残るものなんで
うん、そういう視点からも考えると、そう考えると……『赤い意図』か『首吊り』のどっちかになるのかなぁ



まあ、ここで、あれですよ
あのー……



はい



いわゆるー……『謎パン』*パターンというものがあって
まったく本命と思われていなかったんだけど、いろいろ議論していくと結局、1番、何だろう、目立たなかったがゆえに欠点も無かったよねっていうところで、『謎パン』*が大賞に浮上することもあるんですよ
*土屋うざぎ『謎の香りはパン屋から』
「このミステリーがすごい」大賞、第23回大賞受賞作



浮上するって言いかた笑



まあ、今のはジョークですけど
笑



まあ、部門賞を獲っていることもありまして、大きな瑕疵は見られないと思うんですよね、4作品とも
まあ、今、見事に意見が割れていますけれども
えっと、『謎パン』方式だと



まったく注目されていなかったのは、消去法でいうとこうなんじゃないかっていうパターンもありますからね



ありえますよね



笑
いやあげるなよっていう話なんですけどね
んー……でも、その意味で言うと、もう『首吊り』については特段の、なんだろう、強い消極意見はないってことになるんだよね、たぶん



あんじさんの好みでしたか
今のところの反対といいますと



そうですね
まあ、でも、今の話を聞いて、第1回の特賞で考えると……いいのかなって、思いはじめました



というところで、今『首吊り死体の哀歌』が、受賞させても良いんじゃないかって話になっているんですけれどー



なってますけども



おふたりとも2位にあげてますけども



うん



はい
あのー、1位には



1位がそれぞれ消し合うみたいな感じで
1位の『赤い意図』と『シンカー、テラーパンナコッタ、スパイス』が同士討ちみたいな感じになって、2位が生き残るってパターンもありますからね



そうですね
2位にした理由としましては、さきほどあんじさんか菱川さんがおっしゃっていたように、普通さといいますか、あえてインパクトには欠けるという言いかたをしてみますと、丁寧に読む必要がある作品だけれども長く記憶に残るのかという視点では……30年後に内容を思い出すとき時間は必要だろうという不安があります



まあ、30年後は僕はたぶん……何も覚えて無いですよ、アルツハイマーになって、たぶん何も覚えてないと思いますけど
ただ、まあ、そうねー……



んー、私はたぶん30年後は、もうあの世に、逝ってるんで
笑



人生百年時代ですよ
んー



いやー、でも、良いんじゃないですか?
1位が、第1回の1位が『首吊り死体』で、でもこれが要は、なんて言うの、ベンチマークになると、ゼロ
で、2回目以降で1回目の、初代のチャンピオンと、まあ、比較するわけじゃないですか
「これよりもここが良いよね」「これよりもここがちょっと劣っているよね」みたいな
だから、んー、第1回にそういうスタンダードなものを置いておけば後から飛び道具が出てきやすいというふうなことができるし



うん、良いと思います
僕もそれが1番しっくりくるかなーと思いました



そう、あとからね、考えて、まあ1回目は、1回目から個性が無いものが受賞したんだよねーみたいな



いや、まあ、個性がないとは思わないけれども
笑



個性が無いというか、オーソドックスなもの、「まあ、第1回目だからね」みたいな
もっと進んで第6回とか、4回5回とかでは逆に受賞できないと思うんで、この作品は
そういう意味ではもう第1回目で、が、ラストチャンスなのかなっていうような、気がしてきました



……では、よろしいですか?



はい、良いと思います



良いと思います



はい、では、総合賞は名探偵創造部門よりq.『首吊り死体の哀歌』、こちらに決定しました!



はい、おめでとうございます



おめでとうございます



おめでとうございまーす



すごいですね。3位からのまさかの



ですねー



たしかにポイント制だった、そういえば



ナンバー1とナンバー2が激しい争いをしている横で



かすめていった感じですね



ねー



いや、あるんですよ、賞レースは
こういうことが
結果発表
総合賞
『首吊り死体の哀歌』
奨励賞
- トリック賞
- 『二次創作』
- ギミック賞
- 『幻の地下アイドル』の日記
- 探偵役賞
- 『大正浪漫系女子探偵と七支刀の殺人』より風鈴坂紬
- ベストワン賞
- あんじ『揺れるシャンデリアの謎』
- 菱川あいず『朝をさがして』
- 運営(みよし)『E-active edit』
- 読者賞
- 後日、3部門まとめて発表
作者確認



はい
えー、トリック賞、ギミック賞、探偵役賞、ベストワン賞の奨励賞4種類、そして総合賞が決まりました
ということで、楽しい楽しい22作品分の作者確認をしたいと思いまーす!
| category | No. | Title | Author |
|---|---|---|---|
| 短編 | a | 黒雀姫 | 馬場悠光 |
| b | E-active edit | 片里鴎 | |
| c | 二次創作 | ぎざ | |
| d | 朝をさがして | 鈴木女子 | |
| e | フェアゲーム | ぎざ | |
| f | 消えたステッキ | 庵字 | |
| g | 勇者ミトと三つの宝玉 | uno | |
| h | 揺れるシャンデリアの謎 | 尾ノ池花菜 | |
| i | 赤い意図 | ぎざ | |
| j | 大正浪漫系女子探偵と七支刀の殺人 | 三毛ランジェロ(Kan) | |
| k | コンパクトカー | 菱川あいず | |
| 指定文使用 | l | そんなのパンナコッタだって迷惑こうむる | 尾ノ池花菜 |
| m | 漫才「名探偵」 | 庵字 | |
| n | 狙われた囮 | 菱川あいず | |
| o | 幻の地下アイドル | 尾ノ池花菜 | |
| p | シンカー、テラーパンナコッタ、スパイス | 片里鷗 | |
| 名探偵創造 | q | 首吊り死体の哀歌 | 庵字 |
| r | 名探偵創造 ー天童アキラ最初の事件ー | 片里鴎 | |
| s | ストックルームメイト | ぎざ | |
| t | 爺川若久のワンオブゼム推論 | ぎざ | |
| u | 生徒会長は残念ゴリラ | 尾ノ池花菜 | |
| v | GOSSIP/ゴシップ | 鈴木女子 |
雑談タイム



ちなみにこれ、大賞って商品あるんでしたっけ?



いくつか考えてはいます
ひとつは、文学フリマのほうで形に残る、書籍を作ろうと作業を進めていて、その中のいくつかの企画、いまのところそちらに参加していただければなーって思っておりまして
これから連絡するつもりです



へー



インタビューみたいなこと、言ってましたよね、どこかで



あー、勝利者インタビュー



はい、そういうこととか
あとは、さっき思いついた企画なんですけれど、各部門の大賞受賞者が4名いらっしゃるんですよね
そして、英語のアルファベット26文字中使われていない文字が残り4文字、wxyz、この子たちを使ってあげられたらなぁ、と



書け、と?笑
笑



ウィニングラン?
ウィニングランするの?



受賞記念作みたいな



えー、しませんか?
まあ、これはさすがにメールの返信次第なんですけれどね
あとは、もう、ご本人たちがやりたいことあればお手伝いしたいなと考えてます



あのー、気になることがあるんですけど



はい



第2回はあるんですか?



第2回はあります
が、今年(2026年)ではありません
今年は、無理です!



でしょうね笑
笑



あのー
昨日菱川さんと話したんですけど、全部門に対して文字数上限を定めたらどうかっていう



え?
でも、そうしたらもったいないことになりかねませんか?
短編部門だけで文字数制限は十分だと認識しているのですが……短編部門では、8000文字ギリギリまで書いてくださっている作品が5作品あるんですよね
その中には、もっと書きこめたはずなのに、描きこめればクオリティもその分、さらに上げられたような作品も見受けられるような気がしていて
文字数と内容のバランスって重要かつ作者ごとに個性の出る要素のひとつだと思っておりまして
そこを、部門のところで制限かけてしまっている状態があるので、他の部門で同じように文字数による制限を掛けるのは、アレかなーと、思っております



まあ、でも、なんていうか、そのー……ボクシングでいうところの、あのー、ライトフェザー級とヘビー級が戦うような話で
それをどっちが勝ったかとか、そういうのを評価するのってちょっと難しいので笑



そうなんですよね
昨日*の『残念ゴリラ』みたいに、明らかな、もう、小粒な、添え物的な商品が『天童アキラ』みたいなものと戦わなきゃいけないわけですよ
そうなると、やっぱ、そこのランクをちょっとでも埋めるためにもう
*前日にMysteryExhibition1:名探偵創造部門_選考会



そこを埋める必要があるのか、という疑問があります、わたしの感覚は



個人的には、んー……4万から5万くらい?



審査として読む立場としては、そのあたりだと作者の良心を感じますよね笑



そうなんですよね
5万あれば大体中編なんですよ、だいたい



はい



そうすれば読むほうとしても集中しやすいし、まあ、でも厳密に50001文字だからアウトっていうんじゃなくて、なんか、なんかの
みよしさんがなんかおっしゃってましたよね、論文の上限±20%であればOKみたいな



あー、はい、80%ですね
短編部門の選考会ですかね、菱川さんがそういった基準をお話しされてました



そうですね



そんな感じで、まあ、ガチガチの制限じゃないけど、だいたい何万文字前後で、みたいな。もちろん短編部門で、もっと少ない文字でっていうならその限りじゃないですけど
今回で言えば、指定文と名探偵創造はテーマに沿ったうえで、例えば5万文字前後みたいな、ニュアンスの



んー……
今回で言うと、文字数制限のない部門で、参加者全員が文字数のリミッターが外れちゃっているわけでは無いんですよね
先ほども申し上げたように文字数は作品の広げかたに直結しますし、長編を書き慣れている方が短く収めようとするとやはり難しいところはあると思います
なので、それも作品の個性だって受け入れる方向性です、わたし個人は
おふたりはいかがでしょう?



いやー、僕は正直、字数制限あったほうが
無いと、同じ土俵で戦っているってことにならないかなーっていう気がするので
あと、まあ、うん
実際、読むほうも疲れちゃうからね、うん、やっぱり短編部門が1番投票数多くて盛り上がっているのは間違いなくて
それはやっぱ書くほうも読むほうも参加しやすいから
とりわけ読むほうは参加しやすいと思うんだよね



そう
読むほうも参加しているから



それに、甲乙つけやすいと思うんだよね
同じ文字数だったら



あと、今回、もう化け物作品送っているのは○○さんだけだって話ですけど、○○さんだったら例えば『天童アキラ』5万文字以内で書けって言われたら書くはずなんですよ
あの人、プロだから
むしろプロだからこそ、そういう上限を設けたほうが集中できるし書けるっていうのもたぶんあると思うんで
そこはちょっと、運営さんのほうに、調整、していただきたいなというのがありますね



あー、んー……はい
正直、好き勝手書いてもらったのを読みたいという感覚なので可能なかぎり余計な影響を及ぼしたくないんですよね
それに、競争というよりは「こういう作品があるよ」っていう、その、Exhibitionのつもりだったので、展示するほうの……意識が、強くて
争いの感覚、争いといいますか、まあやっていることは大賞を選んだり何かを選んだりしているっていう、甲乙をつけているわけですけれども
公開するだけではせっかく集まった、提出していただいた作品を見ていただく機会をおしだすには不十分だと思って……ね、言っていることとやっていることが矛盾しているので
あのー、もうちょっと考えてみますね



そうですね
まだ時間もありますしね



はい!



第2回もありますし



第2回、いつやるかは未定でーす



うん、時間はあると思うんで、第2回やるまでに、考えていただけると
まあ、一般読者もいるので、負担という意味でも、良いんじゃないかなというのが、我々の意見なんで



はい
ご意見ありがとうございます
さいごに



はい
とういうことで
締めをしましょうか
はい



はい
では、雑に投げたいと思います
言いたいことありますか?
……



え、3人とも何かしゃべるんですか?



いや、昨日喋ったから良いなー
笑



いや、まあ、最後に
もう、MysteryExhibitionに参加してくださった皆さん
投票してくださった読者の皆さん。投票はしてないけど読んだよっていう読者の皆さん
すべての方に感謝申し上げたいと思います
ありがとうございました
ありがとうございました



はい
ということで、MysteryExhibition1:奨励賞および総合賞の選考会をこれにて終わりたいと思います
本当に長い期間、1年以上付き合ってくださり、本当にありがとうございました
いつか訪れる第2回も、よろしくお願いいたします
誠にありがとうございました!
改めまして、MysteryExhibition1への御参加ありがとうございます。
短編部門、指定文使用部門、名探偵創造部門について選考会まで完了しましたが、これからも提出作品たちをご愛読いただけると嬉しいです。
詳細は公式ページよりご確認くださいませ。










